巨匠

 ピストフレームビルダーの巨匠に、以前折ってしまったnjsフレームの
修理以来をお願いしにいって来ました。


閑静な住宅街にあるガレージ、恐縮しながらインターホンを押すと、女性の声が。

「シャッターを開けてお入りください。中に居りますので」

どきどきしながらシャッターに手をかけると同時にガラガラガラっと、
向こうから開けられた。

「おぉ」と一言、くわえタバコで一瞥して無言で中へと促すその姿は、
雑誌やネットで散々お見かけした、

間違いなく彼の「巨匠」。
俺のフレームをみるなり「あちゃー、これはまた随分…」と苦笑いで、
修理の話と、俺の乗り方云々、色んな話をしてくれた。

巨匠にまつわる逸話は数限りなく、凄い、怖い、面白い、変わった人…。

いろんな噂を聞いたが、実際に俺が会ったそのイメージは、

本物の職人。

そしてとても魅力ある人物。
この人に認められたい、と思わせる方で、
俺が競輪選手だったら、本気でそう思ってた筈。



作業場を見ても、その道具の管理に驚く。
雑然として、整然としているというべきか、
全ての道具が、きっちりと整理されている。

工房の雰囲気に圧倒されながら、楽しく、タメになる話を沢山して頂き、
結局3時間もお邪魔してしまった。

そして、その3時間だけでも今までの自分のフレームへの価値観の幼さに
嫌と言うほど気がつかされた。

「出来上がったら連絡する、新品みたいにしてやるから楽しみにしてろ」

とお言葉を頂き、
元の競輪選手仕様からパイプやサイズ変更を行った
自分仕様になって帰ってくるだろうフレームに胸を躍らせ、

工房をあとにした。


帰宅してもまだ興奮覚めやらぬ。

誰かに語りたくて仕方ないな〜。今週こそkskんとこ行こうかな(笑)




PAUL HUB

前田さんの手引きにより、

偶然にもこの高級ハブを入手する事が出来ました。マジで感謝です。


このハブの長所は、
美しいアルミの切削による外観、
そしてエンデューロベアリングがもたらすスムーズな回転。

確かに
指で回しただけでも、
ぬらっと滑らか。


まさに機能美と言える美しさを持つPAULは、

高回転で丁寧な造りなだけでなく、
酒の肴にもなると言うハイコストパフォーマンスっぷり(笑)。


どんな車輪を組むか、
想像するだけで楽しくなります。

BORED

我が家で酒の肴として活躍中のPAULハブを、

BOREDにてチューンしてもらう事に。

BOREDの内藤氏曰く、

『PAULのハブは高級ハブの中でイチオシ、
ごまかしが無く、チューンしたらもっと速くなる』

と絶賛。


出来ればノーマルの状態で乗って違いを感じたいトコですが、
色々と余裕がナイ(笑)ので、

とりあえず、
組む前から最高の状態にチューンしておくって寸法です。


以前、
BOREDチューンのベアリングを買ったのですが、素人の俺が組みつけても違いが分かるほど。

信頼感あります。
めちゃめちゃ楽しみです。

しばしのお別れとなりますが、
PAULさんを東京へ修行に出しました。

さて、


次は酒の肴になるリム探しです。

H PLUSSON ”THE BOX” RIM

さて、

ハブをチューンしてる間にリム探しですが、
低いリムが入れたい気分です。 

ハイリムもカッコイイんですが、
少々見飽きた感もあるし、

やっぱり細いフレームにはペタペタのリムが似合います。


で、競輪の練習用リムや、アンブロシオ等、
クリンチャーの低リムなぁ・・と考えていると、


完璧なタイミングで出ました、

H PLUS SONから、

"THE BOX" RIM(TB14)。


早速注文して届いた実物は 
めちゃめちゃキレイで、仕上げが美しい。

そして、リム幅が広く、太いタイヤも問題なく入るそうです。
剛性感もあるのでシクロとかでも全然使えそう。

しかし、今組んでるフレームのフォークは、20cのタイヤ幅でないと
入らない事を思い出し、

むしろコレ、

リム幅広すぎて20cなんて細いタイヤ入れたら貼り付けタイヤみたいに
なるんじゃない?

