Minoura-SaddleMount BottleCageHolder

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Minoura-SaddleMount BottleCageHolder 

男のミノウラ製のサドルマウント・ボトルケージです。

とにかく、
ボトルケージの取り付け台座自体が
殆どの場合トラックフレームには無く、

もう取り付けるとなったらハンドルか、
サドル下。

でなければフレームにストラップで巻きつけるとかになり、

やっぱスタイリッシュなのはサドルの下。
空力的にも有利らしいです。

で、
早速、BROOKS SWIFTに装着しようとすると・・・
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レール幅が広すぎる上、緩やかに曲がってるので
プレートの幅が足らない上に無理にかましてもズレる。

そこで、プレートの幅に合うトコまで下げる。
そうすると当然ケージ部がシートポストに刺さるので、

万力を使って基部プレートの根元から、ケージ部を
グニっと曲げ、
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こんな感じに。

ガッチリサドルに噛み付いてますよ。

しかし、曲がりすぎて
今度はホルダーが曲げた部分に数ミリ干渉するので、
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そこに
「ギザギザ」ナットをスペーサー変わりに挟むと、
ベストクリアランス!

これで完成。
中々に収まりが良いです。

そしてなんかカッコイイ。

実際、走りながら給水すると気分も楽になるし、
ちょっと元気になる気もします。

ウォーターボトルは吸い戻しやポリ臭さはありますが、
慣れれば夏場は是非付けたい装備。

ケージとホルダー合わせて2千円もしないので、
とりあえず買っておいても良いかもしれません。

そんなワケで個人的にはフレームよりも
サドル下が断然オススメです。

でも、
濡れた路面を走った後の
ボトルの口元は相当汚れてそうですけど・・・。

THA ACTION 7/22

THA ACTIONとは。
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『ACTIONでは普段交わらない人達の交流の場を提案していきます!
音楽、ファッション、エクストリーム、芸術、ビューティーサロンなど
現代カルチャーの渦中にあるコンテ­ンツを全て楽しめるイベントです。』


実際、
会場のオンジェムに脚を踏み入れると、
相当な高揚感と熱量。

ゴールドスプリントがクラブにある、
今となってはちょっと感慨深い感じ。
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3ブースに分かれていて、
メインフロアはライブで大盛り上がり。
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でも、ゴールドスプリントのブースもまた凄い盛り上がり。
とにかく皆、嬉しそう。

お陰様で散々楽しませてもらったこのイベント。
きっと、皆、こうゆうのを待ってたんだと思います。

でも大事なのは、待つ事じゃなくて、
自ら立つ事。

このイベントのオーガナイザーに、
それを教えられた様な気がするし、
本当にパワーあるイベントでした。

続けて欲しいと思うし、
今回行けなかった人は、
次回是非、
参加してもらいたいと思います。







淡路の夏〜ゴール編

フェリーを待つ7人は、
帰り支度をしながらも口数は少なく、

とにかく、
走りきった余韻に浸っていた。


汗と潮でベトベトの身体とフレーム。

とにかく早くシャワーを浴びたい。


そのころモッツ家では、

前田さんの妻、トモコさんとウチの嫁が、
二人で打ち上げの用意をしてくれていた。


フェリーに乗り込んでからは、
あっとゆーまに明石駅へ着き、

テースケさんは車で、
残りの6人は電車で。
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ヨッシャンは神戸の人なのに、
下車せず大阪まで来てくれるという。
中々の男気。

一度家に帰ってから向います、
とアキラさんは途中下車。

大阪に着いてウエキュンは翌日嫁の誕生日なんで、
と、帰る事に。

とりあえず、堀江まで一緒に踏もう、

と、夜のなにわ筋を5人でライドするのも楽しい。

しかしもう、30km/h出すのもキツイ、というか、
一般道で速く走るのは信号の制約や注意の対象が多く、
やはり淡路島の様にはいかないな、と思い知る。


『淡路島ライド?わざわざ何の為に?ご苦労様ですねー(笑)』

と、誘えば断られる事もあった。

何の為?

