グリスからオイルへ。

先日のレース後、クランクの回転が重い、
というか回らない。

分解してみるとBBが固まってる。

とりあえず表面を清掃して乗ってみる。

なんか少しマシになった気がするけど
やっぱ重いし、なんかキュルキュル音がする。

で、

またクランクを外すと、
なんと、ベアリングのダストシールが
無くなってて、


やだ、タマタマ丸見え…。


もう仕方ないんで
パーツクリーナーでグリスと泥を飛ばして、
とりあえず耐圧に優れたオイルを注ぎ込むと、

異音なんか全く無くなり、
とんでもなく軽く回る様に!

異常な回転性能に、
やはりクリスキングすげー、って
なるものの、

このままじゃ
タマタマに砂利が直当たりして
考えただけでも痛々しい。

考えてみればこのBBも流石に3年目で、
ノーメンテ。
そりゃガタもくるか、
とは思うが、

ちょっとオイルに変えただけでこの性能は、
さすが本物、

と言えると思う。


とはいえ、

このままじゃシクロクロスのレースは流石にきついので、

ダストシールの在庫、施工ができるかを、
ショップに確認しなければ・・・


続く

野辺山シクロクロス2013

バケツに洗剤を流し込み、
大量のお湯で泡だてる。
ある程度泥を落としたジャージ、
靴下等、洗濯物の山を
眠さに負けじとジャプジャプ洗う。

KINFOLKチームは諸事情で
野辺山まで日帰り弾丸ツアー、
初日のみの参加になったので流石に疲れてるが、
洗濯物だけは終わらせてから寝たいもんだ。

すすぎ終わったら、
洗濯機に放り込んで、
スイッチを入れ,

ようやく、ワインの栓を開けた。

未だに、シクロを走って
泥まみれになるのが醍醐味とは、
とても思えない。



−野辺山シクロクロス2013−



高所で広大な牧場を
惜しげなく使い切ったコースは悠然としていた。

試走だけでも作り手の楽しみが伝わるコースは、
腐葉土の黒い泥、ダートの茶色い泥が混在し、
そこに芝や木片、ツルツルのコンクリ、登りの舗装路等、
路面は次々に表情を変え、さらにフライオーバーと呼ばれる立体交差まで現れる。

それを巧みに繋ぎ合わせ、
まるでアスレチックの様に仕上がっていた。

試走後も時間に余裕があり、
複数の洗車場で泥を落とせる等、

とにかく会場の気配りと設営が素晴らしい。
ショップブースや物販、飲食店、
焼き芋まであったり、
野外フェスみたいな感じでワクワク出来る。

そんな会場、いい雰囲気の真ん中で、
シクロクロス。

レースだ。

C3Aは、間も無く出走。

何人くらいいるのか凄い人数だ。

発走グリッドはランダムで決められてる様で、ゼッケンを呼ばれて並ぶシステム。

俺はまあまあ後ろの真ん中。
振り返るとヨッシャンが後ろで、
サングラス越しに笑っていた。

気の無い笛を合図にレースは始まり、
大渋滞の中をボチボチ走り出す。
でも雰囲気にテンション上がって、
独りきゃいきゃいハシャギながら走る。

フードコートの中をコースが縦断しているコンクリのセクション、
観客は美味いモン飲み食いしながら真近でライダーを見れる上、
転倒多発ポイントなので盛り上がる。。

前の人が転んで、しめた!と思った俺も続いて転倒し、
まぁ、ギャラリーを沸かせる。

シングルトラックみたいな木漏れ日のダートを抜ければ、すぐフライオーバー。
だだだっ、と駆け上がり直ぐ飛び乗って一気に降ると直ぐ右折(笑)。

そこから中々抜きどころが無いが、
ウッドチップの散らばるポイントからボチボチ抜け出して、
登りの舗装路、ここは抜きどころ。

で、腐葉土に突っ込む。

一周目では
いつもの皆、多分アキラさん?の声援が

『モッツさん今22位!』

と教えてくれたポイント。
そこからこの最終回まで何台抜いて、
抜かれたっけ?

とにかくココは、途中まで乗って、
深くなったあたりで担ぐ方が速い。

ほっほっ、と走るとボコボコに凹む泥に足首ぐねりそう…

ここでRD折れ多発。
シングルで良かった、と思う唯一の場面かも。
なんとか、ここで詰まってた前車グループを全部パス。

ホップして軽く泥を落としつつ、

そこからはバギーコース。
バンクを使ってジェットコースターみたく駆け抜ける。
これが気持ち良い!
背後の雰囲気も少し遠ざかり、
前もみえないので孤独な感じに。
nobe2.jpg
最後はシケイン飛んで、芝のスラローム、そして最後のストレート!

