自転車ファッションを考える28

気が付けば、がっつり走りに行く時は、
いつもレーパン。

誰かと走りに行く時も皆サイクルウェアで、
服装への抵抗とかは一切無くなるほど、

安物でも、レーパンは非常に機能的。

で、その安物もヘタってきたので、
新しいヤツはせっかくだからビブショーツに
しようかと。

見た目は結構抵抗あるけど(レスラーとかヘンタイ仮面みたいで)、
肩から吊り下げるタイプのショーツで、
お腹周りを締め付けるモノが無く非常に快適だとか。

オシャレで自転車乗れる服→ガチサイクルウェアでオシャレな服

へと意識が変わりつつある昨今、

巷ではオシャレサイクルウェアって事になってる
「rapha」からあえて外して、
「assos」のビブショーツを買うことに。
assos.jpg
後者の方がガチ感あるなー、というか、
カタログとかもデザインのセンスがちょっと
前時代的に思うトコもちょいちょいあって、

ただ品物の評判が相当良いし
とりあえず買ってみようかと。
P1210956.jpg
まず化粧箱入りでかなりの高級感。

早速、
履いて走ると、相当涼しい。

170cm62kgの自分にはMでちょうどピッタリ
フィットして、苦しさもないし、変にズレる事もナイ。

安物のレーパンと比べるまでもない薄くて快適なパッド
も流石といったとこか。

とにかく、見た目変態チックなビブですが、
なるほど息が楽。

このカッコでカフェに入るのは少々勇気がいるけど、
考えてみればこのスタイルで軽く流すなんて事があんまり無いわけで、

汗だくで飲み物買うならスタバよりコンビニ、
コンビニより自販機やわな、

って結論。

むしろジムのプールじゃサーフパンツより
ブーメランなシャキーンとした競泳パンツのが、
あたりまえにカッコイイって話ですよ。

そんなワケで、ビブショーツ、
この夏お勧めのファッション。

ちなみにこんな物も付いてきます。
P1210958.jpg
洗濯ネット(笑)。

assosにして良かった、
と何故か思えるサービスです。




フレームのチューブを選ぶ

フレームオーダーとなれば、
とりあえず素材を選ばなくてはいけない。

ひと口に鉄、と言っても鉄の種類も多様で、
さらにメーカーによって加工も仕様も違うので、
とにかくレースでの仕様を前提としたCX車を
作る上で、どのチューブを選ぶべきか、

KINFOLKでは、そこらへんのナビゲートも
ヨッシャンがしてくれる。

とりあえず、メーカーは
国内生産で高品質な「カイセイ」。

その中でも、
彼は最上級グレードの「Rシリーズ」を提案。

「8630R」と、
「4130R」だ。

この二つは、同ブランドの中では最も軽く、
しかし性格は相反しているので、
好みで選ぶ範疇だという。


へーっ、俺のサブローザも4130やし、
じゃぁ8630にしてみようかなぁ、

と言うと、

「何言ってんすか、
4130は金属の規格ですよ。」

えっ、そうなの・・・

「4130Rはカイセイのチューブセットの品番で、
クロモリでは一番軽くてしなやからしいですよ。


8630Rとはどう違うの?

って質問あたりから大変な事になる。

8630Rはより高剛性故にさらに軽量。
乗り味としては硬く、
しなやかと言うより粘る、って話。

そもそもクロモリにニッケルを含んでいるので、
正確にはニッケルクロームモリブデン鋼という鋼材で、
クロモリとは少し違うらしい。

まぁそんな事は拘らないのだが、
とにかく価格、
性能共に4130Rの上位チューブと言っていいだろう。

パイプセットで30gの重量差と、
1万円の価格差。

強脚スプリンターに好まれる硬めの8630Rと
しなやかさがウリの4130R、

この性格差も気になる所。

ちなみに、同メーカーの他のチューブ、
019や017は重量や耐久性でみて、
1ランク落ちる感じだ。


で、あーだこーだと
男三人、
夜な夜なlineで盛り上がった結果、

ビルダーさんにヨッシャンが
たまらず聞くと、

まぁ、2つの違いはほとんど
解らないよ、

と、おっしゃってたそうで…。

ま、そんならシクロで使う事考えて、
4130Rにしとくか、
って事に。

30gの重量差を感じる程自分を追い込んでもないし、
そもそも選択肢があって
「硬め」を選べるほど脚にも自信はない。

そんな事よりもしなやかで軽い、と言われる4130R、
その良さを自分の言葉で語れる様になりたいと思うし、

何より、早く乗ってみたい。

スチールについて
斜め読みの知識を身に付けてしまった今だから、

余計にそう思うのかもしれない。


シークレットレース

とりあえず、発売後すぐ読みました、
シークレットレース。
最近になってようやくロードレースの世界に
興味を持った自分には、
理解できないかな?と思いページをめくったんですが、

