旨いビールと夏の終わり


この夏の暑さは堪えた。
40歳を前にして、
さすがに疲れが溜まりやすく
なったのか…

が、

『明日の朝、テースケ(さん)が二日酔いじゃなければナイトー君達と練習行きますけど、どうですかー?』

土曜の夕方、
オカさんからのメール。

この辺りの同世代は、
どうやら事情が違うらしい(笑)。

翌朝、
そう君も誘って、湾岸の練習場へ。

オカさん、ナイトーさんと合流。
テースケさんは来れなかったみたいだけど、
四人で時間差スタート追抜き練習を始める事に。
ルールは、大周回2周、
5秒間隔で順次発走。前走車に追いついた場合のドラフティングは禁止、
間隔開けて並走か、抜くか。

場はナイトーさんが仕切ってくれて、
ナイトーさん、そう君、オカさん、
モッツの順でスタート。

オカさんが走り出し、
タイマーで5秒数えて、走り出す。
オカさんが最初のヘアピンをグンっとバイクを寝かして曲がっていく。

やっぱ上手い、
でも自分にとってはホームコース。
直線で並び、オカさんをパスして、
調子に乗る。

続けてそう君、
新車のグラデーションブルーのロードKINFOLKがイカしてるが、
俺もKINFOLKカスタム、
なんとか追い抜く。

その先、ナイトーさんが見える。

イケるか?じわじわ距離を詰める。

登りコーナーから左折すると、
向かい風が辛い、
湾岸ストレート前のコーナーにさしかかった。

ここで自分は全力で抜きに行く。
誰もが苦しいトコで抜く精神攻撃w。

もちろん、抜くのも死ぬ程シンドイ。
追抜き様にナイトーさんの悲鳴が聴こえた。そうでしょうともw。

しかし脚を休めず走る。

2周目、最初のヘアピンを曲がると
折り返しにオカさんの影。
やっぱ速い!
追い付かれるっ!

振り返らず必死で逃げるが、
さっきナイトーさんを抜いた
湾岸前コーナーで、
今度は逆に誰かが抜きにきた。

うわっ、
これ(精神攻撃)、
ヤられるとムッチャキツいやんけ!

向かい風を潜る様に下げた頭で、
チラと横目に確認すると、

なんと、そう君!

くっそー!

…でも、もうダメ…

そのまま彼の逃げに付いていけず、
第1ラウンド終了…。


てな感じで
これを3セットやって、
4人フラフラで
いつものカフェテリアへ。

ログを見ると、
1人では考えられない高い数値。
いやー、
皆で練習するとキツいし楽しいし、
良いですね。
オカさんは、
午前中にサクッと切り上げられるのもイイね、と言ってて、
深く頷く。
家族持ちにはありがたい環境。

帰りに皆でテースケさんの新事務所にチョロっと顔出して、解散。

そう君とウチに帰ると、
嫁がハートランドを買ってきてくれていた。

練習後のビールにさっぱりした喉越しのハートランドは、
最高の選択だといつも思う。

と、ひと悶えしてから、

散髪を嫌がり泣叫ぶ息子を抑え付け、
そう君に息子のカットをしてもらう。
実は、
そう君はカリスマ美容師な一面も。

日が落ち始めた頃、
鶏肉の『一鶴』に集合。

KINFOLKのミーティングって事でヨッシャンが声を掛けてくれたけど、

テースケさんとナイトーさんも来てくれて、
ゲスいオッサン達の厳かな夜が始まる。

顎にくる歯応えと強烈に旨味が広がる『親鳥』はサッポロ生と最高の相性だ。

しかしなぜかナイフが付かないので、
嫁が肉を切れずにもがいてると、
テースケさんが自前のナイフで
スッ、スッ、と切ってくれた。

なんてスマートなんだ…。

そんな中、自転車の話も多少飛び交い、
ナイトーさんが褒め殺してくるので、
いやあ、と謙遜してたのに、
続けてテースケさんの
『で、10秒台きれたんや?』て問いに、

