関西CX’13#1マキノ戦『始まりの雨』
マキノはまっすぐ登り、蛇行しながら降りてくる、
スキー場の斜面を使ったスピードコースという
印象だったが、
試走して、
今年は、そのスピードを巧く殺さなければ
速く走れないテクニカルなコースになったな、
そんな風に思っていた。
今期C3は朝一の出走。
試走後スグに自転車を置いて場所をとり、
車に戻ってソウ君、ヨッシャンとゼッケンを付け合う。
「9時15分スタートだっけ?」
「いや、9時でしょ?」
「・・・えっ、もう8時57分なんやけど・・・」
ダッシュでスタート位置に向かうと、
既に整列していた。
俺達の自転車は
「ああっ、路肩に(笑)」
すぐ拾ってなんとか間に合うも、最後尾。
こんなはずじゃ・・・。
と横を見ると、なんとナイトーさん。
あれ?ナイトーさんも最後尾です?
ま、これはこれで緊張しなくてイイっすね、
なんて喋ってると、
『パンっ』
レーススタートのピストル。
どう考えてもマキノにしか降ってないと思える
局地的な雨と、ドタバタなスタートに半分ヤケで
「よっしゃー!」
と声を上げ走り出す。
ペダルは、軽い。
アスファルトの直線から芝のグラベルへ。
手前の集団はそれほど速度を上げてない。
「モッツさん、行きますか?」
ナイトーさんの静かな声に相槌を返し、
隙間をぬってソウ君と3台、
前に出て行く。
この先はキャンパー。
てっぺん辺りを真っ直ぐ走るのが正解だが、
途中でブレーキ掛けたりすると滑り落ちる
し高さもあって、結構怖い。
多分あそこはビビッてる人で詰まってるだろう、
思う間もなく、案の定手前で渋滞。
んな時は、シンドイけど一気に下まで駆け下りて、
担いで登る。
ここで抜いて、グッと前へでる。
キャンパーに続き階段なので、
そのまま押して担いで、やっと自転車に乗れた。
はーっ、のっけからシンドイ。
起伏のあるこのポイントは、
それでも楽しい。次は降ってV字キャンパー。
試走でかなりスリッピーだったので、真っ直ぐ降りて
底辺で速度殺して登りは一歩目から担ぐ作戦、
だったはずだが、
目前を走る二台のウチ一台がV字の頂点に向かい
斜めに降るラインを走る。
えっ、そんなラインあるの?
と思い後ろを走ると、
見事オーバーラン。
しまった、と思った瞬間、
「はーい、オーバーした位置から入り直して下さいねー」
えっ、そんなルールなのね・・・。
(コースオーバーなんてあんまり無いから、
皆も知らないルールかも・・・)
いやいや、とりあえず早く早く、と
くるっとコース復帰。
結構ここで抜かれたが、
まだっ!
ここからは芝のグラベルを上り下りしながら
降って行く。
昨年は死ぬほどシンドかったこの辺りの上りも、
今年は全然いける。
実際、体重は絞込み、
昨年に比べて10k弱落ちていた。
無茶なロードレースにも挑んだし、
練習量も増やした。
全ては、このシクロクロスの為。
そして、このKINFOLKの為。
無理やり改造したサブローザと比べるまでもなく、
サラブレッドと駄馬。
自転車にまるで不安が無い。
マキノには雨が似合う。
激しさを増す雨の中、
高揚がペダルを踏み込ませた。
(KIKUZOこと前川君、カッコイイ写真いつもありがとうございます。)
- 2013.10.30 Wednesday
- Cyclocross
- 01:42
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- by もっつ