単純に面白い。

ノンフィクションって事で、
もっと淡々と進むものかと思いましたが、
作家のダニエル・コイルが、
元金メダリストのテイラー・ハミルトンの
半生を巧い具合にまとめ、

ロードレースに夢みたアメリカ人の、
栄光から挫折への極上のサスペンスストーリーに仕立て上げてる、

そんな風に思いながら読み進めました。

話題になったドーピングの件がとにかく細かく
書かれていますが、

これを非難する人は、
彼らと同じ状況でドーピングを否定出来る不屈の正義感の持ち主か、
想像力が欠如した人か、ってくらい、

ロードレースの頂点は汚れきってた、って事なんでしょう。

ファンにとってはたまったもんじゃないんでしょうけど。

まぁ、それにしても自転車の小説でこんな面白いのは
久しぶり。

面白がってるのもアレですけど、

自転車ファンは一読して損ナシと思うし、
スキャンダラスなのが好きな人も楽しめるでしょう。

どちらにしても、
コレを読んだら
なにかしら考えてしまう、

そんな作品です。


長い一日 後篇


第二の手記


自転車乗りとして、
ほんとうに恥ずべき事だと思います。

もう、その車を避けられるはずもなく、
左前頭部からフロントガラスに
ただ突っ込むだけでした。

飛散したガラスは散弾銃の様に
自分の顔面を叩き、

気が付くと自分は救急車の担架に
ガチガチに縛り付けられていました。

後になって考えてみればその朝は、

レース結果に浮かれてみたり、
時間ばかり気にしてみたり、
かと思えばどこか疲れを残しているような、

どうにもいつもの自分と違うような気がしなくもなかったのでした。



ヨッシャンとソウ君と三人、
待ち合わせ時間ぎりぎりで淡路島に入り、
皆と合流しました。

久しぶりに会うオグさんに、
いやぁ、しばらくのウチにずいぶん良い太ももになりましたね、
というと、
オグさんは、はにかんだ様子でそれでも嬉しそうに笑いました。

自転車乗りを褒めるなら、
何よりも脚を褒めるべきなのだと、
その時気が付いたのです。

そして、レースについては
皆まだ
インスタの情報しかない状況だったので、
ガッツポースなどして、
道化してみせては皆を笑わせたりしたものでした。

さぁさぁ、では早速、行きましょうと、
おきまりの写真撮影も忘れて出発を急かした自分は
やはり何か焦っていたような、そんな気もするのです。

そんな風でしたので、
当然先頭を自分が走ります。

正直、このメンバーなら遠慮どころか、
遅くて不満が出るのではないかと、
せっせと走りました。

洲本市に近づく頃、
後ろにいたミウケンさんが
『モッツさん、牽きますね〜!』
と言ってくれて、安心したものです。

いやいや、
いつ(先頭を)変わってもらってもいいですよ、と返すと、

すっ、と自分の横を抜けて
前に付いてくれましたので、

風よけの効果で、少し楽が出来るかと
思いきや、ペースアップ。

むしろ着いていくのに必死で、
でも前を走ってもらってるので
申し訳ないという事で、
一所懸命にペダルを回しました。

やがて、
隊列も少しバラけてきたので小休止。
R1006194.jpg
話題は南あわじ市の峠道、水仙郷の事でした。
ストラバのセグメントも沢山ある難所が、
もうすぐだ、
といった話に皆興奮気味に話し、

自分達はまた走り出します。
R1006198.jpg
しばらく行くと、それほどでもない坂で
突然、後ろにいたオグさんとミウケンさん、テースケさんの三人が、
横をびゅう、と駆け抜けて行きます。