と不安発生。

で、早々リムテープ貼って、20c入れてみましたが、
問題ない、てかむしろカッコイイ…。

細いタイヤも難なく入りました。

いや、細いタイヤは、やっぱ入れるの大変ですけどね(笑)。
ほんまイクジ君、すまん。


とりあえずリム決定。

これも十分、酒の肴になるパーツです。

エアロスポーク

ハブとリムが決まれば、
後はスポーク。

ホイールの仕様は、

フロントはエアロ形状のスポーク、

リアは横剛性を意識して、太目の14番丸スポークで組む予定。

色はハブ以外真っ黒か、ニップルだけ色着ける感じで。
乗り方がかなり限定されてしまいますが。


とりあえずリアはDT CHAMPION。
剛性もあり、評判の良い定番スポーク。焼きも入ってバッチリです。


問題はフロントのエアロ。
まずDTのエアロライトは値段が一本400円前後(チャンピオンは60円)と高い。

32本で12800円て…。

ってか、箱の写真ばっかで全然わからないですね、
すいません。


色々調べてると、
星工業から引っかけ式のエアロスポークが。

レトロなルックスで中々良いがデッドストックな上、色はシルバーのみ。

もっと探すと、
同社から、njs認定のエアロスポークが造られてるとの事。

色はシルバー、サイズは305mmのみ。

DTのきし麺の様な断面でなく、
楕円型に潰したエアロは、

空力の程は不明ですが、見た感じ剛性も期待出来そう。
ルックスも好み。


しかし、
欲しい長さは296mmなので、305mmはちょっと長すぎ…。

エアロスポークはカットする限界があるので、

メーカーに問い合わせてみる事に。

すると、

『296mmまでカットすると、若干ネジ山が残り、その上からネジを切り直す事になりネジが悪くなります。また、長さも楕円部ギリギリになりますのでお勧め出来ません』

との事。

しかし、
『弊社には296mmのエアロスポークがありますが、材質、形状とも競輪用と異なり断面は、より円に近い形状になります』

的な事が書かれていました。

ちなみに電着塗装は可能との事なので、

…あの〜、
無理を承知でアレなんですが、

”296mmで競輪用と同じ仕様の電着塗装黒メッキ仕上げエアロスポーク”、

造ってもらえません?


と聞くと、
正規の倍値、納期1ヶ月で可能との事。

料金は納得できるのですが、納期が少し長いかなー。

まぁでも、ワンオフみたいなもんだからしゃぁないか、

ってか、むしろ、

星工業さん、ありがとうございます。

しかし、一ヶ月待ちか...。

TUNED HUB

チューンナップ…

良い響きですね。

グッドエコー…。



BORED内藤氏に依頼したPAULハブチューン、

肝心のその内容ですが、

氏からのメールでは、
ベアリングの打ち直しと状況次第で面取りとの事でしたが、

何度かメールを交わす中で、一応、用途も伝えると、

『バンクを走るなら軸の研磨もしましょうか?』

との返答。





熟練の技術による、
精度の高い研磨。


…想像だけでもめちゃくちゃ回りそう。
マニア魂を擽られます。
やはり、
職人さんにお願いする時は、

蛇足と思えても出来る限り
意思なり理想なりを伝える事は大事ですね。



さて、
即答でお願いする事、数日。

帰って来ました。

TUNED PAUL。

や、まぁ、見た目は一緒ですよ(笑)。

早々指でシャフトを回すと、
おぉっ、全然違う…

以前は『ぬるっ』って感じだったのが、
『するするっ』って感じで回ります。

そんな感覚的なもん、憶えてるもんかっ!
プラシーボ効果じゃないの?

って思う人、

…憶えてますよ。あの感覚。
 あんだけ酒の肴にクルクル回しまくってたのでね。

急に変われば、
ドアノブの回転が変わっても気が付きますって。例えオカンでも。


とにかく、ハッキリ言って別物です。


あまりにも良すぎて、自分の脚じゃ恐縮モンです。


個人的希望としては、
フランジの裏のめっちゃ地味なトコに
小さく『Tuned by BORED』みたいなのが書いて(彫って)たら、
ミーハー魂まで擽られるんですが(笑)。


いやいや、なんも書いてなくても十二分に渋い。

ホンマに『渋い仕事』って感じです。


内藤さん
ありがとうございました。


あー、早く組て〜!

BROOKS

 サドルは、もう5年以上前に買った

BROOKSのB17スペシャル。
といっても、ここ一年くらい乗ってないので、
とりあえず磨き、メンテしないと。

革靴用のコロンブスのレザークリーナーで汚れを落とすのですが、
汗か埃か、拭いたティッシュがまっ茶色に・・・。

クリーナーを拭き取って、
次はこのBROOKSメンテナンスキットでもって、
バームをスポンジに取り、たっぷり染み込ませる。

で、革が延びて弛んできてるので、
セットのレンチでサドル下のシャフトを回し、
革を張ってやる。

で、最後はこうしてストラップで・・・
縛り付ける。

こうしておかないと、サドルの下あたりから左右に革が開いていってしまうので
(既に右は開き気味)、ガンガンに縛って形を矯正するって寸法。
ちなみに、
「革を育てる」的な事言ってバームを塗りすぎる人程、
サドルの型崩れするスピードが早いそうです。
最初硬いからって、塗り過ぎない様に気をつけましょう。


