関西CX2017 #9 みなと堺グリーン広場戦

泣いても笑っても、
関西シクロクロスも、もう9戦目。

でも今回はシードもある。
それ程前でもないけど、
先頭が見える位置からスタート出来るのはありがたい。

グリッドの中で軽く手足を動かしてると、
計測用チップを付け忘れてる事に気が付いた。

無いとダメですよね、と、
係員に聞くと当然マズいと仰る。
『スタートまで後2分』
アナウンスの声に、
僕は自転車をグリッドに置きっ放しにして、
駐車場へ向かい全力で走り出した。


関西シクロクロス第9戦
みなと堺グリーン広場

今日は、
今年1番の寒波が来るらしい。
『まるで脅しみたいにテレビで言っていた』とはヨッシャンの言葉で、
その脅迫が案外肩透かしに終わった
という印象の晴天。

風は確かに前評判通り冷たくても、
日差しのおかげで身体は動く。

アップもして準備万端といった感じで、
なんとしても残留チケットを獲りたいところ。


ー そんな時僕は、
なんでこんなミスをするのだろう。ー

車の中、置いた筈の場所にチップがない。
パニクって、肘を滑らしアクセルペダルに顔が近づくと、
シート下で
チップが僕を見つめ返していた。

よし、
あと、20秒?間に合うか!

とにかく全力でグリッドに向かい走る。
ごめん、すいません、通して、
とグリッドの後方でヨッシャンが自転車を準備して待ってくれていた。

助かる、位置は下がったけど、

跨ると同じくして、スタート。

群れの中を積極的に前に出る、

つもりが練習不足とスタートのドタバタが祟ったのか、足が回らない。
前に出れない、皆、速い。

でも、どこかで前に出れるだろう。

その発想は消極的な走りをさせて、結局70%辺りでウロウロ。

しかしずっと声援がやまない。
『オーマイッ、オーマイッ』
発音的にはOMGのオーマイ。
僕の後ろを走る、
同じSSCX、そしてフラットバー。
オーマイなべたろ君、その人だ。

(ピンクの人)
砂場のダッシュがとにかく速い。
僕も砂場は自信あったので、
お株を奪われた様なバツの悪さで追いかける。

脚があるのか、とにかく速い。
でもまさか、と言う所で落車していて、そこで抜ぬくけどまた抜き返され、
その先でまた落車している。

面白い人だな、
と苦笑して、彼とのデッドヒート。

とにかく彼は人気があって、
オーマイ声援8割モッツ2割、といった所か。

…くっ、世代交代感、ぱねぇな!

と今度は砂場を先行出来た。
その先、ソウ君がくじけている。

おおかた落車でもして心折れてる雰囲気。

おーっ、シンドイよなっ!と声を掛け抜くと、
彼は息を吹き返して追い掛けてきた。

彼の得意なステージの筈だ。

油断する間も無く抜き返されてしまう。
だがそう簡単に逃す気はない。

そして最終回。
ソウ君、オーマイ君、モッツのSSCXトレインが出来あがる。

ソウ君の後輪に前輪をハスらせてしまい、ソウ君がフラついた。
『オーっ、KINFOLKオーマイッ』
とネイティヴにオーマイッ君が叫ぶので、
釣られて
『oh…』と返して
僕は何を言ってるのか、と軽く紅潮して、
前に出た2人を追う。

右に直角コーナー、その先で土手に上がりながらの右コーナー。
コース幅が広がるココは抜きどころであり、
自信のある大外からの高速ラインを取る。

案の定、土手で減速したオーマイ君を土手上でパス、ソウ君にも一気に詰めよる。

その先のシケインで、前へ!