その光景はまるで、
海外のロードレースでも観てる様な、
格好の良いものでした。

いつか自分もあんな風に走れるかしら、
と思いながら、追いかけましたが、

曲がった先で三人が止まっているのが
見えました。

一方通行の信号待ちでした。

どうやら、
アキラさんの『先に行って』サインを、
『ここからアタッーク!』サインに見間違えた様で、
それを皆で笑っていると、

信号機の前にいたガードマン(女性)が
何やら話しかけてきて、

テースケさんが紳士的な対応で、
僕たちは大阪から来たのですよ、
等とやっていると、

オグさんが唐突に

『楽しいですか?』

と、彼女に質問を返したのです。

1日中、ここで旗を振ってる彼女に、
この質問はとてもセンシティブだと思いました。

押し黙る彼女に手を振って、
自分達はまた走り出します。

やがて、
見覚えのある一本木のコーナー、

あの水仙郷に近付いてきたのです。

皆、口々にきたきた、嫌だと、
キャイキャイはしゃぎながら、
坂に入って数秒で全員黙り、
黙々とペダルを回すのでした。

その光景に吹き出すことも出来ない程
坂はきつく、
それでも恐ろしいスピードで登る先頭に、
なんとか着いていこうとしましたところ、

ふとディレイラアの異音に気が付き
脚を止めました。

しばらくしてヨッシャンがやってきて、
見てくれたのですが、
『とりあえず行けるけど無理しない方がよい』
といい自分に付き合ってくれましたが、

どうか、先に行って皆に自分が遅れて来る事を伝えて下さい、

そういって独り、のんびり進んでました。

峠を登ればやはり下り坂。

地図を見れば、
獲物に飛び掛かる前の蛇の様にうねった
コーナーが続きます。

その最後のヘアピンだったでしょうか?

自分は車と衝突しました。





第三の手記

事故は、
どちらかが完璧であれば起こらない。

といいます。

もちろん、完璧になどなれませんが、
何事もなくすむ方法はあったと思うと、
チャリ乗り、失格。
いや、ブロガー、失格かもしれないと、

情ない気持ちで病院に
運ばれました。

入院していけという医者に無理を
言って、その足で警察署へ行きました。

事情聴取を終え、
署を出ると、前にある足湯に、
皆が集まってくれていて、
おお、大丈夫か、
ケガの程は、そうか、
大したことなくて何よりと、

口々に心配してくれて、
オグさんに至っては、
ネットに上げたりしないんで、記念撮影させて下さい、
なんて笑わせてくれたりしました。


その後、皆は岩屋へ、
自分はヨッシャンと二人、
壊れたKINFOLKを取りにいきました。

申し訳ない気持ちでいっぱいで、
本当にすまなかった、と切り出すと、

『モッツさんが無事で何よりですよ。ケガして、
もう一緒に遊びに行けなくなる方が嫌ですよ。』

この日の淡路島の夕焼けは、
やたらと自分の目に染み込んだのでした


事故の相手さんと挨拶をして、
しばらくすると
岩屋から車でソウ君が拾いに来てくれました。

もう日は暮れ、帰りの高速道路は暗く、
家で待つ家族の事を思い、
また申し訳ない気持ちになっていました。

携帯を見ていたソウ君が、
突然叫びました。

『あぁっ!オグさん、さっそくインスタに上げてるやん!』

自分達はそれを見て、
驚きながらもうふふ、

と笑いました。

そして、

強い眠気と焦燥感の中、
少しだけ明るさを取り戻した自分達は、
また車を走らせるのでした。




あとがき

反省してます。

長い一日 前篇

私は、その男の写真を三葉、見たことがある。

一葉は、その男の「美脚コンテスト」だろうか、

誇らしげな姿。
P1210945.jpg
スネ毛は剃られている様だ。


第二葉は、
和気藹々とした名立たるカルチャーライダーの輪に巧く入っていけずに
水(粉モノ)を飲む姿。

そして最後の一葉は、
顔に無数のハンペンを貼り付けた哀れな姿。

この全てが、この時系列で、
たった1日の間に起こった事実を表しているという。

私はこれまで、こんな不思議な男の顔を見た事が、

やはり、いちども無かった。



●「第一の手記」

恥の多い1日を送ってしまいました。


朝も3時半、世間では早朝と言うより夜中と言うべきでしょうか。
自分達は目覚め、コーヒーを啜ります。
P1210875.jpg
カルチャーな装いの「motz-fixedチーム」は、
熊取町から兵庫は三木市へ、
時間にして1時間40分の旅へ出かけます。