自転車の持つ本来のスペックと、
自分のスペックを存分に引き出せる
環境が、こんなに近くにある、

それだけで十分だろう。

でもそれは、

自転車が本当に好きで無ければ
思いつかないのかも知れないし、

スペックを引き出された自転車は、
より魅力的。

そして自分の限界を知って、
まだ頑張れると思える。

こうして俺達はますます、
自転車バカになっていくんだろう。


中之島の橋と橋の間は飛ばせる区間。

下りを使って思い切り踏んでみる。
が、
もう、35kmで頭打ち。

皆、もう頑張らんでエエやん、と笑っている。

そうやけど、
見慣れた街を皆で走るのも悪くない。
貴重なライドだ。

長堀を過ぎ、立花通り手前でウエキュンに手を振る。

男4人、どやどやウチに入ると、
唐揚げの匂いが途端に胃袋をくすぐる。

テーブルに広げられた冷麦パーティーの用意。
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そしてやっと、ビール。

夢見心地で、
今日の不甲斐なさを笑って話し、

今日の頑張りを讃え合い、

レーパン焼けで見事に二色になった
脚を見て、笑う。
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そしてやはり、
また走りたい、そう思う。


総走行距離129.5km(グーグル調べ)。


ライドはまだ、終わってない。


今は気持ちがイイが、

明日の朝には、
きっと今回の7人共、
160kmを思うだろう。

アワジパーフェクトライド。
銘打ったからにはきっと必ず。

しかし、

今はとりあえず、今日の達成感と、
この楽しみに続きがある、その幸せに酔う。

無事に帰れた幸せに感謝し、
どうゆうワケか集まってくれた皆に感謝し。
最後まで応えてくれた相棒に感謝し、

興奮と眠気の境界線をボヤけさせる
アルコールに揺れ、

誰かの寝息に誘われるように、
気が付けばシーツに身体を投げ出していた。
















淡路の夏〜群青の空編

 
『やっぱりシラス丼食べとこ』
 
と、売店に消えるテースケさん。
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甘党まえださんは、
当然のごとくソフトクリームの列に並んでる。
 
対するヨッシャンは頭痛が酷そうで、
『ちょっとアッチの芝生広場で寝てきますわ』
 
と、海沿いの広場へ消える。
 
しかし、
こんな状況でガツガツ食える人ってカッコいいと
本能的に思うもんだと、
シラス丼を平らげて
まだ何か食おうとしてるテースケさんを見て感じる。
 
俺も無理してでも食おうかな、と辺りを見渡すと 
 
『淡路牛ステーキロコモコ丼』
 
の文字。
 
名前だけで胸焼け、ちょっと勘弁…。
 
と 思うと同時に鼻孔を刺激したステーキソースの香り。
 
腹が鳴る。
 
 
そういや、
朝から大した飯食ってない。
 
気がつけばロコモコ丼を平らげていた。
 
いつの間にか復活したヨッシャンも、
シラス丼をペロリと食い尽くす。
 
頭と身体がバラバラな、妙な感じだ。
 
そこからは眠るジャージ組をよそに、
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ヨッシャンと写真撮ってはハシャぐ。
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あのガッデムな姿からは考えられないテンションだ(笑)。
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俺も当然調子に乗る。


もう、2時間近くここにいる。
 
残り数キロだが、
皆、
本当はアキラさんと少しでも一緒に走りたいと思っていた。
 
フェリーの時間を気にしつつ、
何どか繋がらない電話をかけ、
六時を過ぎる頃、

仕方ない、行こうか。
 
鍵を外し走り出す。
せめてフェリーだけでも一緒になれば。
 
 
その時、
後方の前田さんが叫ぶ。
 
『あーっ!アキラさんや!』
 
赤いジャージに身を包むミラクルが海岸沿いを走ってきた!
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リアルに面白い人だ(笑)。
ちょっとしたドラマに皆の活気が戻る。
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ゴールまでの僅かな道。
 
