ペダルの回し方その2
競輪場において
選手を鼓舞する掛け声と言えば、
『もがけ』か『踏め』
であって、
『回せ』や『引け』
とかは殆ど聞かない。
しかし、
入門雑誌にはペダルの『引き上げ』の
重要性が必ず書かれてる気がする。
ペダルを蹴りだし引き戻す、
直線的なペダリングを考えた理由は、
ネットで見た、
競輪選手の高速三本ローラー動画がきっかけだった。
そのバタ足の様な動きは、
踏むとも引くとも、回すとも言えない、
ただ前後にバタ足してるかの様な動き。
まぁ、速すぎてそう見えるだけなのかもしれないが。
とりあえず公道練習中に試してみると、
今までにない力感。
『・・・これかもしれない。』
そんな期待を胸に走り出した俺は、
一周400mを過ぎた頃、
少し体力を残し過ぎたかと軽く後悔していた。
そんな余力は微力にもならない事を、
二週目に入りおもい知る。
突然、
腰までプールに浸かったかの様な重さ。
なんとか残り半周、200mのところまで
粘ったが、ずいぶん速度は落ちてる。
『・・・あと半周、動け、脚!』
思う間もなく、そのプールをもがく様に、
バタ足走法でペダルを蹴り出す。
残り50mが遠い。
ゴール。
呼吸も整わない内にギャラリーに戻ろうとするが、
とにかく脚が半端なく痛い。
まるで
両足の酸素を全部抜ききったかの様な、
血液を抜ききったかの様な、
激しい痛み。
ピストを降りると当然しゃがみ込む、
と言うより
そのまま地面に転がる。
声も出せずに転げまわる様は、陸に打ち上げられたトド。
『悶絶』ってのはこれか・・・。
さて、タイムはというと、
自己ベストとほぼ同タイム。更新ならず。
やはり、あのペダリングは違う、ってことか。
実に奥深い。
その後の競輪は身内中心の編成だったので、
和やかにスタート。
出遅れて三位。ソウ君にまた持ってかれた。
バンク終了後はお決まりの和歌山ラーメン。
カッツンまじえ、
男6人でどやどやラーメン屋に2時間ほど居座る(笑)。
どんな結果でも、バンクの後はいつもやたら清々しい。
気持ちの良い余韻に浸りつつ、
三本ローラー購入を真剣に考えたりした。
- 2012.04.28 Saturday
- Bank
- 22:38
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- by もっつ