RAPHA PROTEAM BIB2

愛して止まないRAPHA PROTEAM BIBが

大きくモデルチェンジしたという事で買ってしまいました。


試着しただけでも、

過去のPROTEAMBIBを

アップデートしたというより、

同じ名を冠しただけの

完全な別物といった印象です。


例えば裾のグリッパーが広くなった、

というのも(左が2)

構造そのものが変わっていて、

ショーツに直接プリントされてる為、

それ自体がビタっと張り付く感じ。

このフィット感はたまりません。


この様な素晴らしい機能等は、RAPHAのWEBサイトや雑誌のレポートを読んで頂くとして、


個人的使用感について書いておきます。


まず男性の股間にはおおよそ二つの物体がぶら下がってまして、

友人の言葉を借りると、


「カッコいい方」と「カッコ悪い方」


に二分されます。


確かに、

カッコいい方は大きいほど皆自慢気なのでやはり格好良いのでしょうし、

カッコ悪い方は大きいと酒屋の狸ぽく、どこか間抜けな印象で、

これは言い得て妙だな、と思いますし、


いったい僕は何を言ってるんでしょう。


とにかく、


カッコ良い方は海綿体なので圧力に強くある程度の力で握っても平気。

故に、適当に野放しにしておいて問題ないのですが、


ある程度の力で握る、

と聞くだけで震え上がるのが

カッコ悪い方ですよね。


で、

このカッコ悪い方の位置が悪いと、

太ももあたりでゴリゴリして大変不快です。僕の場合は特にダンシング(立ち漕ぎ)してる時ですね…。


コレはパッドの形状やライクラの素材感で変わってくると思うのですが、


今回のPROTEAM BIB2に関して言えば


なんと、

ビブのサイズに合わせてパッドの厚みも変わっているという事で、

そのお陰でしょうか。

非常に収まり良く快適に立ち漕ぎ出来るワケです。


僕はこの収まる辺りを脳内で

ゴールデンボールポケット

と呼んでいて、

このGBPの快適性で言うと、


クラシック<プロチーム1≦プロチームライトウェイト<プロチーム2


という感じでしょうか。

これは個人のサイズによって変わってくる所だと思うのであくまで僕個人の場合ですが。


そんなワケで、

とにかくこの新しいビブのフィット感は自転車用に進化した人の皮膚、と言って過言でない上、

上手い具合にカッコ悪い方を包み込んでくれます。


今まで通り履きたくなるデザインに加え、これほどの機能。


オトナの自転車乗りやゴリゴリ感に悩む人には必須のビブなのではないかと思います。






KOMへのコダワリ

巨大商業要塞といった風貌の、

京セラドーム周辺。


自転車に息子を乗せて、

要塞の一翼を担うAEONにやって来た。


連休初日と言う事で、

大変な人熱の中、駐輪場が満車状態。


パパ、あそこ空いたよ!と言う声に振り返ると、すぐにオバちゃんが自転車を滑りこませる。


ツイてないな。と、

結局15分ほど駐輪場をウロついて、

ようやく入店。


しかし、お目当の

娘のファーストシューズは未入荷。

まったくツイてない。


きっと父さん、午前中に

今日の運使いきっちゃったのかもね。


−−−−−


その日の朝のライドは少し寝坊して

始まった。


昼までに帰る為、昔通ってた通勤経路から舞洲へ行く、50km程のコースを選択。


レジャー施設等が並ぶ舞洲は、

景色が良く開放的な雰囲気で、

周回練習に休日気分をもたらしてくれる。


河川の堤防からアクセスすれば、少し遠回りだけどさらに気持ち良いルート。


昔の通勤経路を懐かしみながら走り、

堤防に到着、舞洲へはココで左だけれど、

真っ直ぐ橋を渡ると、

以前の勤務先。


この橋に、

STRAVAのセグメントが在る。


橋の入り口信号から出口信号までの、

600m。


勾配は緩いが、

橋なので風の影響も強く受け、

幹線道路なので交通量も多く、

信号のタイミングで

簡単 にアタックは殺される。


結局回数を重ねる程

環境が成績に大きく貢献するので、

当時、毎日通勤してた僕は

この橋で(遅刻ギリギリで)

