真冬の蛍
昇格とは、
次のレベル(カテゴリー)に見合う、
と言う事だと考えると、
勝ちが重要というより、
フィジカルや技術、経験、天運等諸々、その全てが一定のレベルに達した結果としての勝利かもしれない。
そう思えば、
前の1台を抜く云々より、
今の自分に足りないモノを探す方が、
建設的だし近道な気もする。
いつか、
コーナーリングで悩んでいた自分に
テースケさんは、
『コーナーリングに正解はナイからなー。速ければそれが正解や』と笑いながら教えてくれて、
続けて、
『モッツさんに足りないモノは662のCX練習にあるで!』とも。
そんなワケで、
冬も本格化し、
悴む指先を擦り合わせながら、
芦屋方面へ輪行する土曜の夜。
662の皆や岡さんが誘ってくれていたのに、
なかなか時間が都合出来なくて参加出来なかった、662CX練習。
ようやく、今夜走れる。
会場の公園は真っ暗で、
皆どこに居るのか…
微かに笑い声が聞こえる、
そちらにハンドルを向けると、
闇の中に赤と白の無数の小さな灯りが、
蛍の様にヒュンヒュンと飛び回っている。
すぐにそれが自転車のライトだと分かり、合流した。
10台?20台?
けっこうな数がこの寒い中走っていて、
走りながら挨拶して回ってると、
デイブやダイちゃんは
こっちを見つけてくれて、
わー、いつの間にかモッツおるやん(笑)、と爆笑してるし。
この、夜にフラッと現れて、
合流して遊ぶ感じ、ピストムーブメントの頃を思い出して懐かしくなるし、
見えない妙な仲間意識にテンションが上がるもんだ。
662のボス、タグチさんが考案した
この練習は、公園に実際にコーステープを張り、しかも自前のシケイン板、これがまた良く出来ていて、
それらを駆使して作られたミニコースは、走ってみると関西CXのあの感じを見事に再現している。
高速コーナーからタイトな連続コーナー、出口直ぐにあるシケイン板を超えた次のコーナーまでの微妙な距離。
すぐ乗るか、曲がってから乗るか、
乗ってからもまた直ぐタイトなコーナー、ギリギリ直線ラインを走れるS字コーナー。
実際の速度は低速ながらも、
これだけヤる事が連続すると
スピード感がハンパない。
コースアウトしそうになるインを、
見覚えあるヘルメットが抜いていく。
ヨッシャンめ、と、追いかけてテールトゥノーズで走ると、ギャラリーがワイノワイノと騒いでくれて楽しい。
ピット?に戻り、
改めてタグチさん達に挨拶して、
この時モトジさんがフード被って寒さに震えていて、いつもの元気な感じが無く、ん…モトジさん?、
やんな…?としばらく認識出来ず、
ちゃんと挨拶出来なかったのが心残り。
すんません。
タグチさんがおもむろにKINFOLKに跨り、あ、ポジションダメやわ、
と、ハンドルを煽り気味にセッティングし直してくれた。
これで一気にラインがタイトに取れる様に。
タグチさんが提唱するハンドリングで減速してブレーキを使わない、って言葉の意味を初めて理解できた。
あっ、こうか、分かった、あ、違うわ、なんて、独りブツブツと走ってると、
ライン教えてもらいーな、とタグチさん。願ってもない。
まずはダイちゃん。
コッチを気にしながら案内してくれて、
コース幅をタップリ使って、なおかつ、
先先のコーナーを含めてのライン取り。
ここでコーナーへの意識が変わり、
次はタグチさん。
スムーズ過ぎる。減速してパワーロスしてる感じが全くない。
サーッとキレイに入って出る時もスーッと出て行く。ちぎられて、追いきれない。
最後はデイブ。
ピッタリ付いておいでー、とコッチに合わせて前を走ってくれるが、
タイヤ一本ラインがズレると、もう先先行ってしまい、追い付けない。
正直、
ラインなんてアバウトでイイと思ってた。
そんな昨日までの自分をグーで殴りたい。
信じられないが、
この微々たる差とコントロールが、
速さに直結していた。
信じられない自分をパーでハリ回したい。
凄いな、デイブ、
と言うと、いちおC1走ってますから、
と彼は自嘲気味に笑う。
練習後は王将へ。
なんとなく、
ライドや練習の後はオシャレに王将。
餃子2人前くらいペロリといってしまった。
コーナーリングに正解は無い。
そう言ってたテースケさんの言葉は
俺なんかが思うよりも深く長いと知った。
やっとほんの少しその入り口に差し掛かった自分は、
いつになったら次のカテゴリーに見合う走りが出来るんだろう。
『これで次モッツ昇格やな』
タグチさんが言う。
いやいや、勘弁して下さいよ、
でも、
勝ちたい、その気持ちも
絶対必須要項だろう。
とりあえず、
昨日の自分をど突き回すよりも、
去年の自分にレースで圧勝する。
それがまず目標やな、
と、
ダイちゃんの助手席で餃子の臭いを
漂わせながら思っていた。
次のレベル(カテゴリー)に見合う、
と言う事だと考えると、
勝ちが重要というより、
フィジカルや技術、経験、天運等諸々、その全てが一定のレベルに達した結果としての勝利かもしれない。
そう思えば、
前の1台を抜く云々より、
今の自分に足りないモノを探す方が、
建設的だし近道な気もする。
いつか、
コーナーリングで悩んでいた自分に
テースケさんは、
『コーナーリングに正解はナイからなー。速ければそれが正解や』と笑いながら教えてくれて、
続けて、
『モッツさんに足りないモノは662のCX練習にあるで!』とも。
そんなワケで、
冬も本格化し、
悴む指先を擦り合わせながら、
芦屋方面へ輪行する土曜の夜。
662の皆や岡さんが誘ってくれていたのに、
なかなか時間が都合出来なくて参加出来なかった、662CX練習。
ようやく、今夜走れる。
会場の公園は真っ暗で、
皆どこに居るのか…
微かに笑い声が聞こえる、
そちらにハンドルを向けると、
闇の中に赤と白の無数の小さな灯りが、
蛍の様にヒュンヒュンと飛び回っている。
すぐにそれが自転車のライトだと分かり、合流した。
10台?20台?