このサドル、
もう結構キズだらけではある物の、こないだ座ってみたら、
やっぱり良い。

すっかり自分の尻に馴染んだBROOKSほど、座り易いサドルは無いと思います。

「買ったけど、硬くてもう使ってないなぁ」って人はメンテキットを買って、
地道にメンテして下さい。

磨き艶が出たサドルを見ながら酒も飲めますよ。

まぁ、自分は今、禁酒命令中ですが…。


ハンドルまわり

とりあえずホイールはスポーク待ちなので、

その間に
ハンドル周りを段取りします。

とにかく色は黒。

ハンドルもステムも競輪仕様にする予定です。

まず、素材ですが、
鉄製と軽合(アルミ)製があります。

鉄はタワまず力をシッカリ伝えるのですがアルミより重く、

アルミは逆に軽いがタワむと言われてます。


今回はフレームのアンダーチューブをNo.2(丈夫だが重い)に変更するので、
増えた重量をハンドル周りで減らそうって素人考えで、

ステム、ハンドルとも、アルミを選ぶ事に。


さて、
黒となると、ハンドルはアルマイト処理された日東製がサイズ360mmのみのワンサイズ展開。

誰が言ったか、
『競輪ハンドルは360mmが最も美しい』
らしく、

実際、
ピストブーム全盛期はこのサイズがバカ売れしたとか。


いやいや、でもね、

スニーカーも『9.5が一番…』
とか、

デニムも
『レングス●●インチが…』

とか、

モノとして美しいサイズが在るのは同意です。


でもね、

デッカイ足で9.5の靴パンパンにして履いてたり、

長すぎるデニム引きずって歩いてたら、

なんかもう、

『なんでーっ』

…って思います。

だからワタシ、
こんな神話、信じません!


…まぁ、そんなワケで、

自分のサイズ的には370mmがベストくらいかと思い、
買って塗装しようと。


どうせ競輪用58度ステムに黒は無いので
(たまにどっかの業者がアルマイト加工済みの出品してますが…)、

ステムと一緒に
アルマイト加工してみるか…。


と、
就職活動並みに
数ある加工工場へメールしてみました。

さて…。

Vittoria700×25c RANDONNEUR

オーシャンサイクルファクトリーなんば店

店長の下村アンダーソン氏に、

『このランドナー、分かります?25cなんですよ。細いでしょ?』

って言われて、

何言ってんねん、
ランドナー23cあるやん、

と返したのですが、

家帰ってから確認してみたら
そんなん無いです。

完全に俺の勘違いでした。
ランドナーは通常28cで、25cは最細です。


仕方ないので(笑)、
アンダーソンに謝りつつ、25c購入。

自分の間違いを認められる大人です(笑)。

(ランドナーへの俺の愛情は過去ログ参照)


さて、

彼のアンダーソンですが、実家に帰らなければならなくなりました。

故に、
店長不在となるオーシャンなんば店も、
先日閉店となりました。
残念。



アンダーソンとは、
二人で飲みに行く事もなく、さほど仲良くしてたワケではナイけど、


いなくなると思うと少し寂しい。

まぁ、どうせ、またシクロで会うやろうけど(笑)。

色々お世話になりました。

ありがとう、そしてランドナー間違えてすいません。
そんな気持ちを込めて、

君にこの歌を贈ります。

アルマイト

アルミ素地は傷つき易く、あまり強い金属じゃないので、

人為的にイイ具合にサビ(酸化)させて、強度や対腐食性を上げる、

これがアルマイト加工ってヤツです。

人為的にサビさせた表地は肉眼では見えませんが、六角柱が集まった、
蜂の巣状になっているので、

その孔に汚れが入らない様にコーティング液に浸すのですが、

蜂の巣状の細孔なので、色付のコーティング液に浸せば、

染まります。

赤なら赤、黒なら黒、
貴方なら貴方色に
染まるのです。

ま、
これがザックリ、
カラーアルマイトの説明。

要は、
『塗装』でなく『染色』って感じなんですね。


さて。

ようやく、
ハンドルとステムが送られて来ました。

さすがに両方とも軽合金(アルミ)なので軽い。


当然競輪用なのでシルバー(白)にアルマイトされているので、

このアルマイトを剥いで、

黒く再アルマイト、ワタシ色に染色しようかと。


自分でヤルやり方もあるそうですが、
工場にお願いする方が、費用や仕上がりも考えれば断然利口。

数社にアポ取りましたが、
個人依頼を受けてくれる工場少なっ(笑)。


しかし何社から感触の良い返事を頂き、

その中でも、
黒アルマイトを得意とする、東大阪は『和田電研』さんにお願いしようと、
工場まで出向く事にしました。

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