前も後ろも気配を感じないまま、
少しでもタイム上げる為だけにスパートをかけ、ゴール。

いつもと同じ30分なのに、もう終わり?
って思う程楽しかった!

一緒に走ったナイトーさんは、
なんと3位!表彰台!
前川君も7位!
全然背中見えへんかった…。


レースを終えても楽しみは続く。

ヨッシャンにカメラを任せ、
自分とヨッシャンの自転車を洗車中、
P1230233.jpg
C3Bスタート。

ソウ君やオグさん、ヤギさんが走る。
P1230239.jpg
なんとか最終回の応援に間に合ったか、
フライオーバーの前で待ってると、
オグさんが駆けてくる!
P1230259.jpg
その後をすぐ、
木漏れ日をくぐってソウ君が!
P1230262.jpg
おーっ!2人とも上位?!

しかも、今回ソウ君はシングル仕様にしてるのに!すげ〜!

隣の女子グループの声援より野太い声、
いや、エエ声で 『ソウ君〜、いけー!』

と叫ぶ。

結果、ソウ君なんと9位!オグさんは6位と、
関西CX勢の活躍に震える。

C2のレースもやっぱ熱い!
タベルナエスキーナの美味い飯を食って
名立たるショップのコーヒーを啜って、

温まりながら楽しみながら、
皆で観戦。

RAPHAはセールしてるし、
定番のお土産カウベルの完成度の高さに、思わず二つ購入と、

販売ブースはホンマ魅力的で
今更クリスキングのカップ買っとけば良かったとか、
財布の紐に鍵でも付けなきゃカード破産・・・


最後はC1の観戦。
ザック・マクドナルドや竹之内選手等、世界選手だけでなく、
名古屋のアイドル、オッチーさんやRAPHAのヒロ君、
よく知った面々が高速で走るこのレースは必見!

ちょっと疲れて帰りたいムードも吹っ飛ぶスピード、テクニック!
それを肩並べて見守る仲良しなKINFOLKチーム(笑)。
nobe3.jpg
何より、シクロクロスは皆必死。
C1でも2でも3でも。

皆、結局自分と戦ってる。

結果なんて、その人の中での目安でしかなくて(プロ除く)、
楽しめるかどうかは自分次第。

順位関係なく自分の全部を搾り出して走りきったなら、
その夜は独り、自分にお疲れさん、頑張ったな、と
言ってやれる気がする。

でも、会場では独りじゃない。

毎週末顔を合わせる戦友、仲間。

この野辺山に関して言えば、
TKさん率いる群馬勢や、ネットでは絡みのあったポンチャックさん、
沢山の知人が出来た。

一時のピスト隆盛期を思わせるコミュニティー。
シクロクロスのムーブメントは、とにかくもう一波来そうだ。

帰りの車の中ではそんな事思う反面、馬鹿話で
眠気に負けじと、大阪まで車を走らせる。


夜22時過ぎ、大阪到着。

ヨッシャンを見送り、ソウ君と難波駅まで歩く。
疲れて眠いけど、缶ビールでいい、祝杯しようや。

駅前のコンビニで口に含んだそれは、
この世のものとは思えない、「美味い!」
と声をそろえる。


寝静まる家に戻り、
洗濯開始。

「シクロは大人の泥遊び!泥最高!」っつって、
泥だらけの笑顔を浮かべる写真を沢山見てきた。

そこそこレースは走ってきたけど、
未だにそうは思えない。

ただ、レースが終わってスグヨッシャンが撮った俺の顔。
nobe5.jpg
なんだこれ
泥だらけではにかんでやがる(笑)。


泥まみれが楽しいなんて認めないが、

これだけは間違いない。
自転車が好きなら、来年の野辺山には行くべきだ。

音楽好きが野外フェスに行く。

その何倍も密度は濃いし、残る。

だって走りさえすれば、観客じゃない、
誰でもその真ん中へ行けるのだから。







RAPHA野辺山シクロクロス戦

C3A
モッツ  8位/78
ヨッシャン 27位/78

C3B
ソウ君  9位/49


関西CX’13#2東近江戦『空疎な砂の王』


誰にでも、得手不得手ってもんはある。

ことCXに関しちゃ殆どが苦手な自分。
しかし以前ブナマと飲みに行った時に

「モッツさんは砂場のラン速いですよ。
それは武器になるんじゃないですか?」
って言われて、

いや、チャリのレースやのにランが武器ってカッコ悪いやん(笑)、
てな話をした事があった。



-関西CX第2戦 東近江ふれあい広場-



泥濘の河川敷に台風で大量の砂が流れ込み、
立派なサンドプレイスが発生。
そこに今日の大雨で、高低差はあまりないが、

文句無くタフなコースに仕上がった。

その第1レースC3A。
最後尾より一列前スタート。
雨に震えて体が硬い。
10779174786_5870e5c76d.jpg
気が付くと、「モッツさーん!」と
ゴツい得物に似合わぬ笑顔で路肩から手を振る
ライダーカメラマンの前川君の姿。

よっし、ええとこ見せよっと、
少し和んで、気合いを入れる。

スタート位置は悪いが、
どうせこのアスファルトのストレートから
グラベルに入る第1コーナーで団子になるだろう。
10779423953_83df6cd123.jpg
スタートして、予想通り。

詰まり具合を様子見しながら前に上がる。
すぐに速度差が距離となって目に見える。
車間が出来た、抜ける人は抜いておきたい感じだ。
10779486313_3e557856bd.jpg
コース西端の右コーナー手前の段差、
ラインはインベタの勾配の低いトコと、
急勾配だが手前に張り出した真ん中。

前の2台を抜こうと仕掛けたが、
インベタと真ん中を抑えられ、
左端しかない。
だがラインの無いトコにラインを創る、

それがシクロクロ…あっ、


…顔着。


いてて、

と、すぐハンドルを拾って走り出す。
ラインは作れませんでしたし、
結構下がっちゃったねー…。

ぐねぐねとアップダウンのあるスラロームはヌタヌタに耕され、
後輪を滑らせながら曲がってゆく。

その次は水たまり。
中にラインがあるのでビビらず突っ込むと進める。

さて、ピットあたりは短い直線。
ここで休まず、数台を捉える。

三連ステップを抜けたその先は、
砂場セクション。

序盤のドタバタでもう息も上がってきてて、
とても砂場で自転車押してダッシュするなんて考えられない。

そう言えば二年前か、

堺戦に応援に来てくれた田中先生に
砂場の動画撮られて、ラン速いねw砂の王やw
なんて冷やかされたっけ、

まぁ、そん時の順位は31位とかで、
どんな王やねん、て話やったけど。


まだ一周目。

ここで体力削るのは正解とは思えんけどな、
王様なんか絶対ムリでも、

そこで見ててよ、先生。


自転車を置いてハンドルを押し、
砂を蹴る。
10779347084_726a0b6b68.jpg
タイヤが転がるなら踏むより(自分の場合)担ぐより速い。

1人…2人…、

砂の折り返しの手前に、さらに2台。

苦しい、そこに皆の声援、

なんとか、4台?抜いたか、
誰かの「12位!」って声が聞こえた。

声援に押されてなんとか砂場を抜けたが、

ここでガス欠、
なんか横から1台抜いてったけど、とても追えない。

アスファルトを抜け、2周目。

まだ判断力はある、慎重に行って、
水たまり。
さっきと同じく真ん中へ突っ込むと、

「どぷんっ」

深っ!?タイヤの半分くらいまで沈んで、焦る。

でもちょっと笑える。


最終4周目に入ってすぐ、
しょーもないトコでコースアウトしてしまった。

おっと、出たトコまで戻らなきゃ。
と降りて戻ってると管理員のオジサンが、
そんなん行ったらええのに、って、
なんやねん!w

そこで、三台抜かれた。

くっそ、と走り出し、
スグに1台抜き返す。

ステップを抜け、
最後の砂場だ。
10779469634_1ed419a0b0.jpg
前を行く人。カテ違い?
なんでもいい、抜けるかな、

でも肺が痛い。

酸欠状態で朦朧とした耳に、

「ここまで押そう!こっから乗れる!」

多分テースケさんの声か、
砂の終わりを指差して教えてくれていた。

アキラさんの声か、根性やー!って聞こえる。

声援に気を取り戻すが、

泥の詰まったクリートは
ペダルを取り逃す。

もういい、
外れたままペダルを踏み泥のスラローム、
ダメだ、登れん、降りて自転車を掴み上げ、
最後のアスファルトのストレート。
10779304275_ce8b74f7dd.jpg
肺痛いけど、
背後に迫る気配。

アスファルトのゴール前スプリント。
ここでスパートを掛けなきゃ。

誰かが「モッさん、いけー!」と叫んだ。

不思議と脚が回った。
フワッと加速するKINFOLK。

そのままゴール。


誘導先で息を整え、最後の声はきっと、
次のレースを走るヨッシャンだと息を吹き返した脳が教える。

早く、ヨッシャンのジャケット取りにいってあげなきゃ…。

ガクガクと歩いてヨッシャンのスタート位置へ。

ソウ君は、あの池と化した水たまりで
他車と絡まってディレイラーに不具合が出たのに
俺の3台後ろに居たらしい。

ヨッシャンも同じくメカトラブルで
重ギアから変速不能になったのに、
それでも完走してみせた。

やっぱ、シングルやろー(笑)と、
嘯いてみせる。


帰りは竜王の温泉。
相変わらず脛は傷だらけ。

お湯に足を入れ、ぐああっ!と
独りナウシカごっこしてから
湯の中でレースの反省。

とにかく粗かった。
ミスが多くてガムシャラ。
結局ええとこは砂のランだけか(笑)