 
どんなに苦しくても、
どんなに辛くても、
 
誰かが代わりに走ってくれはしない。
ペダルは、絶対に自分で踏むしかない。
 
何人で走ってても自転車は、
ただ、孤独に走るだけだ。
 
でも、
 
誰かを待ったり、  
励まし合ったり、 
風除けになったり、
トラブルを救ったり、 

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誰かの代りにペダルを踏む事は出来ないが、

共に進む為に、助け合う事は出来る。

今、
 
一緒に走ってるこの時だけでも、

俺はこの人達を『仲間』と呼んでイイと思った。 

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疲弊した顔。
 
潮風に赤く焼けた肌。

乾いてはまた、滝のように流れる汗。


予定も狂ったし、
何も難しい事をやり遂げたワケじゃない。


それでも、ほんの一瞬、
世界の中心がココにある様な錯覚を覚える。

 
群青に染まりゆく空が、
 
7人の影を伸ばしていた。

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続く


淡路の夏〜ガッデム編

海面を照り返す紫外線が、
ジリジリと肌を焼く。

最高気温29度と言うが、
体感温度は遥かに高い、

真昼の炎天下を駆け抜ける6台。

俺の足は火傷した様に真っ赤に腫上がり、
それでもなお、日差しは針のように
俺の足を刺した。
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緩やかなこう配が続く西側海岸。

サドル下のボトルを口に運び、
口の中に流し込む。
わずかでも水を口にしながら走ると、
ずいぶん違うものだと思う。

ペットボトルごと交換する作戦のウエキュンは、
キャップを外すタイミングを掴めず、
中々補水できずに苦しんでいた。

少しコツがいるが、
やはりサイクリングボトルが良さそうだ。

昼飯から数キロ、
後ろからテースケさんがカンカン音を鳴らしながら
俺の横に並んできた。

何の合図だろう?と思った次の瞬間、
その音は「プシュー」と空気の抜ける音に変わった。

カンカン鳴ってたのは俺で、
タイヤに刺さった釘か何かがフレームに当たってたらしい。
NAGASAWAの後輪が見る見る潰れていく。

マジか・・・。普段でもこんなパンク無いで。

少し暗くなりそうな気分を、

『おっ?パンク?じゃあサクッとなおそう』

とテースケさんの一言で持ち直す。
こうゆうトコは乗り慣れてるってゆーか、大人だと思う。

そこにさらに被せるように、
皆が持ってるチューブや工具を貸してくれる。
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そんな優しさというか、チームワークに助けられ、
テキパキとパンクを直し、
さあ行こうか、と見れば、

ヨッシャンが相当グロッキー。
少し休んでる間に携帯を見ると、

ショートカットコース走ってもらって、
後で合流するつもりだったアキラさんが、

実は俺達の走ったコースと全く同じ道を走ってて、
インスタに、鳴門門でチャリ持ち上げたガッツポーズまで(笑)。

まぁ開きは2時間くらいあるので合流は厳しいかも知れないなぁ、
一緒に走りたかったが・・・

なんて思いながら、また走り出す。
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今度は後方に付く。

ソウ君を真似てヨッシャンを煽るが、
そのうちヨッシャンが頭痛を訴える。

熱中症の危険もあるし、ホンマに苦しそうなので
日陰のあるガレージで休憩。

後、25kmくらいか、多分4時位に着きますね、
このペースじゃ。

9時前に出発してるので、まぁ、中々のハイペースだと思う。

道間違えた自分を呪いながらふと振り返ると、

半裸の外人風の男が
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ガッデムな感じになっていた。

おいおい、ヨッシャン大丈夫??
外人っつーより、ガンジーっぽいし・・・。

ムクッと起き上がり、
民家の水道を借りて頭から水を被るワイルドヨッシャン。

そこに、テイスケさんが
『せっかくやから美味いモン食いたいなぁ・・・。
あ、シラス丼食いに行こう、近いで!』

この言葉で、ヨッシャン完全復活。

どこまでもグルメな彼。

しかしながらシラス丼屋は閉まっていて、
仕方なく、ゴール手前の「道の駅あわじ」を目指す。


まずは、ウエキュンが牽く。
彼とは仕事帰りも練習さながら踏んで帰る事も多く、
やっと調子出てきたな、なんて思いながら俺は二番手。

速度37km前後で安定しているので、
結構な距離を踏ませたが、

彼の脚が少し遅くなりかけた瞬間、次は俺が前に出る。

ゴールを前にしてか、
彼の走りに刺激されてか、

俺もハイペースで引っ張り続ける。

が、

やっぱ結構しんどいなぁ・・・。

斜め後ろに、影。

ソウ君か?テースケさんだろうか?

ちらっと見やると、
見知らぬロードの集団。

俺が牽いてるのか、
抜こうとして戸惑ってるのか、

いかにも速そうな、
大柄の黒豹の様なローディーがまず、抜いて行き、
その後を数代が続く。


・・・なんか悔しい。

その後をさらに一台、俺の前に出る。

歪み無く伸びたシルバーの後ろ三角が西日を跳ね返す。
ソウ君のLOWBIKEだ。

彼はそのままロード集団に向かって速度を上げた。
マジか、と呟く俺の口元はニヤける。

息苦しいが、
こうゆうときはアドレナリンて奴が出るのか、
気力が湧き上がる。

そのままロード集団に乗っかり、
結局道の駅まで彼らと一緒に走った。

勝ちも負けもないが、
こうゆうのもまた面白さの一つ。
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そのころ、ヨッシャンは、
テースケさんに引っ張ってもらいながら随分後ろに。

ヨッシャンのペースが落ちる度、
テースケさんが一個づつギアを下げていく(笑)。

そんな彼らもようやく道の駅に。

さあ、

なんか美味いモンでもありゃええな、

なんて言いながら正直、
今、生シラスなんて食ったら全部吐き戻すんじゃないか。
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ボトルの水を飲み干し、鍵を繋いだ。



続く














淡路の夏〜昼食編

コーナーを曲がる時、
進入時に減速をかけるのは基本。

だが、

コーナーの先に登りが待ってるなら、
出来るだけ減速したくない。

固定ならなおの事だ。

スキッドで減速すると急激に速度が落ちるので、
下り進入のコーナーでもそのまま行く。

脚が回り続けるので、当然大きく膨らんだ。

モーターサイクルで言えば、
アクセルをほぼ開けっぱなしで回っている様なもんだ。

目視出来た速度は52km、

ヤバイっ、

反射的にブレーキを握る。

相当ブサイクなコーナーリングだ。

スキッドをかけると激しいスキール音で、
タイヤの摩耗が半端ナイ。

しかし、足で止めるクセが付いてしまって、
上手くブレーキが使えないのだ。


四苦八苦してるウチに、

テースケさんと前田さんは、
速く視界から消え、

モーターサイクルに乗り慣れてるウエキュンは
下りコーナーの速さで、
あっとゆうまに追い着いてきた。

山を下り、しばし休憩。
みんな結構疲れてるのか、言葉が少ない。

ここからは海岸沿い。
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景色は最高で、
ヨッシャンは「ツーリングの醍醐味っすねー!」
なんて言ってる中、
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左足のふくらはぎが、ピクピクいってる気がした。
今、足首をクイッと伸ばせば(ウェーブライダー形態での足首の状態)
間違いなく『ツる』。

