フレームの塗装

『えっ?トップチューブ太くないです?!』

とは、
塗装をお願いするクックペイントさんのインスタに上がってきた、
塗装前の僕のロードフレームを見た、
グレ君の言葉。

グレ君はロードレース経験もあり、実際にロードバイクを相当乗り込んでいるだけに、
パッと見だけでも太いトップチューブが脚にクる事を瞬時に察した様子で、

その驚きを遮るようにソウ君が
『まぁモッツさん豪脚ですからね(笑』と、
皮肉をかぶせる。

もちろん豪脚になった記憶も無いし、
実際、思うより脚に堪(こた)えるのかも知れない。

でも自分にとって、
それは求めた姿の副作用みたいなモンで、それで踏めないほど硬くもならないだろうし、どちらかと言えばツーリングよりレース向けの性格になった、
という事だと予想してる。


とにかく、今から塗装に入るワケで、
『もう色は決めてます?』とヨッシャン。

塗装はオーダーフレームの醍醐味だ。

パーソナルカラーにする人もいれば、
好きな車や憧れのレーシングカー、戦闘機なんかのカラーをサンプリングしたり、
自分なりにテーマを持たせてパーツのカラーと合わせる人もいるし、
塗装屋さんやフレーム屋さんと、カラーサンプルを見ながら決めるのも楽しいだろう。

でも、
センスの良い塗装屋であればお任せしてしまうのも悪くない選択だ。

餅は餅屋じゃないけど、
やはりロゴ1つ、色使い1つとっても、素人では到底マネ出来ないバランス感がある。

僕もつい拘ってしまい、細部までゴチャゴチャ注文したくなるクチだけど、
せっかく作るフレームが独りよがりになり過ぎるのは望むトコではない。

そこで、

今回はツートーンカラー、好きなオートバイの写真を送って、
このカラーでお願いします、
とだけ伝えて後はお任せとした。

その写真に写っていたのは、

ガソリンタンクを
美しいブルーとグレーベージュに
塗り分けられた、

トライアンフ社 ボンネビルT120。

1959年に誕生したそのオートバイは、
当時最速を誇り、
イギリスのロッカーズ、カフェレーサー達に愛された。

(写真はココから拝借
カフェレーサーとは、
ロッカーズ達が自慢のカスタムバイクに跨り、カフェに夜な夜な集ってはレースをしていた事に始まったそうで、

そんなところも、ここ数年のハンドメイドバイクブームに通ずるモノを感じる。

そして何より、

イギリス、ロッカーズ。
僕らが中学生の頃、
ワケもわからず古いバイク雑誌や音楽誌をめくっては大騒ぎしていた。
それは憧れだった。

カフェレーサー、リーゼント、リッケンバッカー…。

パンクなロカビリー野郎と、
大人になったら乗りたいな、
と語り合った、
ノートン、そして、トライアンフ。

まさか、僕が今、
自転車に乗ってるとは夢にも思うまい。

このカラーは、天国にいる彼への
僕なりのジョークだ。






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