そうっす( ・`ー・´) + キリッ

と、ついドヤ顔で返してしまい、
あー、モッツ、そうゆうトコね、
と皆にニヤニヤされる始末。

帰り、男五人だけでビールバー?で
一杯だけ。

流行りのIPAとゆうのか、
濃密な、色も味も濃い一杯。

早朝から夜中まで、
密度の濃かった
今日を映した様な味わい。
飲み干して、一気に酔う。

CXの話題になる。

今年は誰が、
どのタイミングで上がるか、
残るか、残れるのか。

店を出て、
湿った風の中に微かな秋を感じた。

もう、
シクロクロスのシーズンは
そこまで来ている。




















RAPHA Essentials Case

多くの場合、
サイクリングジャージの背中には
三室のポケットがあります。

素材の特性上、小さいのにぐい〜んと伸びて結構な収容量。

レースなら補給食やボトルも入れてるし、
ロングライドとなれば、
パッカブルのアウターや、
工具など、
予備のチューブなんかも入ります。

まぁ、好きに使えるこの荷室。

実際自分はちょっと練習に出掛けるなら、
右ポケットに小銭とカード。
iPhoneで写真も撮らないといけません。
そんな貴重品は右ポケットに纏め、

真ん中と左ポケットは簡単なパンク修理キットやタオル、カギ、
ちなみに通勤時は
クシュクシュ丸めたおパンツなど。

パンツ忘れると、
1日レーパンかノーパンで
過ごさないといけないので辛いです。

で、
貴重品はジップロック的なプラッチックケースに入れて携行します。

しかし、結露したり、携帯や財布をそのまま入れると汗でベトベトになったりと、
スマートじゃねぇなあ。

なんて思ってたんでコレ買いました。

そもそも貴重品入れは
財布みたくちょっとくらい
貴重な感じして欲しい。
そんな期待に応える
質の良さそうなRAPHAの革製ケース。

手に取ると、
百貨店の鞄売り場とかに並んでる
海外ブランドのライセンス生産品の
革製ポーチとか、
あのレベルかそれ以上の
高級感です(褒めてます)。


ジャージのポケットサイズに
合わせて開発されたこのケースは、
iPhoneにピッタリのサイズ感。
で、ジッパーが深くガバッと開く。

これが使い易く、
携帯は中のポケットにピタッと収まり、
カードはジップ付きポケットに収まって、貴重品も取り出し易い。

防水ではない、
とwebでも明言されてますが、
汗などの濡れは全く問題なさそうです。

他にも携帯ツールやタイヤチューブ、
CO2ボンベも入る様で、2、3個色違いで用途別に持ってても便利かも。

ロングライドで小洒落た店で食事する時、練習の休憩でカフェに寄った時、
テーブルの上にこのケースがあっても、野暮ったくありません。

マネークリップと小銭入れを入れても
余裕の容量。

この手のケース、間違いなく、
ジップロックとかで代用出来ます。

しかし高校生の部活動や、
ダイエット目的等、
運動と割り切って乗ってるならともかく、

ロングライドも練習も、
あくまで余暇の愉しみとして走るのなら、
ライドを楽しんでる伊達男っぽくて、
大変お勧めしたいです。



SS多段化その4〜炎の友情編〜

冷汗を垂らす夫を笑い、
騒ぎ疲れた嫁が眠る頃、

ハンガーにディレイラーをねじ込んだ。

とりあえず組んでみようと。

ホイールをエンドに差し込み、
左右からハンガー金具で挟んで、
クイックレリーズで串刺しにして、
固定。

このディレイラーハンガーセットはよく出来ていて、
エンド金具にぴったり嵌る。
セットのチェーン引きを付けるクリアランスがないけど、
固定力に定評のあるカンパのクイックレリーズとあいまって、
強めに締めればズレないかも…。


今回はフロントシングルなので、
右レバーだけシフター付きに交換。
アウターケーブルをシフターの根元に刺して、
廃品のチューブを切ったバンドでフレームに括りつけながら、ケーブルの長さを出してカット。

インナーワイヤーは、カンパはブラケットの下から挿入するらしく、覗くとタイコ受けらしきモノが。
レバーをトップにカチカチ押し込んでから、ワイヤーを通し、
こんなもんかな、ってトコで適当にカット。

ワイヤーをディレイラーに取り付け、
カチカチレバーを触ると…

…おお、動く。

しばらく遊んで、
遂に、運命のチェーン張り。

チェーンをトップ×トップに掛けて、
プーリーを地面に垂直になるまで指で押し、繋がる位置でチェーンをカット。

で、トップギアを見ると…、
あかん、チェーンは掛かったけど、
全然余裕ない…。
これガリガリゆうヤツちゃうん…


恐る恐るクランクを回すと…


おおっ!異音も無くスルスル回ってる!

ひゃーっ!神よ神よ!

ありがとうございます!

なんとゆう奇跡。
髪の毛一本程の隙間で回転!

あ、

気が付けばもう、シフトは完成か。
結局、ビクビクしてただけで、
特に何の苦もなく組めたな…。


翌日、バーテープも巻かず、
チューブでワイヤー留めたまま、

とりあえず試走。
カチカチ変速が決まると気持ち良い。

楽しくなって気が付けばいつもの湾岸の練習場に来てた。

まず、坂をガンガン踏むと、
やはりホイールがズレたので、
センター出して、
ちょっと強めにクイックを締め直すと、
もうズレそうにない。
チェーン引きは必要無いかも。

平地では特にチェーン落ちも無く、
思い切り踏めた。
踏めたけど、
向かい風やしんどい時はギアを軽くすれば踏めるワケで、
元気な時は踏める最大のギア比を踏むワケで、

追い込め過ぎて辛い。

口から心臓出るかと思うほどに。
(詳細はコチラ)

その後、
ワイヤーの処理にタイラップもなぁ、と
ワイヤーガイドを探すが、
どっこにも在庫が無い。

途方に暮れつつブナマと飲みに行くと、

『これ、探してたんじゃないですか?』

と、
彼が以前使ってたワイヤーガイドを使わないんで、と
持って来てくれるとゆうミラクル!

えっ!なんで!?神よ!いや、友よ!

やっぱ最後は友情ですな。

SNSの情報で俺がコレを探してると
察知してくれたそうな。

その夜はまた酒が美味くなって、
後日。

早々にバーテープを巻き、
ワイヤーを処理。



これにて夏の工作終了。

ま、
秋になったらまた戻すんですけどね。
悪魔さんとは解約です。

それまでは地獄みたいな練習が出来そうですが。

総括すると、

シングルを段付きカスタムするのは、
フレームへの拘りが無いなら特に利点も見当たりません。
完成車買うよりは安いと思いますが、
トラブルとのトレードオフだと考えると割に合わないのでは…。

ま、
夏の自由研究程度の感覚でやってみるのも楽しいですけど。自己責任で。

それでも変速があれば、
遠くまで重いギアで移動して、
軽ギアで難しい坂にも挑戦するとゆう、
ロード練習みたいな事も出来るワケで。

とりあえず、
大阪で1番キツイって坂に向かってみようかな…







SS多段化その3 〜OMG編〜

エンド幅がイケる、
となったら、次にパーツを揃えようと。

まず先に述べたディレイラーハンガー。

後はロードバイクのコンポーネント。
今回はフロントシングルなので、
リア側のコンポだけ有ればヨシ、
って事で、

・シフター
・ディレイラー
・スプロケット
・ロードハブで組んだリアホイール
・チェーン
・ワイヤー類

が必須、

後はチェーンリングが厚歯なら、
薄歯に要交換、
他にタイラップやワイヤーガイドも有った方いいか。

とりあえず、
1番値が張るシフターを決めて、合わせてディレイラーを同じブランドの同グレードで選ぶと、

自ずとスプロケットが決まり、
今回は安かったので完組みホイールセットも購入。

11sで多段化成功って話は聞いた事無いし、無難に10sに。

後は、
神に祈りながら組み付けて行きます。

まず、ホイールにスプロケットを組み付けます。

ここは問題無く組み付けられますが、
自転車の神様が見てるかも知れないので、
一応、祈りながら組み付けます。

グリスアップして、
一枚づつ丁寧に…
…おぉ…

…おぉ…

…神よ……

カチカチロックリングを締め、
スプロケットが組めました。

さて、
次はディレイラーハンガーを付け、
ホイールを仮でフレームに取り付けてクリアランスを見ます。

スプロケがヒットしなければ一安心ですが…
…神よ…

…おぉ…、

…おぉ…?

