巨匠
ピストフレームビルダーの巨匠に、以前折ってしまったnjsフレームの
修理以来をお願いしにいって来ました。
閑静な住宅街にあるガレージ、恐縮しながらインターホンを押すと、女性の声が。
「シャッターを開けてお入りください。中に居りますので」
どきどきしながらシャッターに手をかけると同時にガラガラガラっと、
向こうから開けられた。
「おぉ」と一言、くわえタバコで一瞥して無言で中へと促すその姿は、
雑誌やネットで散々お見かけした、
間違いなく彼の「巨匠」。
俺のフレームをみるなり「あちゃー、これはまた随分…」と苦笑いで、
修理の話と、俺の乗り方云々、色んな話をしてくれた。
巨匠にまつわる逸話は数限りなく、凄い、怖い、面白い、変わった人…。
いろんな噂を聞いたが、実際に俺が会ったそのイメージは、
本物の職人。
そしてとても魅力ある人物。
この人に認められたい、と思わせる方で、
俺が競輪選手だったら、本気でそう思ってた筈。
作業場を見ても、その道具の管理に驚く。
雑然として、整然としているというべきか、
全ての道具が、きっちりと整理されている。
工房の雰囲気に圧倒されながら、楽しく、タメになる話を沢山して頂き、
結局3時間もお邪魔してしまった。
そして、その3時間だけでも今までの自分のフレームへの価値観の幼さに
嫌と言うほど気がつかされた。
「出来上がったら連絡する、新品みたいにしてやるから楽しみにしてろ」
とお言葉を頂き、
元の競輪選手仕様からパイプやサイズ変更を行った
自分仕様になって帰ってくるだろうフレームに胸を躍らせ、
工房をあとにした。
帰宅してもまだ興奮覚めやらぬ。
誰かに語りたくて仕方ないな〜。今週こそkskんとこ行こうかな(笑)
- 2011.02.20 Sunday
- nagasawa
- 15:33
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- by もっつ