KOMを獲れたワケだ。


しかしSTRAVAのユーザーも増え、

それも今は昔。

気が付けばもう10位あたりだろう。


KOMにそれ程

拘ってたワケじゃないし、


だいたいタイムトライアルは

無酸素運動で身体にも悪い気がする。


今から周回練習に行くのに

脚を使い切るのも違うと思うし。


でも顔を上げると、


信号は「青」。


連休初日で交通量も少なく、


風は凪いでる。


僕は、


反射的に

ペダルを踏み込んでしまった。


回り出したペダルに反して、

気持ちはまだ迷ってる。


でも、

スタートラインまで緩い登り。


ここで加速しないと

タイムは期待できない事を知っていた。


…ああもう、行くか。


下ハンに握り変え、

サドルから尻をガバッと上げる。


ギアは9速、加速して、

僕はスタートラインを切った。


ほとんど交通量はない。


脚が軽い。


イケるかも知れない。

そんな予感は僕の背中を押す。


が、橋の頂点に差し掛かる頃、

もう肺が痛くなってきて、

突風が真横から吹き付ける。


それでも、


シフトレバーを押し込み、

トップギアへ。


「ガチ、ガチン」

ん?二速上がった?

どうやら9速と思ってたのは

8速だったらしい。

軽かったのはコレか…


二速アップで下り始め、

速度計に視線を落としたが、


サングラスに巻き込む風のせいか、

辛くて泣けてきたのか、


溢れた涙でよく見えない。


うっかりギャップを拾ってしまい、

振動でチェーンが、

シャンっと9速に落ちてしまう。


自分の整備の甘さに舌打ちしながら、

すぐ10速へ押し戻し、

メーターは、たぶん50kmには達してる。


顔を上げ、

ゴール付近の車両や人を確認。


ここで信号が赤なら、

当然ブレーキを掛ける事になり、

アタックは終了だ。

が、


車も人影も無く、


信号は「青」。


…ツイてる…


息も絶え絶えに

(ここで踏まなきゃ)後悔するぞ!

と自分を叱咤、


もう一つ、踏み込む。

すると、

クロモリハイエンドの

ギガチューブは、

しなう様にして、

ぐい、と前に推し出てくれる。


公道である事に配慮して、

ブレーキレバーに指を掛けつつ、


僕はゴールラインの青信号を突っ切った。


あっという間に到達した、という感触が、

心拍が落ち着いた頃、手応えに変わる。



その後予定のコースを巡り、


ライドの終わりに、

いつものコーヒースタンドに立ち寄る。

舐める様にログを見る僕は、

誰から見ても気持ち悪いな、

と自嘲する。


結果は2位。


KOMから2秒差。


ウワーッ!と叫びたい気持ちにコーヒーを注ぎ込んで落ち着かせ、


600mの2秒差は圧倒的だと気付き、


まてよ、って事は、

3秒近く過去の自分を引き離した事は喜んでいいんじゃないか。


その理由はきっと、

でも、

コイツだろうな。


昨日ワックスを掛けたばかりの、


ライジン製 KINFOLK ROADRACERが、

木漏れ日を跳ね返していた。


店を出て、

ガードレールにもたれるバイクに手をかけようとすると、

「いつも寄って頂いてありがとうございます」と、

店員の女性がワザワザ出てきて声を掛けてくれる。


綺麗な自転車ですね、と言われ、

なんだか照れ臭くて、

いやあまあ、

と早々に立ち去った。


−−−−−


夕暮れ、

3件目でやっとムスメの靴を発見出来た。


息子には食玩を買ってやり、

自分には何か酒を…

「今日パパ頑張ったからコレでいーよー」と息子が突然ワインを選んでくれた。偶然にもDOCG。ええやん。


まぁ、ログ眺めながら、

たまには良い酒で酔うのもいい。


ありがとうな、

と手に取って、僕らはレジへ向かった。


もちろん、

ワインの値段は
妻には言えないのだけれど。



STRAVAは、

言ってみれば拡張現実、

ポケモンと同じ。


そんなモンの為に事故したりケガするのは余りにも馬鹿馬鹿しいと思う。


でも、

無事に帰ってくる事を前提として、


少しばかり「ムキになる」ってのは、

案外悪くないのではないだろうか。





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