自転車と道交法その1

なんか真面目なタイトルになってしまいましたが(笑)。


自転車は公道を走ることを許されてます。

って事は、

当然、ルールが付いてきます。

しかし、

「所詮、人力で動く自転車やろ?そんなもんルールなんか無くても事故らへんて」

と、
自転車をナメてる人が多く、ルールを端から軽視する傾向。

無論、自分もその一人なんでしょうが。


さて、

まず、
なんのタメのルールか、考えて見ましょう。

目的は「事故を起こさず、円滑な交通状況を維持する」って事だと思っています。

その為に必要なのは、
二つ。

1、交通社会に身を置く人たち同士の「決め事」

2、曲がる、止まる、走る、がキチンと出来る「車両」と「技術」

殆どのルールは、
上の二項に基づいて作られてると思います。

ざっくり言って、
この二つが守れていれば、
事故は大きく減るはず。

しかしながら、


っつー、酷い事故も起きています。

事故の統計を全国的に見ても、
その内容の54パーセントが、

安全義務違反。すなわち「決め事無視」です。

「俺、左端走るから、向かいから来るお前も左走ってな。
そしたらぶつからへんやろー?」

ってな感じの事が、「決め事」だと思いますが、

以外と周知されてません。


事故の原因の統計トップ3は、

・急な進路変更

・一時不停止

・信号無視

だそうです。

決め事はこんな感じ。

次は
車両、技術面についてのお話。

で、

そういえば、

先日こんな事が。

とあるテナントビルの自動ドアから外に出て、
手前の歩道に降りようとすると、

『あ〜、あぶな〜い!』

と右脇からママチャリのオバサンがノーブレーキで突っ込んで来て、
慌てて後ずさったものの、

オバサンの左手が俺の身体にドカンとぶつかり、

その反動でオバサンは右前の街路樹にぶつかって転倒。


あっけにとられた俺は、

ぶつけられた胸を擦りつつ、
「大丈夫ですか?」と抱き起こそうとすると、

『触るなっ!』

と、俺を一喝、

そのままふらふらと起き上がり、
またチャリに跨り去っていった。

・・・おいおい、

オバサン、
ブレーキなし、問題なしかよ・・・。


車両の整備同様に、

やはり「技術」は絶対必要。

技術が無いなら、やはり『補助輪』を付けるべき。


とにかく、
事故しない事が目的ならば、

「ルールさえ守っとれば安全やで」

と言うのは、非常に危険な思考です。

なぜ、

そのルールが存在するのか、必要なのか、

その意味を知って初めて、

ルールを守る意義が存在するのです。



次回から具体的にルールをピックアップしていきたいと思います。


自分で書いといてなんですが、
人気無いシリーズになりそう・・・(笑)。


自転車と道交法その2

『この法律は、道路における危険を防止し、
その他交通の安全と円滑を図り、 及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。』

これが道交法の総則です。

最近、お笑い芸人を起用したキャンペーンまで展開し、
スポーツ自転車のマナー、ルール違反が派手に取り上げられています。

お陰さまで、シッタカブリなおじさまおばさまにちょいちょい声を掛けられる事も(笑)。


東日本大震災の影響で、道交法違反検挙率が大幅に落ち込み、
それをカバーするが如く取締りを強化してるって眉唾な話もあり、

そんな事も関係してるのかなぁ、と考えたりします。


いまさら、

ブレーキの有無について語るのもなんですが、
自分はノーブレーキを推進もしなければ、否定もしません。

それは、

バイクの走り屋であったり、
首都高族であったり、

オバサンのさすべえ(傘を自転車に取り付けるアタッチメント:笑)
であったり、

肯非あるとは思うのですが、

警察官でもなければ、
法を語る資格も無い自分が、

「おめー、それ間違ってるよ。」

とか、言えるワケもないので。

「話すりかえるなよ」って言い方もありますが、
それは「自分を棚上げして話してる」に等しいと個人的には思います。


さてさて、

しかしながら、

「お互いにコレだけは守ろうや。」

って事は、自分にも言える気がします。

例えば、

先日、
幹線道路の車道を逆走してくる主婦がいました。

俺は当然左端を走ってるし、自分の右側には車が併走する感じです。

で、

逆走してきた主婦から見れば、
正面は自転車(俺)、
左に交わすと正面から自動車。

となると、

車は怖いので、主婦はギリギリまで右に寄って、
俺を車道側に膨らませようとするわけです。
上の絵では、
車も避けてくれてますが、
下手すりゃ俺がひかれます。「ごめんさーい」じゃないっすよ、マッタク。

でも、

主婦が左に避けたら、主婦か自動車が危険。

八方塞(はっぽうふさがり)なのです。

で、意地悪な俺はぎっりぎりまで左に寄る作戦にでました。

すると、
主婦もギリギリまで右に寄ってきて、
結局正面衝突寸前で俺がブレーキを掛けて止まり、
後方確認後、俺が右側を走ってすれ違い成功。

主婦の方は、すまなさそうに苦笑いしてましたが、
これは笑い事ではすみません。


幹線道路は川の流れと同じです。

わざわざ逆流すれば、まず自分が危険。
その身を守ろうとすれば、確実に他人を巻き添えにします。

この理屈は、多分100人が100人、
納得出来る事。

なぜ、それをしないのか。

「対岸に渡るのがメンドクサイから」

まぁまぁ、

分かるけど、そう言わずに。

川の流れに沿って走れば、

そのひと手間で、安全に、なんなら速く、
目的地に着く事が出来る、ってモンですよ。

自転車と道交法その3

今回は、

マンガの紹介です。


てマンガ知ってます?

