黒より深い藍

 「これ、どーやるの?」

と、ケースからブレーキアウターを、
それもアルミ製のピースを繋ぐタイプ、を引き出す。

AICANというワイヤーシステムで、
軽量且つ引きも軽いと評判で、何よりその構造上、
ハンドリングが軽くなるという。

パッケージング状態では、
ビーズのネックレスの様にナイロンの紐に
アルミピースを通してある。

「これ、気をつけて切らなバラバラんなるやつやーんW」

といいながら失敗して、
ほんまに
床にアルミピースをばら撒くモッツクォリティ。

『あー、もう僕のヘッド圧入してる時間はなさそうですね・・・』

『もう、モッツさんはそこのワイヤー切って長さ出しでもしといて下さい!』


ソウ君とヨッシャンに追いやられ、
プチプチとアウターを繋ぐ。

こんな感じで、
終始ジャマばかりしていたようだが・・。


最初はヘッドの面取り。
P1220220.jpg
ヘッドパーツを圧入する。

P1220225.jpg
クリスキングのヘッドパーツは、
滑らかな仕上げが物欲すらくすぐる美しさだ。

コレをサクッと圧入したヨッシャンは、

自分の店に来るトリックライダー達には自分でフォークのコラムは
切らせてる、と言う。
P1220228.jpg
自分の乗るバイクのコラムは、自分で切れ、ってゆう、
ヨッシャンらしいイイ話。

『モッツさんも自分で切ります?』


いや、いい(笑)。


モノグサな俺は汗だくでノコギリを引くヨッシャンを見守る事に(笑)。
フォークの内側のデカールがイイ感じだと思いながら組み付けていく。

フロントのワイヤー受けはPAUL。
P1220236.jpg
ここのパーツはこんなサイズでも
取り付けると異様に存在感を放つ。

周囲のパーツでバランスを取らないと、
シンプルなのに意外とチグハグな感じになる事も多い。

BBも圧入し、
ハンドル周りを組んで、
件のワイヤーを取り回す。

『こんなメンドクサイもん買ってきて・・・w』
苦笑しながら手早くヨッシャンが組み付ける。

『後はコレでしょ。』
P1220256.jpg
と、ソウ君がエンブレムを付けてくれた。

そんな彼のkinfolkは、
黒と黄色に塗り分けられ、
縦に並べられたダウンチューブのロゴのセンスが相当にヤバイ。
P1220268.jpg
何より、「デカさ」のカッコよさはどうにも
嫉妬する他にない。

朝から始めた作業だったのに、
気が付けば日は暮れ始めていた。

結局、
なんだかんだで目標の状況まで作業が進んだのは、
二人のお陰。



ひと段落すると、
ガラスケースにコンっ、と缶ビールが置かれた。


『乾杯しましょうよ。』とソウ君。


そうやな。


別に、感慨とか、振り返ってあれやこれやも無く、
3人で、とりあえず目の前のフレームに、

乾杯。


おかしなもんだ、と思う。

どうゆうワケかこの3人で、
おフザケにしちゃヤり過ぎの、
本気と言うには趣味過ぎる、

こんなトコまで来てしまった感。

なんで、こんな事になってるんだろうか。



まぁいい。

走り出せば、
その答えは簡単に聞こえてくるだろう。

もう、日は沈む。

「黒より深い藍」、ミッドナイトブルーに染まる、

自分のKINFOLKがトワイライトに溶け込み、
今にも「走り出したい」と、言ってるように見えた。

自分の逸る気持ちに、まるで気が付かないフリをして、

最後のひと口を飲み干した。









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