マシンも自分も、
言い訳する余地が
ない状態で、この結果。

それでも出し切った。
この達成感だけは、やっぱたまらん。

今夜も、酒が美味いに違いない。


関西CX第2戦 東近江ふれあい公園

C3A
モッツ 14位/27
ソウ君 17位/27

C3B
ヨッシャン 23位/24




関西CX’13#1マキノ戦後編『山脈に響く声援』

コーナー手前、減速をかける事をしない。
V字キャンパーでの遅れを取り戻す。

行けるか、KINFOLK。
マシンは一言『ぷしーっ』と応えた。

・・・俺じゃ、ないよな・・・

フロントブレーキをリリース、
腰から曲がると後輪が『ぐにゃ』。

ああっ、うそーんっ!

で、終了。

芝に隠れた石でリム打ちしたらしい。
苦しさから開放されたわずかな安堵の、
その何十倍の悔しさが俺を呆けさせた。

強さを増す雨の中立ち尽くしていると、
オッチーさんが傘を手に、パンクですか?悔しいですよね、と話し掛けてくれた。
マジ尾張名古屋勢、優シス。
前川君の写真なければ、俺が走った証拠すら、なかったもんなぁ。


気をとりなおしソウ君を探すと、
あれま、えらく落ちてるやないの。
頑張れ〜と声をかけたらブレーキレバーを指差して口をにやりと歪めた。

あっ、根元から折れてるやん…。

後から聞いたら転倒時にやってもうたとか。

ナイトーさんは順調に順位を上げ、
なんと11位!
これから祝い事なんで!と軽やかに帰る背中を見送りつつ、
頭切り替えて応援に。

KINFOLKはこの日マトモにゴール出来てないので、
せめてヨッシャンだけだも…

と、思ったけど、
先月脱臼のギブス外れたばかりの彼に無理などさせれない。
レース終わったばかりのオグさんの声援は
『ヨッシャーン、無理すんなー!w』

で、ヨッシャン、無事に無理せずゴール。
まぁホンマ転倒も無くて良かった…。

C1はお昼のゴールデンタイム。
タベルナエスキーナのケータリングで
暖まりながら、観戦。

先のオッチーさんや、RAPHAのヒロ君、
他にも応援したくなる人が多く走るので、楽しみだなあ、
とスープを啜ってるとレーススタート。

『おおおっー!』

会場から歓声が上がる。
流石C1。
あの上りもグラベルも、
まるでロードレースみたいに難なく高速で駆け抜ける。

カッコええなぁー。

とシビレながらピットにいけば、
京都勢、SKRKのメンバーがスペアを用意していた。

エースが来るたびにスペアマシンを進行方向へなぞらえるオグさん、
声援を送るミウケンさんは『❇︎❇︎❇︎❇︎〜!』

えっ?、なんて応援してんすか?

『いや、頑張ってへん奴に頑張れって言われたら嫌やろ?wだから、
なんか適当に声出してんねん!マンマー、とかでもええんちゃうか、
あっ、来た、マンマーっ!』

なるほど。しかし、ま、まん…ダメ、とても言えない…

なんてやってるウチに終了。
応援してたら1時間のレースもあっとゆうまだった。

マキノには温泉が隣接してるのも楽しい。
先にひとっ風呂浴びて、

テースケさん走るC2。
ムーブメントの高橋君も走るし、
これも楽しみ。

レーススタート、しょっぱなに、
MCガラパの『泥棒が逃げるー!』の声に会場はざわめく!

関西シクロの有名人、泥棒さんが先頭に!
熱い走りに声援を送ると、雄叫びを上げて加速!熱いぜ!

しかし周回を重ね、レースは
実業団レーサーの一方的な展開。

テースケさんも高橋君も、
トラブルで順位を落としてしまい悔しいレースに。

結局実業団レーサーのワンツーで終了。



他にも語りきれないほど凄い事も面白い事もあった。
今回は何より、応援の面白さを改めて実感できた。

やっぱ、シクロは楽しい。

KINFOLKチームの船出としては上々とは言えなかったけど、
また早く、レースしたいし、会場に来たい。

関西CX#1マキノ高原戦

C3A
モッツ DNS
ソウ君 20位/26

C3B
ヨッシャン 29位/30


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