LINEでヨッシャンが立ち上げた、
さぬきシクロツアーの掲示板。
参加者は、
京都からオグサン、ミウケンさん、
神戸からオーガナイザーのヨッシャン、
大阪からはソウ君と俺、以上5人。
早速掲示板に
『いやー、温泉も行きたいねー(*´∇`*)』
とか、スタンプ等、ポンポン押してると、
『ここは情報交換の場、冗談やスタンプは禁止します!』
と、ヨッシャンがピシャリといい放つ。
『…………。』
…皆、恐縮しながらの情報交換が始まり、
当日を迎える。
AM 7:30、淡路SA。
京都組と合流、スタバで
今後の予定を立てる。
『えっ、蒲生うどん休みなの?』
『あれ、オグさんLINE見てました?俺書きましたけど。
ところでヨッシャン、今日どこから廻るの?』
『モッツさん、俺の作ったマップ見てくれてないんですか?』
『ご、ごめん』
『俺は見てるけど、宿はどこ?ちゃんと宿載せとかないとー、
吉田くーん(嫌な上司風)』
・・・ってな具合のドタバタ劇に今後の
期待感も高まる。
男同士の旅なんてアバウトなもんよな(笑)、
って結果に一同頷いて、
最初の店だけ決め、出発。
まずは「香の香」。
釜揚げうどんの名店で全国で五本指に入るとか。
しばし並んで入店。
『せっかくなんで、タライ(大)で頼みましょう。』
誰ともなく言い出して、
皆、おお、いいね。と賛同。
しかし、金額を計算すると、
これ、1人1杯の方が良かったんじゃないの…?
いや、その分少し多めに食えるやん、
って今から数店舗廻ろうってのに、
値段より量優先してどーすんねんっ!
タライ到着。
その迫力にケチくさい事は忘れて
5人でがっつく。
ズババっ、ズババっ、・・ちゅ、ちゅぽん、
と男らしくすすりきって、
一旦、明日のレース会場へ行ってみる事に。
まだ設営も一切始まってない公園。
とりあえず去年のコースを思い出しながら、
走ってみる。
前回は全然登れなかった坂が、
今年は全部登れる様になっていた。
ギア比を下げただけが理由とは思いたくないが、
実際、1.95という大よそ軽すぎるギア比設定は
正解だったかな、と思う。
最後のアスファルトでは鬼廻しすればなんとかなるか、
と、この時は軽く考えていた。
そうこうしてるウチに設営が始まり、
お邪魔にならん様に、とりあえずうどんを食いに行く事に。
またも名店「山内うどん」。
ここはなんといっても、
冷えて締まったメンに熱い出汁をぶっかける、
「冷あつ」が美味い。
『ここから片道15キロくらいやし、自転車で行こう』
って話に、一同、いいねー、と頷くが、
えっ、ソウ君と俺、ギア比2.0と1.95なんですけど…。
そんな不安を他所に、五台のトレインで走り出す。
オグさん先頭、ミウケンさんに俺とソウ君が続き、
シンガリがヨッシャン。
前の二人が巧いので、いい感じのトレインで
走る。
俺とソウ君の脚の回転数以外は(笑)。
山内うどんまで、一つ山越えする。
平地で回し過ぎたのか、上りもまぁまぁ辛いが
やせ我慢。
そこからの長い下り、フリーギアで降りるのは
最高に気持ちがイイ。
うどん屋に到着して、
メットを脱いだ俺を見て、オグさん一言。
『えっ、もっつさん、風呂上りみたいになってますやん(笑)』
気が付けば汗だく。
ううっ、ビール飲みたい・・・。
危なげなく美味い山内のうどんを食って、
すぐ会場に向けて走る。
途中、適当に検索して近場のうどん屋に入ると、
まったく並んでもないし、おばちゃん独りでやってる風
なのに、
ガシッとしたコシのある太麺に釜たまの卵と
醤油がしっかり絡んで、
今日の三店舗中で一番美味かった。
(店名忘れました)
設営が終わった頃、
もう一度試走。
昨年よりドロップが急になったくらいかなぁ、
って感じの仕上がり。
関西シクロの色んなコースで揉まれて、
全体にセクションは簡単に感じる様になったのは、
成長か、経験か。
ただ、舗装路がやはり多い。
軽ギア設定に少し不安を感じたが、
軽回しの練習はずっとしてるし、まぁ、やってみるか。
ヨッシャンが用意してくれたログハウスへ向かう。
テラス付きの広く美しい室内にテンションが上がり、
結局、
晩飯も温泉帰りにスーパーで買い込んで宿で食す事に。
安くあがっていいし、
もうミンナ30もとっくに過ぎてる大の大人が、
中学生の林間学校みたいに盛り上がる。
こうゆうのが楽しい。
夜中まで盛り上がりたいとこだが、
そこはミンナおっさん(笑)、
朝の7時から遊んでりゃ、
10時過ぎには半数がダウン。
明日はレース。俺はヨッシャンとA、
後の三人はBグループで出走する。
負けたくはない。出来る事なら誰にも。
今更、
スポーツ選手になれるとは思わないし、
「本気」の意味も曖昧でも、
大人だから「意地」の意味はよくわかる。
それを必死でブツケ合う。
だからこそ、
分かり合えるんだろう。
安いビールが染み込む頭で、
そんな事を思いながら、
心地よい疲れに、
気が付けば眠っていた。
続く