左足をかばいながら走ってると、
上りの先の三叉路で先頭の二人を見失った。

迷ってると背後のウエキュンが、
『たぶんこっちですよ』と案内してくれた。

ここらへんはいかにも農村、漁村って雰囲気で
可愛らしい景色が続くが、

本人、それどころじゃない(笑)。

そのうち、後ろのソウ君とヨッシャンも追いついてきた。

しかしソウ君は結構走れるはずなのに、
何故こんな後ろに・・・。

そのうち6人集まり、
またトレインで走ってると、

よく聞けば、ソウ君がタレ始めたヨッシャンを
後ろからプッシュしていた。
言葉で。

『ヨッシャーん、もっと(速度)上げてー。僕まだ行けますよー。』

って具合に後ろから声をかけ、
ヨッシャンがトレインを離れ始めたら、
前に出て引っ張ったり。

ソウ君、クールに見せかけて相当優しい。


まぁ、この時のヨッシャンにとっちゃ鬼かもしれませんが。

この辺の最後のコンビニをパスしてしまい、
仕方ないので小さな八百屋的なスーパーで昼食。
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せっかくの淡路なのに、ショーモナイ昼飯になってしまった事を
申し訳なく思いながら、ショーモナイパンとかを口に詰め込む。

夏の日差しと潮風で、飲み物だけがガンガン入り、
ほとんどのスポーツ飲料を網羅した。
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暑さに負けてガリガリ君を食ってたウエキュンが突然、
『誰か、ガリガリ君いりませんかー?』

お前の食いさしか?!と思ったら、なんとアタリ(笑)。

すかさずヨッシャンがアタリ分に齧り付いたが、
他に何も口にしない。

皆、
『走り慣れてるテースケさんでもガッツリ食ってるのに、なんか食べなヤバイで?!』

と心配するが、
淡路グルメを食べたいヨッシャンは我慢しようとする。

見るに見かねたソウ君が『これでも食っとけって。』と
彼の膝元に流動食を投げつけ、

ヨッシャン仕方なく、チューチュー食って再び走り出す。


そろそろ俺も牽かなきゃな、
と、先頭は俺が走る。

巡航で30kmを保つのがかなりキツくなってきた。

いや、
最初からキツかったけど、
テースケさんが牽いてくれてたから感じなかっただけか。


脚の痙攣はもう大丈夫そうだ。
ちょっとはエエとこ見せんとな。

強い紫外線と潮風に体力を削られながら、
俺はハンドルを握り直した。



続く


淡路の夏〜激坂編

緩やかな登り、
程よい降り坂が続く、
洲本市までの道。

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快適に流す。

突然、
後方から前田さんの声。

『アキラさんが来てませーんっ!』

振り返り暫く待つものの、
アキラさんの影すら見えない。

携帯を見るとメッセージが。

「足つった。先に行って。」

・・・。

少し悩んだが、ここは先に行かないと、
日のあるウチに帰れなくなるかもしれない。

アキラさんとはここでとりあえず別れ、
6人でまた走り出す。

洲本市に入り、
コンビニへ。
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ドリンクを買おうと、
背中のジップポケットから小銭を出そうとするが、
上手く取り出せず、レジの女の子を待たせる。

『・・ごめんな、たいがいキモいよな(笑)』

と言ったところで、「いいえ」と一言、作り笑顔。
もちろん目は笑ってない。

ほんま、レーパンにメット姿でコンビニ行ける様になったら
いよいよホンモノです(笑)。

テースケさんが、
ここでガッツリ食ってるのを見て、
一応流動食を口にした。

補食、補水のタイミングを全然解ってない
ピスト乗りな我々は、
学ぶべき事がいっぱい。

お腹が空いてからでは遅いらしいので、
ついでにカロリーメイトとか噛じりながら、

ここからは走った事のない道へ。

いよいよ峠か、と、
ちょっとビビりながらも浮き足立つ面々。


コンビニを出て、すぐ広く大きな登りに入る。
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そういえば海が見えないが、この山を超えた辺りから見えるのだろうか。

それでも初夏の緑が美しい綺麗な道に、
ここは軽く自由走行。
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車通りも少なくなってきて、ますますテンションが上がる。
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前回の100kmでは早くに切れたヨッシャンも、
最近の週末練習が効いてか、全然余裕そう。

