kinfolk×GAP
ストリートブランドのロゴは
認め印になってしまった、
というのが昨今の印象。
工業製品メーカーの質実剛健な製品にブランドロゴをポンと押すだけで、
突然、尖ったセンスを纏うというのは確かだし、
そもそも自分の好きな服をリスペクトしつつ、自己流のセンスをエッセンスとして落とし込む、
というのがストリートブランドらしいと思うので、
要約した結果そうなった、と思えば
当たり前なのだけれど。
注目すべきはむしろ
ストリートブランドのロゴにはそれだけの力がある、という事。
ストリートブランドには必ずバックグラウンドとなるカルチャー(例えばsupremeならスケートボード等)が存在し、
その文化がロゴに染み付いているからで、
これはハイファッションや一般的なアパレルブランドには有り得ないモノだと僕は考えている。
kinfolk×GAPが発売開始され、
丁度一月経つ。
てっきり、GAPの既成製品にロゴをポン押しした物だと思ってけど、
そんなワケはなく、店頭で手に取ったスウェットは、
中学生の頃夢中になってたインポート物のNBAのスウェットと同じディテールを持つ、質実剛健な作り、サイドパネル、ガッシリしたリブ。
素材選び、センス、店頭の他のGAP製品の中ではトップクラスの品質だと感じた。
そして、グラフィック。
レーサーロゴと名付けられた
kinfolkのロゴは、
ストリートピストカルチャーに端を発したバックグラウンドを雄弁に語る。
実際、ロゴ、グラフィック製品は飛ぶ様に売れているらしく、この力は、まさにストリートブランドのソレだろう。
「グラフィックは、Kinfolkというブランドのアイデンティティ、そしてどんなカルチャーに裏付けられているものなのかを端的に表現してくれるものなのです」
と、クリエイティブディレクターのジェイ・ペリー氏は語る。
ハイエンドストリートを謳うkinfolkらしい、アパレルとしての素材やシルエットへの拘りと、ストリートブランドらしいロゴが融合されたコレクションを、
GAPとのコラボレーションによって、
手に入れ易い価格で購入出来る。
これは嬉しくて、
大人気なくバカスカ買ってしまった。
ストリートブランドのロゴは認め印。
このコラボレーションは間違いないし、
同じロゴが入った自転車に乗っている事を、
僕はとても誇らしく思う。
- 2017.10.31 Tuesday
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- 15:22
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- by もっつ