リュドラガールを出る頃には4時、
グリーンピア三木で行われるロードレースエンデューロの受付は
05時40分終了。

調度すぎて、多分間に合いません。


ここで間に合わないと、
いきなり人間ではなくなります。

「モッツさん、言わなくても飛ばせる様になったじゃないですか・・・」
と助手席のヨッシャンに煽られつつ、

なんとか10分前に会場到着。

起きて、コーヒー以外の何も口にしないまま、
一周9キロのコースを試走。

完全なるパニアグアで、
昇りと下りしかないコースを走ります。
いや、パンと水でも在ればガブついていたでしょう。

この日、自分は、
カッコイイラグドフレームのkinfolkをヨッシャンから借りていて、
いやはや、ロードバイクてのは速いもんですな、
と感激したものです。

ちなみにソウ君はシクロも走った相棒、ビアンキピスタを多段化。
P1210916.jpg
このフレーム、実は130エンドと言う事実。

とはいえ、フロントはシングルで、
この勾配のあるコースはいかにも厳しそうであります。

自分達は、「100分チーム戦」にエントリー。

要は、

100分以内に9kmのコースを何周走れるか、
というレースですが、
独りで100分走る人の多い中、
自分達は3人で100分走るというチキンぶり。

でもイイのです、表彰台さえ狙えれば・・・。


チームでエントリーしてるのは、8組。

ほぼ3分の一の確立で表彰台です。

レースは始まりました。
朝の6時15分スタートとか、

自転車乗りは気が狂ってると思われても
仕方ない時間帯に、いったいなんなんでしょうか、
P1210881.jpg
この台数は・・。

登って登って、
ひいひい言って、そこから長い下り。
スピードが乗ります。

当然、右コーナーもガンガンに攻めれます。

チーム「motz-fixed(仮)」は、
1人二周ノルマなのに、
下りで追いついても、
登りで簡単にプロトン(集団)に抜き返されます。

でも、こっちもロードのkinfolk、
ギアが掴めないままでも、
とにかく必死で走ります。


そのころ、ピットではこんな会話が。

チームによっては1周交代もあったようで、


彼氏「ただいまー」

彼女「じゃ、次私ね、サドル合わせて♪」

彼氏「はい、ヘルメット。」

とか、

自転車一台で交代でスニーカーで乗ったりと、
ゆる〜くバトンのチップを受け渡ししてる
のを見てたヨッシャンとソウ君。

「・・・モッツさん、絶対

『おらっ、バトン!全力は尽くした、後は任せたぜ!』

ってテンションで帰ってきますよね・・・」

「そん時は、ヨッシャンなだめといてくださいねw」

そしてやって来た、モッツ。


スネに巻きつけたバトンに手をかけ、「ソウ君!」

「早く!」

もちろん、

ソウ君は半笑いで受け取ります。

ヨッシャンから状況を伝えられ・・・
「えっ、そうなの?」

でも、色んな意味で順位落としたくないし、二人とも頑張って!
P1210910.jpg
ソウ君は第2プロトンから抜け出してバトン!

アンカー、ヨッシャンがエアアタックで走る!
P1210921.jpg

で、どうにか順位を守ってゴール。
P1210926.jpg

「確か、岩屋で待ち合わせ9時10分すよ。」

ヨッシャンの言う待ち合わせは、
この後、淡路島一周するという話。

そのアワイチに参加してくれる皆との待ち合わせだ。

ここから淡路は岩屋まで一時間強。
表彰式出てたら微妙やナ、って言いながら、
P1210945.jpg
・・・せっかくやしね(笑)。

で、この写真をヨッシャン、速攻インスタに。
「モッツさんおめでとうございます」
ってコメント付けやがったので、負けずにスグ「こらっ!」って
コメントしたら、

「余計なコメントは削除っすね・・・w」

って消しやがった(笑)。

おいー!


P1210947.jpg

まぁ、でも・・・

勝ちは勝ち(笑)。

景品の粉モノをもらい、
一路淡路へ。

今回のアワイチは豪華メンバー。

大阪からはTKCのテースケさん、アキラさん、
京都からオグさん、ミウケンさん、
で、我々。

このメンツならしょーもないギャグも対応可、
で、ピリッとしつつもガッツリ勉強させてもらえる
ハイペースでポヤンとしたなライドになりそう。

が、

この時はまだ気が付いていませんでした。

淡路島に向けて車を走らせる、
自分が相当調子付いている事に・・・。

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