後輩のウエキュンは、
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メガネ橋の螺旋坂をギア比3.9の重ギアで登るトレーニングを
しているので、この先の大坂を楽しみにしてるようだ。

降りに入ると長いトンネル。
中は涼しくて気持ちがいい。

そこからこう配が少し急になってスピードが乗る。
スキッドで減速をかけるが脚が回り過ぎて、
思うようにはいかない。

そこからは平坦な道が続き、

交差点に出る度に皆で
「左に曲がっときゃ大丈夫。」

と適当に走る。

ちょっと登りが見えたので、
あれが例の峠?

かと思うと、
先頭のテースケさんが『もう福良らしいで』
と看板を指す。

気が付けば、

南あわじ温泉郷で足湯。
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・・・ちょっと早すぎるやろ・・・。

モンキーパークとか無かったし・・・。

・・・と思ってると、

グーグルマップを片手にウエキュンが、
「もうこんなトコなんすね」と。


・・・完全に峠をショートカットしてるやん・・・。


このままじゃ、160は当然無理、130kmもヤバイ。
まず、イベント企画した俺が全く道を調べずにいた事が間違い。
(海沿いに走ってりゃ行けると思ってた。)

皆に謝りつつ、ここから南あわじを逆周りしてまた28号線で戻る
って案も出したが、200km近くなるのでそれは却下。

大坂に行けずに拗ねるウエキュン。
何の為に来たんやと少し暗くなる面々。
ブログでの言い訳を考える俺…。

そこはフランク度No1のヨッシャン、
『とりあえず大鳴門橋へいってみましょうよ!』

と快活に言ってくれ、
目的が新たに見えて気を取り直す。

まぁ、ここを走れば130kmは行けそうか、
なんてお気楽な気分で民家の間を緩く抜け、
看板が指す方へ曲がると、急に坂道。

しかも急勾配で曲がりくねる峠道。

クールなソウ君も思わず「えっ、ちょっと待って、」
と声を漏らす。
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先頭は当然テースケさん。

次に前田さん、ウエキュンと続いたので、

ウエキュンの背後から、
『トレーニングの成果試しといで、遠慮せんとガンガン前行きぃな!』

と、俺は息絶え絶えに叫んだが、
全然前に行く様子がない。

少しの加速も殺したくない俺は気づけばウエキュンに並び、
顔を覗くと必死の形相。

仕方なく抜こうとする俺に、彼は無理にニヤっと一言。

『・・・中々ヤルじゃないっすか。』

おいおい、口ほどにもねーな、オメーは(笑)。



さて、先頭の二人に追いつこうとするが、
コーナーの度に、登り坂の度に離されて行く。

テースケさんはやはり速い
(それでもロードの利を殺し、常にアウターギアで走ってくれてたそうです)。

しかし、
同じ固定の前田さんはそのテースケさんにピッタリ着いて行く。

前からなんとなく登り速いと思ってたけど、
本格的に前田さんのクライマー体質が立証された。

降りで距離を詰めてもすぐ離される。

道の駅手前の最後の大坂、すっかり空は晴れ、
強い日差しに顔から体から汗が落ちまくり、
下を向くとサングラスに汗溜まりが出来る。

汚れたレンズ、霞む視界の中、その先に
強烈な下り坂が待っていた。


脚が回る。回される。


2.8が軽すぎる。


速度計は50kmを超え始め、
スキッドを掛けると、
汗でヌルヌルのハンドルから手が滑り落ちそうになり、

慌てて握り直す。

冷や汗だかなんだか解らない汗がドッと吹き出し、

道の駅「うずしお」で既にメットも脱いでくつろぐ二人を見つけ、
実力差にやや凹む。


まぁとにかく、一休み。

そして、ここで500円玉を落とすヨッシャン(笑)…。
いやいや、サイクリング中の500円はデカイ。
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しかし、

ここから見る景色はそこまでの苦を苦と思わせない
絶景。
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さて、

