2016さぬきCX

毎年、さぬきCXは楽しみにしている。

うどんも好きだし、
泊まりで皆とワイワイやる機会としても、大変に楽しい。

今回は二杯目に肉うどんを選んだ。
甘く煮込まれた牛肉がドカリと乗って
いかにも腹にドシっときそうな見た目。

しかしレモンを絞ると一変、爽やかな口当たりになり、甘酸っぱくて、これがまた進む。

とはいえ、食べ終わると完全に腹が満足してしまい、すぐ三杯目、とはならなかった。
しばらく観光し、かるく腹を減らしてから香の香で釜上げを皆で啜る。
とにかくダシが絶妙で、堀君は食べ終わってもダシだけ飲んでいた。それ程に美味い。

その後は試走。

今回はかなりイージーな印象、階段も全乗り出来るどころか、そこまでのアプローチも殆ど脚を使わずに行ける。

高橋君に階段を乗って走ってもらい、
その横を自分は担いでダッシュしてみると、ほぼほぼ同じか、ダッシュの方がナンボか速い気がした。

手ごたえを感じた。
イケる気がした。


翌朝、スタートラインに並ぶ。
C3は12人しかいなくて、
昇格するなら優勝するしかない。

緊張した面持ちでピストルの音を聴いた。

最初の坂で脚が重く感じるが、
なんとか先頭に付いていく。
同時発走のU17の先頭の後ろに付いてしまい、焦りで抜くまでに時間がかかってしまった。

先頭が遠い。
アスファルトのストレートに入ると、
そこで思ったより抜かれ、
しかも、
後ろに着いても容易く切れる。
なんでっ…

とりあえず登りに入った時に順位を取り返しに行くが、

それを繰り返して周回毎に順位は下がる。

結局5周目、最終回では8位。
冗談じゃない、と階段の担ぎで2台抜くものの、
アスファルトで一台張り付かれ、
ゴール前で刺されて終了。

結果、7位(65%)。


なんでアスファルトで全然付いていけなかったのか考えると、
例年より階段の両端は広くとられ乗車しやすく、そこへのエントリーもプル&プッシュでひょいひょいと登って行けるので、登りでの疲弊が少なく、
アスファルトが勝負どころのコースに仕上がっていた事だ。

そこで、階段ダッシュで勝負に出たのは
完全に誤算だったのかも知れない。

何が手ごたえだよ…

あーあ、と、
参加賞のうどんを啜り、皆んなを応援しながら過ごす。

やたらと日差しが気持ち良い。

ああ、
これでシーズン終了か、
早く帰って一杯やりたい。

帰路に向かうアクセルをいつもより少し踏み込んで、
僕らは瀬戸内海を渡った。


2016関西CX #11桂川戦

今シーズンは、残すところ二戦、
関西シクロクロスの千秋楽である
桂川、
そして、
2年連続で4位と悔しい結果に終わった、さぬきシクロクロス。

どうにか、表彰台へ登りたい。

そんな想いで挑んだ桂川戦。

河川敷の草地は刻々と表情を変え、
一旦雨が降れば川の様に水が流れ、
陽射しを受ければ何事も無かったかの様に穏やかな表情を見せはじめる桂川。

C3は朝一のスタートで、
前日の大雨でぬったぬた。

あれほど気を付けていながら、
スタートで軽くスタック、
が、スグにグリップして走り出すが、
遅い。

路面の泥濘にハマったか、とにかく、
2列目スタートの有利は一瞬にして最後尾スタートに変わる。

先頭スタートのナイトーさんはそのまま先頭グループに居る事を折り返しで確認。
遠い。

とりあえず、一台ずつ抜いて行く。
今日のコースは泥沼、キャンバー、そしてヌタヌタの平地。
皆、自慢の脚もランでガンガン削られてる様子。
カナメは、乗降りを中心とした『こなし』に有ると見た。

が、そういうコースは得てしてキツイ。
1周目の折り返しを36位で通過し、
2周目には25位辺りまでジワジワと順位を取り返していくが、

その時の心拍は目も当てられず、
今シーズン初めて『早く終わんねぇかなぁ…』と心中に呟く程苦しい。

3周目にして、鐘(最終周の合図)が鳴った時は耳を疑う程嬉しかった。

が、残り25位からどれだけ上がれる、後1周で。喜んでる場合じゃない。

実に60人近く出走してるらしいので、
抜き放題と言っていい程目の前にライバル達が走ってて、気を許せばすぐ横から抜きにくる。

…抜き放題…

が、そんなもん、脚が回ればの話。
目の前にニンジン吊るされても前に出れない、

そんな弱気な自分の脇を、
一台抜けていった。

カチンときた。

それは、弱い自分を見透かされた気恥ずかしさだったのだと思う。

反射的にその一台の尻に張り付いた。
跳ね上げる泥を食わされ、
それを胸元に吐き出して、追い抜き返す。

舗装の直線、皆休み調子で走ってる。

ここで、できる限り前に出るんや、
と、
心のアクセルをブブウと踏み込み、
スプリントさながらのスピードで、
一台、また一台、オーバースピードでコーナーに入るが、
ブレーキを握らずアウトに膨らみ、
へんなライン取りでクリア、

キャンバーで抜きつ抜かれつを繰り返しては、

ゴール前、最後のヌタヌタ。
死ぬほどキツイ、あともう少し。
カラッとした日差しに泥も乾いてきて、多少グリップし始めてる。遅くても乗車して行きたい。

そこでナイトーさんが3位のアナウンスを聞く。

悔しいのか、なんなのか、
分からん感情が熱を呼び戻す。


ダイブでもするように息を止め、
覚悟を決めてペダルを抜き、担いで走る。
ゴールしていく選手を冷やかすギャラリーから『やっぱ担ぎ速いっ、速い!』と聞こえてくる。

そこで抜いて行く。一台、また一台…

ゴール前ストレートで再び愛機に跨り、
踏むが、
膝が震える。ゴールライン前で失速。
そこで一台抜きかえされ、悔しいフィニッシュ。

19位。

なんだコレ、こんなに苦しいのに、
スタート順と殆ど変わらない。

ああ、
俺は遅い。遠くにナイトーさんが
祝福されてる姿が見える。

なんだか自分が惨めに思え、

ボロボロになって、こんなモンか、
俺は、と。

まだ肺が痛いウチに、
片付けて早く帰りたい。

『モッツさん、コッチコッチ!』

呼ばれた声に降りかえると、
今シーズンC3を共に戦ってきたライバル達。

『一緒に写真撮ろうよ!』と前川くんと、遠征で久々一緒に走ったヤマちゃん。

今日も臨空戦同様に競り合った辻啓、
今シーズンケガで不調ながら結局最終戦まで走った辻兄。
シーズン後半で覚醒したヤギさんに、
今回、
ついにC2へ昇格を決めた、ナイトーさん。

まだ沢山いるけど、
あぁ、そうか。
俺は遅いかも知れないけど、
それでもこんな顔ぶれと切磋琢磨して、
走れてきたんだな。

救われた気持ちで、
集合写真に無理やり入れてもらった。

気がつくと、肺の痛みはいつもの、
いつも以上の充実感に変わっていた。

(ヤンボー写真ありがとう!)
かたや、

道中『前回のレースから殆ど自転車触ってない(笑)』と言ってたヨッシャンはタレずにフィニッシュ。

練習はレースだけというスタイルで速くなると思えなかったけど、
やはりレースは最高の練習なのか…

順位も毎回じわっと上げ、シーズン後半で本調子。

しかし、あくまでレースを楽しんでるスタイルは、忘れてた事を思い出させてくれる。













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