讃えあい、チギリあい。

待ち合わせ場所に向かう朝、

途中、

パンでも齧ってから向かおうと、

コンビニの前でクロワッサンを頬張ってると、


背後から、

ヒュッと、シルバーのTonic、

テースケさんが現れて開口一発、


「…何やってんの」


あっ、おはようございます…


「こんなトコでモグモグして(笑)」


…いや朝飯を…


と、

なんだか気恥ずかしい感じで朝の挨拶を終え、

今日のライドは始まった。




例のごとく、


僕は週末ぎりぎりに声をかけてしまう。


あくまで、まぁお暇であれば、

と言うスタンスなのだけれど、


岡さんが速そうな人達に声を掛けてくれて、テースケさんがコースを案内してくれて、今回もなんだか申し訳ないくらい最高のライドになってしまった。


ナイトーさんにグループチャットで「またテースケさんに案内してもらうつもりでしょ?」と笑われて、全く返す言葉もない。


そのナイトーさんが今回参加出来なくて、テースケさんも少し残念そうにしながらも、道中に岡さんヤギさん、そしてRideinthewoodsのオカモト君と合流し箕面の山を目指す。


山の麓でアヤちゃんと合流して、

今日は、6名でのライド。


人数が多いだけでもソワソワわくわくするのは何でだろうか。

コレも自転車の醍醐味。


と、

車の入れない山道に入って行く。


談笑しながら登るけど、

数日前の嵐で路面に折れた枝葉が散乱し、下りも路面状況は変わらず、オカモト君がサイドカットのパンク。


サイドカットは修理用のパッチが無い場合、テレカや御札をチューブとタイヤの間に挟む、と言う応急処置を聞くけど、


そのタイミングで補給の羊羹を食べていたヤギさんが、コレは?

と羊羹の包装ビニールを差し出す。


確かに丁度良さそう…。


ヤギさんの機転でパンク修理完了。

何となく、自転車屋さんが同行してるって安心感あるなー、と、

オカモト君の修理を手伝うヤギさんの佇まいを見て思う。


そのヤギさんのダッシュ力を、

テースケさんが「マグナム」と評した事を発端に、しばし下ネタで一同ゲラゲラ笑いながら開けた県道を走り出す。

男性的にはマグナムと言えばカッコいい方を彷彿せざるを得ないワケで。


笑い声も一息ついて、


しばし静寂の後、

ズッ、

と岡さんが前に出てふっとその尻がサドルから浮く。


ちぎり合いの合図だ。


ハンドルを握り返した時にはもう遅い。


テースケさんと岡さんがドンっと

加速する様は、

まさにリッターバイクのそれだ。


が、なぜか岡さんが伸びない。

愛車のTonicCXをバラしてる為、

無銘のカーボンCX(タイヤもブロック)で参加してるせいか、

脚力をフレームが吸収してる様に見えた。

(ちなみにいつものTonicもCXだけど僕は普通にブッち切られる。)


そんなちぎり合いの中、

一行は全員が初めて通る、という山間の登り坂へ入って行く。


狭い幅員、苔むすアスファルト。

樹々の葉の隙間を降りてくる陽光。


気がつくと先行していた。


タイヤの転がる音と、自分の息遣いしか

聞こえてこない。


空が近づいて、気持ちよくてニヤニヤしてくる。


でも、

思ったより坂は長く、

だんだん辛くなってきたが、

何となく脚を緩めるのは

申し訳ない気がした。


何に対して、と言うと、

なんだろう、山に、坂に、だろうか。


とにかく不思議な感覚だ。

頂上で皆と合流すると、

速かったよ、と褒められ有頂天。


良い気分で下りに入ると、

またこちら側の斜面の景色も美しく、

林がパッと開けた瞬間、

山腹の田園風景。

青い稲が跳ね返す陽光に、


皆口々に、わぁ!、気持ちいー!と感嘆の声を上げてしまう。


そう、綺麗なんじゃなく、気持ち良い。


景色を、見る、のでなく、全身で感じる事が出来るのは、

コレもまた自転車の醍醐味か。


復路に入り、

ここと言う登りで、

ヤギさんが仕掛けてきた。


弾丸の様に飛び出すアタックに、

テースケさんと共に反応し、

後を追う。


テースケさんが少し緩めた、

気がした。


今が踏み時だと判断し、

一気に行く。


いやらしい闘争心が、

心中でイヒヒと笑い、

その声が聞こえぬ様、ヤギさんを抜く。


だからこそ、

ここで油断して抜き返されるのはいかにもカッコ悪い。


僕は犬が餌を待つように、

ハッハハッハと息を切らしながら、

頂きに向かい必死でペダルを踏んだ。


よし、大丈夫だろう、と左後ろを振り返えった瞬間、


シルバーのフレームが、右脇を抜ける。

そのテースケさんの横顔は、少し笑ってる様にも見えた。


しまった。


と思うまでもなく、下りは速すぎる。


オカモト君が後を追い、二人は瞬く間に見えなくなる。

オカモト君はC3でしのぎを削りあったとは思えない速さだ。


直後、

アヤちゃんにも抜かれる。


下りはセンス。


体力差が出にくい下りで、

あっと言うまにCL1のアヤちゃんに千切られる。


女性らしい雰囲気で、

ロングヘアの美しい彼女が、

グレーチングをホイっとバニーホップしてスッと走り去って行く。


なるほど、男女共に人気ありそうなタイプだ…。



もたもた下っていると、

岡さんから「外足の加重が出来てないかも」と指摘を受け、

えっ、意識してたんだけど、

と心中言い訳しながら岡さんのお手本を見せられて、


あ。


と、なる。


出来てるツモリと出来てるのでは雲泥の差で、恥ずかしいやら嬉しいやら。


「後は目線ですね。参考になればいいですが。」


むしろ勉強にしかならないのに、

こう言うスマートさに本当に憧れてしまう。


そんなこんなで午前中に

サクっとライドを終え、

解散。


午後から僕は

横浜在住の姉夫婦の来阪に備えて

段取りしてたのだけど、

晩飯はせっかくなので

お好み焼きの出前をとった。


そして、

合わせるワインは「OKO-WINE」。

お好み焼き用に開発されただけあって、

酸味を抑えつつソースの風味を引き出す。


しいて言うなら、


縁日で、偶然好きな子の浴衣姿を見てしまったかの様な、キュンとした切なさ。

そして、心に残る重さ。


これは美味い(笑)。


最高のライドの後の、

充実した時間。


きっと共に走った6人が6人、

最初に唇に触れたアルコールは、

同じ様に最高だったんじゃないか。


それは酔いの回る頭の中で、

勝手に確信へと変わるのだ。





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