けっこうな数がこの寒い中走っていて、
走りながら挨拶して回ってると、
デイブやダイちゃんは
こっちを見つけてくれて、
わー、いつの間にかモッツおるやん(笑)、と爆笑してるし。
この、夜にフラッと現れて、
合流して遊ぶ感じ、ピストムーブメントの頃を思い出して懐かしくなるし、
見えない妙な仲間意識にテンションが上がるもんだ。
662のボス、タグチさんが考案した
この練習は、公園に実際にコーステープを張り、しかも自前のシケイン板、これがまた良く出来ていて、
それらを駆使して作られたミニコースは、走ってみると関西CXのあの感じを見事に再現している。
高速コーナーからタイトな連続コーナー、出口直ぐにあるシケイン板を超えた次のコーナーまでの微妙な距離。
すぐ乗るか、曲がってから乗るか、
乗ってからもまた直ぐタイトなコーナー、ギリギリ直線ラインを走れるS字コーナー。
実際の速度は低速ながらも、
これだけヤる事が連続すると
スピード感がハンパない。
コースアウトしそうになるインを、
見覚えあるヘルメットが抜いていく。
ヨッシャンめ、と、追いかけてテールトゥノーズで走ると、ギャラリーがワイノワイノと騒いでくれて楽しい。
ピット?に戻り、
改めてタグチさん達に挨拶して、
この時モトジさんがフード被って寒さに震えていて、いつもの元気な感じが無く、ん…モトジさん?、
やんな…?としばらく認識出来ず、
ちゃんと挨拶出来なかったのが心残り。
すんません。
タグチさんがおもむろにKINFOLKに跨り、あ、ポジションダメやわ、
と、ハンドルを煽り気味にセッティングし直してくれた。
これで一気にラインがタイトに取れる様に。
タグチさんが提唱するハンドリングで減速してブレーキを使わない、って言葉の意味を初めて理解できた。
あっ、こうか、分かった、あ、違うわ、なんて、独りブツブツと走ってると、
ライン教えてもらいーな、とタグチさん。願ってもない。
まずはダイちゃん。
コッチを気にしながら案内してくれて、
コース幅をタップリ使って、なおかつ、
先先のコーナーを含めてのライン取り。
ここでコーナーへの意識が変わり、
次はタグチさん。
スムーズ過ぎる。減速してパワーロスしてる感じが全くない。
サーッとキレイに入って出る時もスーッと出て行く。ちぎられて、追いきれない。
最後はデイブ。
ピッタリ付いておいでー、とコッチに合わせて前を走ってくれるが、
タイヤ一本ラインがズレると、もう先先行ってしまい、追い付けない。
正直、
ラインなんてアバウトでイイと思ってた。
そんな昨日までの自分をグーで殴りたい。
信じられないが、
この微々たる差とコントロールが、
速さに直結していた。
信じられない自分をパーでハリ回したい。
凄いな、デイブ、
と言うと、いちおC1走ってますから、
と彼は自嘲気味に笑う。
練習後は王将へ。
なんとなく、
ライドや練習の後はオシャレに王将。
餃子2人前くらいペロリといってしまった。
コーナーリングに正解は無い。
そう言ってたテースケさんの言葉は
俺なんかが思うよりも深く長いと知った。
やっとほんの少しその入り口に差し掛かった自分は、
いつになったら次のカテゴリーに見合う走りが出来るんだろう。
『これで次モッツ昇格やな』
タグチさんが言う。
いやいや、勘弁して下さいよ、
でも、
勝ちたい、その気持ちも
絶対必須要項だろう。
とりあえず、
昨日の自分をど突き回すよりも、
去年の自分にレースで圧勝する。
それがまず目標やな、
と、
ダイちゃんの助手席で餃子の臭いを
漂わせながら思っていた。
- 2014.12.20 Saturday
- RIDE
- 12:41
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- by もっつ