ソウ君と二台並びに飛び込もうとしたそこに、真横から信じられないスピードで、
オーマイ君が自転車を担いで駆け抜けて行く。

『アイツほんま凄いな!』
と、ギャラリーが僕の心を代弁してくれた。

その先の砂場はもっと速い、
ソウ君も食らいつく。
砂場のライン取りでミスった、

もう、
届かない。


オーマイ君、ソウ君、モッツの順位でレースを終える。

盛り上がったレースの後、
ソウ君、順位見てきた?
と聞くと、
『見て来ましたよ。』
どうだった?
『もう全然ダメでしたよw』
そーやんなww

そして僕らは爆笑。

笑ってる場合じゃないんだけど、
深刻になって見せる事が
レースに対する意識の表現というのは違うワケで。

自転車が嫌いになる程追い込む必要なんてないし、
ましてや落ち込んで見せて
速くなれるワケがない。

悔しいのなら、
人知れず練習すればいいだけの話。

あと、残すところわずか二戦。

次は京都か…




関西CX#9みなと堺グリーン広場

ソウ君 39位82%
モッツ 40位85%

(写真提供BOB WOODS)





関西CX2017 #8 希望が丘戦



会場に着いて、
ジャケットを忘れてる事に気付いた。

外は相当な冷え込みで、
嫌だ、車を降りたくない、
とダダをコネていてるとソウ君が

『ダウン着て試走とか醜い事やめて下さいね…』と、

ロングスリーブジャージを貸してくれて、
そこにヨッシャンが、
ジレも持ってきてますよ、と。

…ありがとう、コレならいける。
暖かい…

その姿を見たソウ君が
『相変わらず周りの人に生かされてますね。』と冷ややかに言い放ち、

僕はその言葉に、コクリと頷いた。


雨が降りそうで降らない、
どんよりとした今年の希望が丘。
レース直前までぐずぐず用意してると、
ソウ君は先に行ってしまった。

今日はシード無いし、
どうせ後方スタート、とノンビリスタートグリッドへ向かうと、

僕らの前レースを走るヨッシャン。
タレてる様子もなく、
実際中々調子良さげだ。彼はやはりこの手のコースが得意なのかも知れない。

ひとしきり応援してから
グリッドへ行くと、
既に並び始めていて、
気付くと最後尾列から1列前スタート。
参加者数は70人。

前は偶然にもソウ君、その前はヤギさんと続き、
ギャラリーにいたアキラさんがそれを見て"ヤギトレイン"なんて笑っていた。

スタートの合図から3つ数えてペダルを踏み出す感じで、後方は緩やかにスタート。突如、
ヤギトレインだけ加速。
後で聞いた話ではヤギさんが抜け道を見つけ加速したらしいのだけど、僕だけ反応出来ず、エスキーナの2人に入り込まれてしまう。

とはいえ、しばらく大渋滞で、
最初のシケインを歩いて跨ぐ。

どこかで前に出れるだろう、そう思って、
終わる頃には70%あたりを走っていた。

何でや…

同じ人達と抜いて抜かれて、
また抜いて、
そしてまた抜かれ、の繰り返し。

諦めずに走るけど、なんとなく周りのペースが速い気がする。

シンドイ、脚が回らない。

実は年の瀬からこの日まで、
まったく自転車に乗っていなかった。
一ヶ月くらいで良くも悪くも変わらない、という理屈に甘えていたからだ。

背後から同じSSに乗った若者が
何か叫んで抜いて言った。
恐らく『シングル同士がんばろう』的な内容だと思う。

ダメだ、オジさん、頑張れないよ…

練習は裏切らない、と言う言葉の真偽はともかく、
自分が練習を裏切ったら何もないに決まってる。

…当たり前か…

後方の5台くらいのパックで抜きつ抜かれつしながら、最後の砂利のS字高速コーナー。
右コーナー内側のバンクに入り、一気に加速して、そのまま砂利の深い左コーナーに進入するが、
速度が落ちない!

強くブレーキを握り込むと、
コントロール出来ないほどの振動がくる。

ダメだ、落車する!

が、ギリギリでタイヤが粘った印象で、
派手に減速したが落車は免れる。
そして、
パックの連中に前を許す事になった。


ゴールして、
ポツポツ雨が降り出す。

剥き出しのフレームがヤバい、
早く帰ろう。

ウチに着くと、今回の順位に呆れてみせる嫁に、
ヨッシャンが言った。

『もう世代交代って感じなのかな…』

確かにそれはあるのかも知れない。
自分の年齢を考えてもマスタークラスへ行って当たり前だとも思う。

でも、まだだ。
何も納得してない。

とは言え、

C3残留も危ういのだけれど…


関西CX#8希望が丘C3
モッツ56/70位 80%
ソウ君45/70位 64%

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