鬼頭莫宏先生(個人的にはSFの人だと思ってました)
の描く自転車マンガです。

自転車嫌いなアラサーのリーマンが、
ひょんな事故をキッカケに、ロードの世界に入って行く、

って感じのストーリーですが、

展開としては飄々としてほわっと進む感じで、
レースのシーンも汗臭くなくて新鮮。

なによりガチのロード乗りと、
一般の街乗り自転車人との温度差や軋轢の現実を巧く描き出してるなぁ、
と感心してしまいます。

自分は連載を追ってますが、
ぼちぼち単行本も買おうかと。

やたらセリフ多いしチャリオタク臭スゴいんですが、
何故か楽しめる。

自転車乗りを揶揄したシーンなど、
怒りよりも

『うふふ、そうそう(笑)』

と笑いが漏れます。


今回の連載の話の中で、
逆走や歩道走行について触れてるんですが、

ベテランロード乗りがブームで自転車に乗る事を
なじる一方で、

それはずいぶん身勝手だとバッサリ切る主人公。

この辺のやり取りも秀逸。

正しさは人の数だけあるなー、って思うし、
ただ、人に言われてルールを守るんじゃなく、

清濁飲み込んで、
自分なりの回答を探してから、

道交法ってヤツを見つめなおしてみる、
そんな機会をくれるマンガだと思います。

お勧め。

自転車と道交法その4

もう殆どグチのレベルかもしれませんが。


「自転車の交通事故を減らす」

って目的の為に、
ブレーキ検問や携帯の「ながら」運転取り締まり。

まぁ、ワカランじゃないですが、

まず交通を整備する事が先決ですよね・・。

例えば、
幹線道路だけでも自転車専用道の完備や、
それに伴う一方通行等の規制。
あとは公共の駐輪場とかですかね。

この自転車専用道って、

実は、
すでに広い歩道にはラインで区切って配備されてる事をご存知でしょうか。
よく見ると、自転車のマークが書いてあり、色で塗り分けたり
ラインで区別されてます。


しかしながら周知徹底されてないので、
普通に「広い歩道」として運用されてしまい、
歩行者がウロウロして逆に危険ゾーンになってる事もシバシバ。

無い物作れってのは何かとムズカシイでしょうが、
有る物すらちゃんと運用出来ない状態ってなんなんでしょうね。


海外ではしっかり区分されたり、
車道走行出来る環境があるらしいのですが、

俺が朝、
ちょくちょく会うサーリーのピスト乗った外人さんが、
殆ど歩道走ってます・・・。


で、


ふと思ったのが、

もしや日本の国土面積では、
自転車専用道て作り難いんでは・・・、と。

専用道を作れば、
全体の道幅を広げるか、車道を狭くする選択しかないのは当然。

しかし、
日本の事情じゃ、その殆どは車道を狭めるしかなく、
その選択を出来る道路も決まってるわけですね・・・。


それなら、

とにかく出来る所は専用道作ってもらって、

後は歩道や車道の脇を走るしかない、と。


今はトニカク、

歩道走行の事故は絶対避けたいので、

歩道を走るときは、

歩道の一番車道側を走る。
対向車がきたら、互いに左に避ける。

ま、こいつを実践していきたいと思います。


自転車と道交法5

「逆走は悪」的な事ばかり書いてましたが、

なんと、

驚きの事実が判明しました。


いや、知ってる人も多いとおもいますが、

車道を逆走しても良い所があるのです。

と言うと語弊があるかもしれませんが、

要は、

「路側帯」(道路の左端に引かれた白線)から外(左側)は、
「歩道」と見なされ、

自転車での逆走が許されています。

その場合でも、もちろん行き違う場合は左に避けなければいけませんが。


しかし、

実際に路側帯が引かれた道路を見てると、
行き違える幅のある路側帯って少ないですよね(笑)。

写真の様な状況なら走るトコ無いので(笑)、

路側帯の上、オンザ路側帯で走ってますが。

まぁ、

どっちにしろ、
ここで対抗自転車来たら死ぬかもしれません。


「路側帯内やから逆走したんねーん」

と言うのも法的に許されてるって事なんですが、

常識的な目で見れば、車道逆走してる様にしか思えず、
危険である事に変わりはありません。

特に必要が無ければ、
メンドクサがらず、車と順走する様にした方が良いでしょうね。




自転車と道交法その6

日が落ちるのも遅くなり、

夕暮れ時に走るのがまた気持ちの良い季節ですが、

こうなってくると自分が目視出来る故に
遅くなるのが、ライトの点灯。

ライトの点灯は、
自分の視界を確保する為に点灯するだけではなく、

対向車やその他の車両、歩行者に自分の存在を
教える効果があります。

むしろそっちがメインと言ってもイイかと。

早めのライト点灯を心掛けたいトコっすね。

で、

この無灯火の検問も最近非常に多く見ます。

捕まりゃ5万以下の罰金なので、
ノーブレーキ(整備不良)と同等の罪。

しかし、
ママチャリなどのダイナモ式だと、
点灯すると回転の抵抗になって重くなり、