まだ早いので、下ってから昼飯にする事に。

しかし、

強烈な登りも辛いが、
登ってきたあの坂全てが下りになる。

そっちの方が圧倒的に怖い。

ビビる心境を読み取られまいと
汚れの落ち切らないサングラスで表情を隠し、

俺たちは再び走り出した。


ゴールまで、後68kmの地点だった。




続く






淡路の夏〜スタート編

疲弊した顔。

潮風に赤く焼けた肌。

乾いてはまた、滝のように流れる汗。

ゴール地点に着いた7人は、

沈みかけ、
薄暗く西の空を照らす弱い日差しの中、

帰りのフェリーを待つ。

かくして、
淡路パーフェクトライドは失敗に終わった。


そのフェリーのシートに腰を沈め、
眠るように今日を振り返る。


時は戻り、

AM6時。

まるで遠足の前の子供の様に早く目が覚めた俺は、
紺色のMAKINOにのるウエキュンと二人、
輪行で明石を目指す。
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今日のギア比は2.88。
まだ見ぬ噂の『モンキーパークの峠』を登るには
やや重いか、
しかし下りが辛いと聞くと、軽すぎる気もした。
この辺のギア比の「読み」は、シングルギアの面白さだ。

明石には7時過ぎには着き、
待ち合わせ場所のスタバで朝飯を食う。
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何人集まるだろうか。

集合時刻7時50分。
集まったのは5名。

フェリー乗り場でTKC代表のテースケさんと合流。
これで6名。

誰かが、
『アキラさん、ツイッターでしきりに自転車の準備した、
って書いてたで』
『いや、でも正式な参加表明はしてないんでは・・?』

そう話してると、
『フェリーにギリギリ間に合うか、ですわー』
とアキラさんからツイッター。

まじか、
あと5分なんやけど・・・と、
表に出ると、

車道を必死に輪行袋担いで走ってくる
アキラさんの姿!!

はぁはぁ言う彼に間髪いれずに
チケットを渡し、フェリーに駆け込む。

乗船し、
既に100km走りきった風体のアキラさんを
皆で賞賛して迎える。
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これで7人。

まず、
バイクは自社取り扱いブランドの『KINFOLK』
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登りの速い前田さんは、自身と同じ名前の競輪フレーム『m-idea』。
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入荷未定ばかりで全く手に入らない海外のトラックフレーム、
『LOWBIKE』を駆るのは、
そのサイズに見合う恵まれた体格のソウ君。
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飛び込み乗船のアキラさんは真っ赤な『MAKINO』に
携帯ホルダーに予備チューブ、ボトルゲージ2本付けの重装備。
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同じ『MAKINO』のウエキュンはゲージに
ペットボトルで、休憩先でボトルごと入れ替える作戦だ。
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テースケさんは今回ロードの『TONIC』で参加だが、
自転車乗りとして格上の人が先導してくれるのは本当に
助かる、と、牽いてもらう気満々。
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そして俺の『NAGASAWA』ツーリング仕様で、
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ロッカーに荷物を詰め込み、
自己紹介も程々に、自転車に跨り
ペダルを踏み込む。

山の峰にかかる灰色の雲が見える、
自転車乗りにとっては丁度良い天気。

湿度はやや高いが、
海岸から吹く風が冷たくて気持ち良い。


そして、

7人でこれから160kmは走ろうかというワクワク感が
むずむずと胸中に湧き上がり、
ニヤける口元を抑えられない。

ちょっと出だし遅れたアキラさんを信号で待ち、
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そこからテースケさんの「お試し巡航」速度が、
やや上がる。

25〜30km前後の速度、
ふと皆の顔を覗けば、
ええオッサン達が子供の様に嬉しそうな顔してやがる(笑)。

ふと背後から「めっちゃ気持ちイイっすね!」と、
声が上がる。ウエキュンだ。

来て良かったやろ?と無言で促し、
海岸沿いのヤシの木の並木道を、
飛び上がりそうな気分を抑えきれず、
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俺は歓声を上げて駆け抜けた。



