関西CX「堺グリーン広場2013」後編
レースは結果が全てだ。
そこに『たら、れば、』は存在しない。
誰に上手い言い訳をしたところで、
自分には嘘をつけないもんだ。
故に、運も実力も、技術も体力も、
その全てを使いきる。
今、そのステップを跳び越した二人は
そんな勝負の真っ只中にいる。
ぴったり並んで同時に跳び越す。
ヨッシャンめ、意地を見せる!
だがっ!
最後のステップを越え、
叩きつけ気味にサブローザを着地
させ、跳び乗る。
どうだ?、少し前に出たか、
クリートをキャッチしようとして、
『スカン』と力無くクランクが回る。
なっ、と足下を見て総毛立つ。
…なんでこんな時にチェーンが外れるんだっ!
膝から折れる気持ちになる。
もうとても無理か、
いや、すぐに直して走れ!
端から見れば0.5秒にも充たない葛藤、
その隙をヨッシャンは見逃さない。
チェーンをかけ、
ペダルを踏み込んだ時にはもう遅い。
彼は見えなくなっていた。
でも諦めない。
…後、半周はある。
砂場で一台抜く。
最後のシケインが見え、その向こう、
砂のコーナーを担ぐ迷彩ジャージ。
俺だって迷彩ジャージ、
迷彩勝負だ、ヨッシャン!!
と思ったかどうか(笑)、
あとゴールまで数メートルを詰め寄る。
ヨッシャンももう9戦以上戦ってるだけに、
流石に粘る!
そして、ゴール。
結局、ヨッシャンと一秒差で、
負けた。
『悔しーっ!』
素直な気持ちを息絶え絶えに吐き出す。
同じかそれ以上に苦しそうに、
でも最高の笑顔のヨッシャン。
まぁ下位争いとは言え、
男の意地を見せあった勝負に、
悔しいながらも清々しい気持ちになる。
とっくにゴールしてたオグサンは
6位と、やっぱり雲の上。
ヨッシャンの最高の笑顔の横で,
ダイオウグソクムシみたいになってるのが、俺…。
で、すぐにC3B。
ソウ君と、ヤギさんの対決が見れるかも?!と期待してたが、
ヤギさんのロケットスタートが決まり…?!(詳しくはコチラ)
方や、出遅れたソウ君。
やや軽めのギア設定で鬼の走りを魅せる!が、
結果、31位。
でもタイムは俺とヨッシャンより少し速いので、
一緒に走ってたら面白い勝負になってただろう。
しかし、様になってるなぁ・・。
C3Cでは、
今年は東洋フレームの某スーパーマシンで出走!
コッシーの淹れてくれたラテを飲みながら
観戦してると、
後半、タレて、41位。
ちょっと洋くん、最近乗ってる?!
と聞くと、
中々乗れずにいるとの事。
スタミナ不足著しいが、
キッチリ完走はさすが。
ストライダーで忙しい中でも、
やっぱ自転車乗り。そんな彼を見て、
正直嬉しい。
今回のレースは、
昨年『俺も来年走る!』
って言ってたミッチーさんがホンマにシングルで出走したり、
是石さんも二回目のシクロ挑戦でご一緒出来たりと、
一緒に走る仲間か増えてく事が嬉しかった。しかも二人とも完走!。
会場を去る時、
オグサンやナイトウさんに『じゃあ、また』と手を振ったけど、
今回を最後にしばらく出走出来ない俺は、なんか寂しくなった。
関西シクロ飲み会とかあれば
いいのに(笑)。
で、
帰りは風呂。
堺のローカル銭湯風温泉へ。
おお…、入れ墨なおじさんがいっぱい…(笑)。
そこから一路、大阪はフクミヤへ。
乾杯して、
ソウ君。
『まぁでも、あそこでモッツさんが勝つのも面白くないですからね(笑)』
まぁ、そうかな…。
でもヨッシャンは目標のモッツ越えを達成してご満悦。
友人の目標達成は嬉しいが、
なんとも複雑な気分だ(笑)。
それにしても男四人で盛上がる、
悔しさも楽しさもひっくるめて、
この酒は旨い。
相変わらず最高の夜だ。
レースは結果が全て。
「たられば」はない。
でも、悔しいと思う人の心に
必ずソレはあって、
次のステージへと背中を押す。
その『たられば』を
証明出来るのも、
挑戦出来るのも、
自分以外には居ないのだから。
- 2013.01.26 Saturday
- Cyclocross
- 23:04
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- by もっつ