山岳の週末

会社のロッカーを出ると、

外はまだ明るい。

仕事も想定外に早く終わったとはいえ、

日の長さに夏がジワリと近づいてると感じる。


明日は休み。

家人も帰りが遅いというし、


少し遠回りして帰る事にした。


サイクリングロードを独り走るだけで、

仕事のモヤモヤから遠ざかる気がして、


峠道に入ると、そんな気なかったのに、

時折見下ろせる夕暮れの街が綺麗で、

気が付くと喉がヒューヒュー言うほど踏み込んでしまった。


帰宅してログを確認すると、

峠で自己新記録。シャワー浴びて、

スグにワインを買いに出る。


喉ごしの良い白ワインが飲みたくて、

Jacob's creekのソービニョンブラン

を選んだ。


繊細な味わいは、惣菜に、

例えば高野豆腐や椎茸の煮物等、

出汁の風味をぐっと引き立てる反面、

濃い味付けの物とやると

すぐ味がボケてしまうのだけど、


とはいえ、

和風出汁に柑橘の爽やかな香りはいかにも気持ち良く、

初夏の夕暮れを想起させた。



その翌朝、

五時起きで神戸を目指し、

またペダルを回す。


久しぶりにヨッシャンと六甲を走ろう、

と言う事になったのだけれど、


ヨッシャンは数ヶ月まともに自転車に乗れてなくて、コンポを総入れ替えしたロードバイクも、

ようやくシェイクダウン出来る、といった感じ。


SRAMの無線電動シフターに、

ROTORの楕円チェーンリングと、

ずいぶん物々しい仕様になったヨッシャンのKINFOLK。


オーソドックスな彼のスチールフレームに最新コンポは見慣れないカッコ良さがある。


早々に峠に入り、

楕円チェーンリングを気持ち良さそうに踏んで、


ない。


さすがにシンドそうで、

やはり自転車ってのは乗ってないとすぐキツくなってしまう。ハイエンドバイクでもエントリーグレードでも、それは変わらないんだろう。


とはいえ、


共に走る。

最近そこそこ乗ってる自分は勝手に先行してはまた戻って、彼と並走。


世間話しをしながら、

はあはあ言ってペダルを踏む。


山頂の展望台に着き、

ヨッシャンが「モッツさん下りもまあまあ慣れてきましたね」と言ってくれて、下りは苦手意識があったので嬉しかった。


「今日はスッキリ遠くまで見えるなー!」と、パノラマを満喫。

峠から見える景色は、毎回、

同じ様で違う。


もちろん実際に違うのだろうけど、


そこまで到達する過程と、

誰と登るかで、見え方は変わる。


どうする?コーヒーでも飲んで帰る?


そこからコーヒースタンドまでの距離は20km。

結構あるな、と少し考えてしまったが、

とりあえず再び走り出す。


もう脚もずいぶん疲れてきたな、

と思うと、

「あと何キロっすか…?」

ヨッシャンも絶え絶えに聞いてくる。


何言ってんの、まだ2キロくらいしか走ってないよ、と笑うとヨッシャン、


「よし、やーめた。」


と笑って、次の分岐点で爽やかに帰って行った。


彼らしい割り切りの良さに苦笑して、

またな、と別れる。


誰かと走るってのは、

やっぱり楽しいモンだ。

そこにはログには残らない楽しさと、

充実がある。



誰かと走る、誰と走るのか。



それはとても重要で、

たぶん、


自己新記録なんかよりも、

大切な事なので、


今夜もまた、

何か美味いワインを

探してしまうのだろう。






コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
QUANTIZE SALE.jpg

ピストのブログが沢山!

楽天

twitter

flickr

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos and videos from sampedoro55. Make your own badge here.

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM