よく晴れた休日

よく晴れた休日の朝。

家族の誰より早起きし、
支度を始める。

ジャケットを羽織りウチを出る前に、
寝室へ子供の寝顔を確認しに行くと、
物音で起こしてしまったようで、
目をこすりながら息子が聞く。

『どこいくの?』

練習だよ。

『気を付けてね、コケないでね。』

と言って、
息子はまたパタリと寝てしまった。

僕は愛おしい気持ちに後ろ髪を引かれながら、
玄関のドアを開けた。

ここしばらく、
休日の朝は誰かと走る事が多くて、
それも特にグループライドに参加するというワケでもなく、
明日ちょっと走ろうか、という具合。

前回はヨッシャンに大阪まで来てもらい、
十三峠を経由して天六のグレ君の店に寄る、
という少々無茶なコースを僕が提案したのだけれど、
どうしても幹線道路をかわせず
走りにくいルートになってしまい、
申し訳なく思った。

とはいえ、
待ち合わせ場所でBMWのトランクからMTBを出してきたヨッシャンには流石にたまげたが、

いかにも彼らしいサプライズというか、
彼の自転車と向き合う姿勢は本当にカッコよくて、
いつも教えられる思いだ。

昨日は、
ナイトーさんに声を掛けたらテースケさんも来てくれて、しかも、
テースケさんの案内してくれたルートは極上。

正直、通称北欧練と呼ばれるあのコースを走るのは「休みの日までちょっとなぁ…」
と考えていたので、
これは本当にラッキーだった。

そんなワケでご近所三人で集合、
チーム堀江やな…
と心中に呟きつつ出発。

世間話しをしながら、
時にはペダルより舌が回る、
そんな感じで進みながらも、

ここって時にはテースケさんの引きに付いていくのもやっと。

山もあるし趣のある市街地、
さらにとんでもなくブッ飛ばしやすい道もある。

朝の3時間がとても贅沢で、
有意義な時間になった。

僕は、ウチを出る時息子に
『練習』なんて嘯いて出てきた。

練習ってなんだ。
特にレースに出る予定も今は無いし、CXもシーズンオフ。
いつナンドキでも本領発揮出来る様にとか、なうての空手家かよ、って話だ。

少しレースをカジったくらいで、
僕はその本質をすぐ忘れかける。

今朝、
いつもの様にそっと家を出ようとすると、
目をこすり起きて来た息子が聞く。

『どこいくの?』

自転車乗ってくるよ。

『コケないようにね』

息子の返しは同じだけど、
後ろ髪引かれる思いは、
背徳感に変わる。

悪いね、父さん、
ちょっとリフレッシュしてくるよ。

自転車は楽しい。
そこに仲間がいれば、
多分もっと素晴らしい物になる。

ストイックな自分に酔うのも
楽しみの1つだけど、

生活からもレースからも頭を切り離し、
ただ仲間とペダルを回す時間を愉しむのは、
実はとても
贅沢な時間なのだと感じた。

よく晴れた休日の朝。

それは自転車に乗る人には、
美しい週末の始まりだと思う。


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