東北大震災のチャリティイベント、
メモリアルシクロクロス。
今年は同じ震災を経験した淡路島より開催提供のお話があり、共に震災を忘れない地として淡路島での開催となったそうです。
大阪から車で1時間くらいの好アクセスな淡路島は、
とにかく食物、牛、魚介、タマネギと、
めちゃくちゃ美味いもんだらけで、
くわえて自然も豊かで観光も楽しめる島。
せっかくなので、
前日から嫁と子供とチャリをギュンギュンに車に詰め込んで、
淡路島観光。
1歳児の息子には牧場だけでも充分刺激的だった模様。
海鮮食って、家族温泉付きのキッズペンションに宿泊。
まったり気分でレースに挑む。
翌朝は、快晴。
会場の淡路国立公園に着くと、
既に60分個人耐久戦が始まっている。
今回自分は120分チーム耐久戦と、
1周をハンデ付きクラスレスで競うスプリントに出る。
チームは、SKRKはオグさん独りだけなのでKINFOLKと合併、名付けて
「SKRKINFOLK」
にて出走。シャカリキンフォークね。
頑張りましょう、と意気込むオグさん。
どっこいKINFOLKときたら、
家族旅行気分でほわんとした俺、
ソウ君は、
モッツさんが独りでいっぱい走って下さいよー、とヤる気なさげで
ヨッシャンは仕事でDNS。
と、
本当に申し訳ない。
独り3周くらいでとりあえず
交代しましょーか、
と、第1走者は何故か俺。
チーム戦もクラスレスで、
後方にぎりぎり並んで、あー、ミスったな、と思う間もなくスタート。
案の定、のっけから渋滞、
抜きどころの少ないコースだが、よっこらよっこら前へ出て13位くらいまで上がったらしい。
その辺りでオグさんに交代。
オグさんも1走目は様子見な風。
とはいえ、流石に順位は落とさず、
2走目は、目に見えて速い。
ハアハア言いながら帰って来て、
多分ここで順位上がった?
ソウ君に繋ぐ。
最終回もソウ君が走り、
彼らしくソツなくゴール。
気が付けば10位!
チーム662は3位で表彰台とか凄いなー!
でも、ボク10位で満足です。
オグさん、ソウ君ありがとう。
とか思ってたら、タグチさんに
「交代多すぎやわw」と怒られた。
すいません…。
短いながらも、
グッと登って、斜面をゆるゆる降りてくる感じのコースは、
路面はイノシシが掘りまくってボコボコ、走るだけでも振動が楽しい。
で、
新競技のスプリントが始まる。
これが手の込んだ内容で、
シーズンの成績とクラスを元に時間差スタートのハンデを付ける。
なので、
C4の選手がC1の選手に勝つなんて番狂わせが起こる事も。
出走ハンデについては関西シクロが
ちゃんとしてくれていて、
3グループに分かれ、
俺は2グループ目、
トップから20秒遅れでスタート。
第1グループで1位で帰って来たのがなんと
コッシー!!
すげーぞっ!
で、俺も出走、なんとか2位。
ゴール直後は何故か同走した人達と
ハイタッチw
ここでまあまあ満足だけど、
まだ決勝がある。
決勝はコッシーと同じグループ。
念願のSSCX対決実現やなー、
とか思いながらスタートグリッド二列目へ。
1列目にはコッシー。
どうやら主催側が20秒はやり過ぎとなったらしく、15秒ハンデに変更。
ここでMCガラパ様が、
「えっ!凄い!シングル?!」
とコッシーに食い付く。
コッシーもすかさず後ろの方もですよ、
と、俺を紹介してくれて、
この人がSSの師匠なんすよ!
なんて言ってくれるもんだから、
これは気持ちに応えてなんとか追いつかなけりゃなと、
コッシー、適当なトコロで待っててなw
と後ろから声をかける。
「いや、いま冗談返せる感じじゃないんで…」
…めっちゃ集中してるやん!
今シーズン最後の関クロの音楽が流れ、
まずコッシーが走る。
おーっ、1番で登ってったなぁ、
で15秒後、俺もスタート。
なんでしょうね、
あんまりにも面白いコースで走り慣れて変なテンションになった俺は、
ヒャッハー!
てな感じでなんか叫びながら
トップで飛び出す。
で、登り中に
かぽっ
何故かクリート外れる。
あぁ、カッコ悪っ、
あたふたキャッチした時は2、3台抜かれ、コッシーは?
と探すと、
折り返して走ってくる。
15秒てこんなに離れてるん?!
いや、彼が速いんやろーな、
せっせと追うが、同走の人達と抜きつ抜かれつゴール。
で、8位。
バンク走った後みたいに
ヘタリ込んだコッシーはなんと1位!
すげー!
ま、とにかくまた皆ハイタッチw。
なんやろう、この一体感…。
後ろからハイクラスの人達が追ってくる
このスプリント競技、
ちょっと子供の頃の鬼ゴッコとか
あんな遊びにも似た感覚で、
同じクラスの人が「わーっ、もう(速いクラスの人達が)来たー!」
とか叫べば思わすニヤニヤしながら、
ひゃーっ、と必死で逃げる、
そんな感じ。
面白かったー。
レースが終わった途端、
躁鬱患者みたいにガクンと落ちた俺は、
黙々とチャリをバラし、
やっと昼寝始めた息子を起さない様に車を出す。
せっかくギリギリ間に合ったヨッシャンとお茶でもしたかったなー、
と思ったけど、
彼は彼で淡路グルメを
堪能して帰った様だ。
本当に、
楽しかったし、面白かった。
それがどれ程大切なのかを、
メモリアルクロスは教えてくれる。
生きてさえいれば、
楽しい事、楽しい仲間、
共に過ごせる時間もきっとあり、
それこそが希望、
一縷の光となる。
もしも、
生きるのが辛くなるくらい
悲しいのなら、
そんな事は忘れていい。
楽しみや喜びを全身で感じる事。
それを忘れないでほしい。
ルームミラーに映る息子の寝顔に
そう願い、
アクセルを踏んだ。