続く







バックパックと自転車7

VISVIM  LAMINARIA 23L KUDU

完成度の高さに定評ある、
VISVIMのリュックの23Lです。
いわゆる軍用ナップサックが原型と思われますが、

小松精練の加工ナイロン「KONBU」と、
柔らかでコシのあるKUDUレザーの組み合わせで
野暮ったさは皆無、

デカイのにスタイリッシュに仕上がってます。

重さを感じさせない様、
背面パネルや
ショルダー部やウェストハーネスに
低反発素材を使っていたり、

たくさんのポケットはriri製の止水ジッパーにしたりと
機能面でもかなり拘って作ってます。

両サイドのポケットにはペットボトルがそのまま
入るのも、自転車乗りには有難い。

ウェストのハーネスは取り外しも可能ですが、
ガンガン踏んで走りたい時や、
荷が重い時は、低反発の厚いベルト部が
ガッチリホールドしてくれて快適。
なによりデザイン性に優れているので、
シャツの上からハーネスをバチっと止めて背負うのがカッコイイと思います。

しかしながらアウトドアブランドの様に雑に扱えないのも事実で、
KUDUレザーは汚れやすく、ナイロンも防水性は期待できません。
そのくせ一流アウトドアブランドの23Lの二倍くらいの値段ときてます。

リュックの完成度をどこで判断するかは人それぞれ、
用途もそれぞれな訳ですが、

ピストでのシティライド用と考えた場合、

同ブランドの世界観を詰め込んだこのバッグは、
使い勝手を超えた気持ちよさを提供してくれる気がします。









AWAZI PerfectRide 2012

 

来る7月15日(日)、
AWAZI PerfectRide 2012


やります。

パーフェクトってだけに、
今回は淡路島160km、まるっと一周。

強烈な坂道とワインディングを、
初夏の風に乗り、ピストで駆け抜ける!


・・・ってゆう、

このブログ始まって以来の参加型イベントの告知って
事になりますが、

サポートカーも無く、
リタイヤの場合は、
基本各自で「どうにか」してもらうスパルタンな
イベントです(笑)。


レギュレーションは、シングル。
基本は固定で。
フリーでも構いませんが、
固定で走りきると、協賛のQUANTIZEから
ノベルティが出る予定です。

要はシングルで700c(ファニー可)の自転車であればOK。
各自整備をきっちりやっといて下さいねー。


次、携行品。

パンク修理キットは持ち回しますので、
特に必要ないです。協賛のN!YBさん
用意してくれると信じてます(笑)。

ヘルメット、グローブは勿論、
ドリンクも必須です。
ホルダーやポケット等に必ず装備してきて下さい。
レーパンやジャージがあればベスト。

後は事前のトレーニングと、

折れないハート。

・・・こいつを忘れるなよな・・。


...さて。

内容的には、
半周はグループ走行、
飯食って次のポイント残り70〜60km位から、
自由走行の予定。

時間は8時半スタート、
18時〜19時頃までには完走を予定してます。
(あくまで全部提案的予定。細かい事は参加者の皆でもう少し詰めます。)


我ながらザックリした内容です(笑)。

参加費用は足代とメシ代、
大阪から参加なら、電車往復2千円程、
フェリー往復1200円くらいあれば行けるでしょう。

まぁ、メシ代と風呂代入れても5千円あれば何とか

とにかく、折れないハートは忘れても
現金だけは持ってきてくださいね。


既に7〜8名程参加決まってますが、

『俺も前から淡路島一周したかったけど機会無くって・・・』

って人は一緒に行きましょう。

その際は今週中にこのブログにコメント下さい。


まぁ、
こんな感じでライドプランを立てるのはいつもワクワクするもの。

今回参加出来ない、したくない(笑)方も、
参考にでもしてもらえれば、
と思います。




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