それを嫌って点灯しない人が多い。

以下、今年の春先の事故。


『「ペダル重くなる」無灯火自転車で衝突、女性死亡 高1書類送検』

無灯火の自転車で歩行者の女性に衝突し死亡させたとして、
兵庫県警相生署は8日、 重過失致死の疑いで、

相生市内の高校1年の男子生徒(16)を書類送検した。
同署によると生徒は

「点灯すると自転車(のペダル)が重くなるから、無灯火で走った」
と供述しているという。

・・・
こんな感じで罪の方が重くなっちゃった彼ですが、
本当に、人事ではありません。

基本的に、
自分は乗り物に関しては、
「マナーよりルール、ルールより技術」、
と思っていて、

とにかく危険を感じ取る経験や知識、
そしてそれを形に出来る技術。

次にルールがあって、

それを守る為のマナーやモラルがある。

まぁ、まともに運転出来なけりゃ、
守れるルールも守れないって話なんですが、

無灯火に関しては、
これはもう、技術は要りません。

だけど守らなければ、
自分の判断力や技術を下げ、
日中なら見える物も見えず、
避けてくれる対向車も避けてくれません。


ノーブレや二人乗り、
信号無視に合図不履行。

どれもルール違反ですが、

もしルールや法律が無くなっても、
危なげなく技術と知識で対応出来る人も
居るでしょう。


しかし、
無灯火だけは違います。
自分の技術や知識が及ばない所で
事故が起きます。


ダイナモが重ければ、
最近はノグライトサイズの太陽電池搭載式の物もありますし、
普通に電池式でも良いでしょう。

ちなみに光量は法律で、
白色で前方10m先の障害物を確認出来れば良いんだとか。
(テール(後ろの)ランプは橙色又は赤色で、夜間、
後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度)

なんか説教臭い話ですが、
ほんま、ライトだけは点けた方が良いです。

もしライト自体を忘れてしまったら、
なるべく影にならない様に、
自分の存在をアピールして走る方が賢明です。





自転車と道交法7

「何かあった時に自分で責任取れるのか?!」

って言葉を、
ピスト乗ってると言われる事が結構あります。

ノーブレーキのピストも、
法定速度を超えて突っ走るロードも、

公道じゃあ、そりゃ危険です。

で、この場合の「責任」は、
おそらく事故の事を指してるわけですが、

自転車保険に加入してない時点で、
まず「責任」は取れません。

ちゃんと保険に入って、
ルールを守って運転していれば
お金のパワーで色んな事を解決してくれます。

でも、
本当にそれが自転車乗りの「責任」でしょうか?


自分が考える責任は、事故の後の話では無く、

「事故をしない」

って事が本当の責任感だと思います。

自分は警察でも公安でもないので(笑)、
ここでは「ルールを守れ!」
とか言いませんし、
ちょいちょい違反もしてます。

個人的見解の極論を言えば、
傍から見て超危険走行だったとしても、

絶対に事故せず巻き込まない
判断力と技術力があれば、

その人は治外法権でもいいんじゃないかと。

まぁ、極論ですが。


簡単に言えば、

地平線の見える様なだだっ広い荒野に、
信号付きの交差点があって、

5m程の横断歩道があると。

視界に車が見えてから通過まで20分を要する
その交差点の信号を、
ちゃんと守る事が出来るかと言えば、

安全と判断したら、赤信号でも渡ってしまうかも。

でも、


危険と判断したら、青信号でも渡らない。


ここが肝心です。


普段、
自転車に乗ってると、

ルールを振りかざして横暴な行いをする人が本当に多いし、
ルールを知らない事を免罪符に違反をする人も見かけます。

しかし、

そんな人達全員に注意するのも違うし、
そんな立場でも人格者でも無いので、

まず、そんな人達の違反ありきで運転してます。

逆走自転車には一旦停止して左に寄せてやり過ごしたり、

横断歩道に人影が見えたら、信号が青でも
飛び出してくる事を警戒して走ったり、

体調が悪いなら無理をしない、
時には乗らずに押して歩く事も。


まだまだありますが、
コレは俺個人の勝手なルールです。



道交法を自分が完璧に守ってても、
理不尽に事故は訪れます。

お金のパワーは大概の事は解決してくれるのも
事実ですが、

失った命、奪った命。

この重さは金ではどうにもなりません。

この際、

ノーブレピストもママチャリも、
自転車に乗るって事は危険行為と思ってて良いと思います。

そして、

ルールや保険がどうとかじゃなくて、
事故しない様に走る。


その為の知識や技術を身に付ける事が、

自転車乗りの責任だと、思っています。




まぁ先日、
特約でチャリの保険入りましたが(笑)。


















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