おー。

無事ホイールは無音で回転します。
ヒットしてる様子はありません。

トップ側のクリアランスも確認。

おぉ…

おぉ……おおぉぅっ???

…かっ、神よっ!

ギリギリすぎるのではありませんか!

トップギアとエンド金具のスキマが1mm有るか無し???

チェーン入れたら絶対擦りそう!

…マジか神よ、神さんよーぃっ!


冷房の真下でダラダラ汗をかいてると、
酔っぱらった嫁、帰宅。

『えー、何これギリギリやんw
絶対無理www』


うううっ、神様…


続く







SS多段化その2 〜Lepidoptera編〜

ピストやSS(シングルスピード)を多段化する、

と言うと、大概の人に反対されますが、
こうゆう改造ってなんか楽しいモンです。

とはいえ、ピストやSS(シングルスピード)なら何でも出来るワケじゃなく、

ロードハブの入る『エンド幅130mm』
と言うのも、とりあえず条件。

ピストの場合njsなら殆ど120mmか110mmなので…。

SSCXなら、物によってはロードハブが使えたり、泥詰まりの観点からも130mmエンドは結構あるそうです。

他には競技用でないピストの形をしたスポーツサイクルや、そういった完成車も、計ってみると130mmエンドだった、て報告も。

先のブログのKINFOLKの懐の深さってのは単にこのエンド幅の事なんですが、

エンド幅が適合しただけでは
安心出来ない多段化。

実際組み付けると、
後ろ三角のジオメトリーや、
サイズによる傾きの違いで、
シートステーにチェーンが擦ったり、
チェーンステーにスプロケットがヒットしたり。なんやかんやと問題発生。

そんな時、
神がまた試練を与えてくださっている!

と思う様になれたらいいですね。

さて、
結局、スペーサーかましたり、
あちこち削ったり、ギア数落としたり、
加工したりする必要が出て来たりします。
たまに、
上手くハマるとボルトオンでサクっと組み上がる事もあるそうな。
クリアランスさえ大丈夫なら、後は
そんなに難しい事なく組めます。

余談ですが、どうしても120エンドで多段化したい!て人が世の中には居る様で、120mmエンドのロードハブ探しときました。一応。


次はディレイラーハンガーですが、
コレも先の理由から使えたり使えなかったりするので、なんて無責任なパーツなんだ、と思いながらありがたく購入。

数種類ある中で、
チェーン引き付きのエンドに嵌め込むタイプが調子良さそう。

自分はDMRですが、精度が良く、
サクっと嵌め込めました。

が、

どっこい組んだら
チェーン引きが入る隙間がなく、
これも要加工てトコです。

ロードホイールをそのまま履かせるとなると、
クイックで固定する事になり、
ガツンと踏むとどうしても軸がズレて
センターが出ないので、
それを防止する為のチェーン引き。
ぜひ着けたいモンですが…。

とにかく、
シングルの多段化は
トラブル続きになりがちで、
金も時間も使って、
結局上手くいかなくて、
パーツも、
人間関係も、
何もかもムダになって、

悪魔との契約不履行になったとしても、


…なぁに、

…小悪魔の鱗粉に、悪い夢でも見ちまったのさ…

とか上手い事ゆーた感じで
ワケわからん事呟いて自分を
取り戻し、
結局、
ロードフレーム買って組んでしまう様なタフでニヒルな大人にだけ、
ぜひ挑戦してもらいたいと思います。


続く



| 1/1PAGES |

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< August 2014 >>
QUANTIZE SALE.jpg

ピストのブログが沢山!

楽天

twitter

flickr

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos and videos from sampedoro55. Make your own badge here.

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM