よく晴れた休日

よく晴れた休日の朝。

家族の誰より早起きし、
支度を始める。

ジャケットを羽織りウチを出る前に、
寝室へ子供の寝顔を確認しに行くと、
物音で起こしてしまったようで、
目をこすりながら息子が聞く。

『どこいくの?』

練習だよ。

『気を付けてね、コケないでね。』

と言って、
息子はまたパタリと寝てしまった。

僕は愛おしい気持ちに後ろ髪を引かれながら、
玄関のドアを開けた。

ここしばらく、
休日の朝は誰かと走る事が多くて、
それも特にグループライドに参加するというワケでもなく、
明日ちょっと走ろうか、という具合。

前回はヨッシャンに大阪まで来てもらい、
十三峠を経由して天六のグレ君の店に寄る、
という少々無茶なコースを僕が提案したのだけれど、
どうしても幹線道路をかわせず
走りにくいルートになってしまい、
申し訳なく思った。

とはいえ、
待ち合わせ場所でBMWのトランクからMTBを出してきたヨッシャンには流石にたまげたが、

いかにも彼らしいサプライズというか、
彼の自転車と向き合う姿勢は本当にカッコよくて、
いつも教えられる思いだ。

昨日は、
ナイトーさんに声を掛けたらテースケさんも来てくれて、しかも、
テースケさんの案内してくれたルートは極上。

正直、通称北欧練と呼ばれるあのコースを走るのは「休みの日までちょっとなぁ…」
と考えていたので、
これは本当にラッキーだった。

そんなワケでご近所三人で集合、
チーム堀江やな…
と心中に呟きつつ出発。

世間話しをしながら、
時にはペダルより舌が回る、
そんな感じで進みながらも、

ここって時にはテースケさんの引きに付いていくのもやっと。

山もあるし趣のある市街地、
さらにとんでもなくブッ飛ばしやすい道もある。

朝の3時間がとても贅沢で、
有意義な時間になった。

僕は、ウチを出る時息子に
『練習』なんて嘯いて出てきた。

練習ってなんだ。
特にレースに出る予定も今は無いし、CXもシーズンオフ。
いつナンドキでも本領発揮出来る様にとか、なうての空手家かよ、って話だ。

少しレースをカジったくらいで、
僕はその本質をすぐ忘れかける。

今朝、
いつもの様にそっと家を出ようとすると、
目をこすり起きて来た息子が聞く。

『どこいくの?』

自転車乗ってくるよ。

『コケないようにね』

息子の返しは同じだけど、
後ろ髪引かれる思いは、
背徳感に変わる。

悪いね、父さん、
ちょっとリフレッシュしてくるよ。

自転車は楽しい。
そこに仲間がいれば、
多分もっと素晴らしい物になる。

ストイックな自分に酔うのも
楽しみの1つだけど、

生活からもレースからも頭を切り離し、
ただ仲間とペダルを回す時間を愉しむのは、
実はとても
贅沢な時間なのだと感じた。

よく晴れた休日の朝。

それは自転車に乗る人には、
美しい週末の始まりだと思う。


関西CX2017 #11 和歌山マリーナシティ戦

不甲斐ないレースをしてしまった、
という印象。

前半はそこそこ善戦したものの、
アスファルトのストレートと、

子供の頃そこかしこにあった『空き地』と言うのが最も伝わるのではないか、
というじゃりじゃりで固い路面のテクニカルなコーナーを上手く処理出来ず、
みるみる順位を下げてしまった。


そんな最終戦の会場は、関西CX初の開催地となる和歌山マリーナシティ。

主催側も和歌山でシクロクロスを盛り上げようと、TVを呼んだり、台湾料理の屋台が並んだりと、気合いが入ってる。

そして、会場のとなりが子供向けの遊園地、ポルトヨーロッパである事もあり、

今回僕は、海岸沿いの温泉宿を予約して、

前日から家族旅行も兼ねて参戦する事にした。

当然、妻や子供の前でイイトコ見せたかったワケだけど、
展開としてはズルズル下がるだけのレース内容で、
4歳の息子に
『パパァ、レースいっしょうけんめいはしったの?』
と聞かれる始末(深い意味はないと思うけれど)。

しかしそれだけではなく、
やはりレースの中にドラマはあった。

スタートの号砲直後、
長いアスファルト、
右前方で一台派手に揺れて落車。

そこに数台突っ込むカタチで
ちゅどんとなっていて、

僕は運良くかわせたけれど、
その後ろ辺りを走ってるソウ君が、
まさか、いや、きっと大丈夫だ。

そう自分に言い聞かせて
僕はコーナーへ飛び込んだ。

その後は前述のレース展開。

とはいえ結果として、順位は散々でも
なんとか残留を決める事が出来た。

それにしても、
今年のエスキーナチームはヤバかった。
ヒロシさんには結局1度も勝てなかったし、最近C3に上がったばかりの大柄なチームメイトは、
土煙りを上げ僕を抜いたその足で、
この日表彰台に立っていた。

レースが終わり家族と車に戻ると、
物憂げにヨッシャンが、
『ソウ君が落車に巻き込まれて』
と呟き、え、怪我は?!
と言う僕の問いかけに答えるヨッシャンの雰囲気で、大怪我でも直ちに運ばれる程ではない、という様子が伺える。

簡単に着替えて向かうと、助手席でグロッキーになったソウ君の姿。

大丈夫?…と、
ひとつふたつ言葉を交わしたが、
喋るのも辛そうだった。

レースがいつも楽しいのは、
ケガも厭わない程夢中になれるから、
ってのはそうなんだけど、

彼と代わって、
僕が怪我をしたかも知れないと思えばゾッともするし、

何よりCXシーズンが終わり、
チームライドを楽しみにしていた僕としては、仲間が怪我をしてしまうのは
やはり悲しい。


台湾料理の屋台から、
香ばしい香りが漂う。

そう言えば、お腹空いた。

元気づけようと、
青い顔をして肩からの流血に
苦しむソウ君に、

…食欲ある?

と聞くと、

『あるわけないやろ!』

と即答で怒られ、
場の失笑を誘って、

僕は本場のビーフン(嫁も絶賛)
を啜るのだった。





関西CX #10 桂川戦

スタートは上手く行った。
さらにヨッシャンの
"スタート後は右に寄れ"のアドバイスが功を奏した。そのラインだけまだ硬さがあり、
ライン上を走る数台とスイスイ前へ出る。

気が付けば、前に辻兄ことヒロシさんだけ。二位。

逸る気持ちを抑えて、と思う間もなく左右から抜きにかかってくる。

当たり前か。

強引な選手にウッカリラインを渡してしまうと、その選手が眼前で落車。
突っ込みかけ停止した途端に、
わっ、と
後方から数台抜いていく。

そして僕は、ゴール前のヌタヌタの芝が極端に苦手なようで、
僕だけがガクンと速度が落ち、
そこでバカスカ抜かれ15位のコールを受けて1周目を通過。

しかし、この順位あたりが一発残留ライン。

そう思った瞬間、また後ろから二台程抜かれる。

ー まずい ー


例年通り桂川は泥沼、と言うより、
そこに降る冷たい雨は、平然と体温を奪いながらコースの殆どを水没させる。

まるでガンジス川やな、と笑いながらも
正直、出走も躊躇していた。

その躊躇のおかげで、
結局試走もアップもゼロのまま、
スタートのピストルを聞く事になったのだった。



最終ラップに入る手前の苦手ゾーンでまた抜かれ、多分今、20位程か。
これ以上は抜かせたくない。

そう思った刹那、平地でスピードのある選手にまた抜かれ、さらに抜かれて、5台ほど先行を許してしまう。

キャンバーのあたりで、ギャラリーから
『おっ、シングルスピード勝負や!頑張れ!』
という声。

SS?!誰だ?

ソウ君?いや、オーマイ君か?!

ー どっちにしろ、もう来たのかよ! ー

と、心中に独りごちて、
今日の声援の多さに気がつく。

脇から確認すると、
薔薇のジャージ。

あっ、モッチさんか!

にわかに楽しくなるが、
しかしもう肺がシンドイ。

そんな時、誰の声か分からないけど、
確かに"モッツ〜〜!"、と声援が聞こえた。

誰か見てくれてるというのは、
本当に力になる。

あと半周、もう少し出せるんじゃないか?

目の前は粘土状のキャンバーに杭が突き刺さる難しいポイント。
前の選手が速度を落とす。

その上を掛け抜けると一台、
抜く事が出来た。階段を上がり、
シケインまで4台見える。

ちょっとしたキッカケで、
取り戻す事がある。

突然、
脚が回りだす。

手前一台を抜き、

さらにその奥、
3台パックだ。行けるだろうか。

脚は回ってくれて、
パックの真ん中を突っ切った。

よし!!

が、

きっと、
最後の芝の苦手ゾーンで
追いつかれるだろう。

どうする?

とりあえず乗って入るが、
案の定速度が落ち、
真横から一台来る。

僕はすぐに降りて駆け出す。

最終コーナーを曲がって乗車と同時に、
さっき抜いた4台パックに一気に抜かれるが、

それは流石に面白くねーだろ!

と、振り絞り、せめて一台、
とまた抜き返してゴールした。

26位/45%。

冷たい雨と濡れたジャージで一気に冷える。

青い顔で早々車に戻ると、
ヨッシャンが車内に銀マットを敷き、
暖房をかけて待ってくれていて、

『そのままでいいから、早く乗って!寒いでしょ!』と。

なんというホスピタリティ。
彼と同じチームで本当に良かった。

そこにメカトラでDNFになったヤギさんが、
『見てたよ、カッコ良かったよ、残留取れたんじゃない?!』
とわざわざ声を掛けに来てくれたのが嬉しかった。

ライバルや仲間ってのはいいもんだな、
と、高校生が思うような事をオジサンが、

泥まみれで震える全裸の40代のオジサンが、
本気で思うワケで、

汚れたジャージを脱ぎ捨てたソウ君と2人、ランクルの暖房にあたりながら、
うふふと笑うのだった。






関西CX2017 #9 みなと堺グリーン広場戦

泣いても笑っても、
関西シクロクロスも、もう9戦目。

でも今回はシードもある。
それ程前でもないけど、
先頭が見える位置からスタート出来るのはありがたい。

グリッドの中で軽く手足を動かしてると、
計測用チップを付け忘れてる事に気が付いた。

無いとダメですよね、と、
係員に聞くと当然マズいと仰る。
『スタートまで後2分』
アナウンスの声に、
僕は自転車をグリッドに置きっ放しにして、
駐車場へ向かい全力で走り出した。


関西シクロクロス第9戦
みなと堺グリーン広場

今日は、
今年1番の寒波が来るらしい。
『まるで脅しみたいにテレビで言っていた』とはヨッシャンの言葉で、
その脅迫が案外肩透かしに終わった
という印象の晴天。

風は確かに前評判通り冷たくても、
日差しのおかげで身体は動く。

アップもして準備万端といった感じで、
なんとしても残留チケットを獲りたいところ。


ー そんな時僕は、
なんでこんなミスをするのだろう。ー

車の中、置いた筈の場所にチップがない。
パニクって、肘を滑らしアクセルペダルに顔が近づくと、
シート下で
チップが僕を見つめ返していた。

よし、
あと、20秒?間に合うか!

とにかく全力でグリッドに向かい走る。
ごめん、すいません、通して、
とグリッドの後方でヨッシャンが自転車を準備して待ってくれていた。

助かる、位置は下がったけど、

跨ると同じくして、スタート。

群れの中を積極的に前に出る、

つもりが練習不足とスタートのドタバタが祟ったのか、足が回らない。
前に出れない、皆、速い。

でも、どこかで前に出れるだろう。

その発想は消極的な走りをさせて、結局70%辺りでウロウロ。

しかしずっと声援がやまない。
『オーマイッ、オーマイッ』
発音的にはOMGのオーマイ。
僕の後ろを走る、
同じSSCX、そしてフラットバー。
オーマイなべたろ君、その人だ。

(ピンクの人)
砂場のダッシュがとにかく速い。
僕も砂場は自信あったので、
お株を奪われた様なバツの悪さで追いかける。

脚があるのか、とにかく速い。
でもまさか、と言う所で落車していて、そこで抜ぬくけどまた抜き返され、
その先でまた落車している。

面白い人だな、
と苦笑して、彼とのデッドヒート。

とにかく彼は人気があって、
オーマイ声援8割モッツ2割、といった所か。

…くっ、世代交代感、ぱねぇな!

と今度は砂場を先行出来た。
その先、ソウ君がくじけている。

おおかた落車でもして心折れてる雰囲気。

おーっ、シンドイよなっ!と声を掛け抜くと、
彼は息を吹き返して追い掛けてきた。

彼の得意なステージの筈だ。

油断する間も無く抜き返されてしまう。
だがそう簡単に逃す気はない。

そして最終回。
ソウ君、オーマイ君、モッツのSSCXトレインが出来あがる。

ソウ君の後輪に前輪をハスらせてしまい、ソウ君がフラついた。
『オーっ、KINFOLKオーマイッ』
とネイティヴにオーマイッ君が叫ぶので、
釣られて
『oh…』と返して
僕は何を言ってるのか、と軽く紅潮して、
前に出た2人を追う。

右に直角コーナー、その先で土手に上がりながらの右コーナー。
コース幅が広がるココは抜きどころであり、
自信のある大外からの高速ラインを取る。

案の定、土手で減速したオーマイ君を土手上でパス、ソウ君にも一気に詰めよる。

その先のシケインで、前へ!

ソウ君と二台並びに飛び込もうとしたそこに、真横から信じられないスピードで、
オーマイ君が自転車を担いで駆け抜けて行く。

『アイツほんま凄いな!』
と、ギャラリーが僕の心を代弁してくれた。

その先の砂場はもっと速い、
ソウ君も食らいつく。
砂場のライン取りでミスった、

もう、
届かない。


オーマイ君、ソウ君、モッツの順位でレースを終える。

盛り上がったレースの後、
ソウ君、順位見てきた?
と聞くと、
『見て来ましたよ。』
どうだった?
『もう全然ダメでしたよw』
そーやんなww

そして僕らは爆笑。

笑ってる場合じゃないんだけど、
深刻になって見せる事が
レースに対する意識の表現というのは違うワケで。

自転車が嫌いになる程追い込む必要なんてないし、
ましてや落ち込んで見せて
速くなれるワケがない。

悔しいのなら、
人知れず練習すればいいだけの話。

あと、残すところわずか二戦。

次は京都か…




関西CX#9みなと堺グリーン広場

ソウ君 39位82%
モッツ 40位85%

(写真提供BOB WOODS)





関西CX2017 #8 希望が丘戦



会場に着いて、
ジャケットを忘れてる事に気付いた。

外は相当な冷え込みで、
嫌だ、車を降りたくない、
とダダをコネていてるとソウ君が

『ダウン着て試走とか醜い事やめて下さいね…』と、

ロングスリーブジャージを貸してくれて、
そこにヨッシャンが、
ジレも持ってきてますよ、と。

…ありがとう、コレならいける。
暖かい…

その姿を見たソウ君が
『相変わらず周りの人に生かされてますね。』と冷ややかに言い放ち、

僕はその言葉に、コクリと頷いた。


雨が降りそうで降らない、
どんよりとした今年の希望が丘。
レース直前までぐずぐず用意してると、
ソウ君は先に行ってしまった。

今日はシード無いし、
どうせ後方スタート、とノンビリスタートグリッドへ向かうと、

僕らの前レースを走るヨッシャン。
タレてる様子もなく、
実際中々調子良さげだ。彼はやはりこの手のコースが得意なのかも知れない。

ひとしきり応援してから
グリッドへ行くと、
既に並び始めていて、
気付くと最後尾列から1列前スタート。
参加者数は70人。

前は偶然にもソウ君、その前はヤギさんと続き、
ギャラリーにいたアキラさんがそれを見て"ヤギトレイン"なんて笑っていた。

スタートの合図から3つ数えてペダルを踏み出す感じで、後方は緩やかにスタート。突如、
ヤギトレインだけ加速。
後で聞いた話ではヤギさんが抜け道を見つけ加速したらしいのだけど、僕だけ反応出来ず、エスキーナの2人に入り込まれてしまう。

とはいえ、しばらく大渋滞で、
最初のシケインを歩いて跨ぐ。

どこかで前に出れるだろう、そう思って、
終わる頃には70%あたりを走っていた。

何でや…

同じ人達と抜いて抜かれて、
また抜いて、
そしてまた抜かれ、の繰り返し。

諦めずに走るけど、なんとなく周りのペースが速い気がする。

シンドイ、脚が回らない。

実は年の瀬からこの日まで、
まったく自転車に乗っていなかった。
一ヶ月くらいで良くも悪くも変わらない、という理屈に甘えていたからだ。

背後から同じSSに乗った若者が
何か叫んで抜いて言った。
恐らく『シングル同士がんばろう』的な内容だと思う。

ダメだ、オジさん、頑張れないよ…

練習は裏切らない、と言う言葉の真偽はともかく、
自分が練習を裏切ったら何もないに決まってる。

…当たり前か…

後方の5台くらいのパックで抜きつ抜かれつしながら、最後の砂利のS字高速コーナー。
右コーナー内側のバンクに入り、一気に加速して、そのまま砂利の深い左コーナーに進入するが、
速度が落ちない!

強くブレーキを握り込むと、
コントロール出来ないほどの振動がくる。

ダメだ、落車する!

が、ギリギリでタイヤが粘った印象で、
派手に減速したが落車は免れる。
そして、
パックの連中に前を許す事になった。


ゴールして、
ポツポツ雨が降り出す。

剥き出しのフレームがヤバい、
早く帰ろう。

ウチに着くと、今回の順位に呆れてみせる嫁に、
ヨッシャンが言った。

『もう世代交代って感じなのかな…』

確かにそれはあるのかも知れない。
自分の年齢を考えてもマスタークラスへ行って当たり前だとも思う。

でも、まだだ。
何も納得してない。

とは言え、

C3残留も危ういのだけれど…


関西CX#8希望が丘C3
モッツ56/70位 80%
ソウ君45/70位 64%

子供用自転車を選ぶ(3〜4歳)

3〜4歳くらいの子供に最初の自転車を
買ってあげよう、と思う自転車好きお父さんは多いと思いますし、
自分もその類いで、

本人の要望もあり、息子への
クリスマスプレゼントとする事にしました。

さて、
一口に子供用自転車といっても多種多様、なんせ乗るのが自分ではないので、
何を指針にしていいか分からず、
情報を集めた結果、まず、

1:方針を決める
子供と自転車の接し方を最初に決めておくと、選ぶ時ふるいにかけやすいかと思います。
補助輪を使うのか、移動レベルかスポーツレベルか、買い物に同行させるのか等…
ストライダーが上手な子なら補助輪無しでスグ乗れると聞きますし、少しサイズを小さめで選ぶとこれも補助輪を外すまで時間がかからないと聞きます。
しかしサイズを小さめにすると、買い替えのタイミングは早くなるので悩む所ですね。

ウチの場合、
息子はストライダーはあまり上手くなくて、跨ってトコトコ進むレベル。
しかし自転車の楽しさを知って欲しい、と言う親の願いは人一倍なので、
いきなり補助輪無しでもイケそうな、
スポーツタイプの物を選びます。


2:適正なサイズ
3〜4歳児の子供用自転車は小さい物から、
12、14、16インチとあり、16インチでも適正身長が95〜110くらいなので、
ほとんどの親御さんは長く乗ってもらおう、と16インチを選んでしまう気がしますし、僕もそういう所はあります。

しかし、
3〜4歳というと、90〜110センチくらい。個人差とは言え、
その差20センチと考えると、
自分のフレームサイズ考えたらえらい事です。
僕(171センチ)はソウ君(180センチ超え)の自転車に跨るのも恐ろしいワケで、

4歳としては比較的小さめの息子(100センチ弱)には16インチはそれなりに怖さがあるのではないか、しかし12インチでは買い替えの出費もバカにならないと考え、
とりあえず14〜16インチあたりで探す事に。

よく調べてみると、
同じインチのタイヤでもフレームサイズは全く違いますので、適応身長も変わる様です。

余談ですがストライダーから乗り換え組みは12インチなら速攻で自走出来るそうです。

3:自転車の仕様を決める
カゴ、補助輪の付いた子供用自転車は
可愛らしく、いかにもって感じで好きですし、イケイケのBMXとかは子供にヒップホップな服装とかさせちゃう御両親が選んでると勝手に思ってました。

子供は多分、
なんでも良いんでしょうけどね。

そこで譲れないと思ったのはまず
『重さ』です。
子供用自転車って、
8〜12kgあたりがボリュームゾーンで、
あんなにちっちゃいのにパパの自転車より重いなんて…と、
ロード乗りの諸兄はひっくり返る所ですし、
パパの自転車の値段を知ったらママがひっくり返ってパパがぶっ飛ばされますね。

軽さは正義、楽しく乗るには軽さ、って話はそんな諸兄に説明するのは釈迦に説法なので割愛します。

結果、アルミフレームを選ぶ事になりました。

そしてポジションの自由度。
ハンドルはいわゆるママチャリタイプは
手前に倒してハンドルを近づける幅が狭いので

(無理に寝かすとこういう感じに)
BMX等スポーツタイプのハンドルの方が良いかも知れません。


4:予算
悩む理由が値段なら買え、
買う理由が値段なら止めておけ

って話は言い得て妙だと思います。
ウチの場合はジイジ&バアバ達に、
『出資してもらう代わりにクリスマス前後の息子の一部始終を動画に収めたDVDをプレゼント』
と言う事でクラウドファンディング。
世の中は1億総クリエイター時代なのです。

5:車種を絞る
上記の条件に息子の希望である
『青い自転車』を加えた結果、
以下の3台に絞れました。


・ダーカスワン レクタス14
7.6kg
95〜115センチ
36800円


・HARO シュレッダー16
8.9kg
4〜8歳 (100〜125センチくらい)
25000円


・キャノンデール トレイル16
8.6kg
95〜115センチ
33000円

あと、
青があればトレックも候補に
入ってました。

結論から言うと、
サイズと重量でダーカスワンの1択だったのですが、
HAROのシュレッダーは昨年からパッと見は変わらないのに、
実はクロモリからアルミのフレームに変わり軽くなり、ヘッドもオーバーサイズになったとか。もう少しフレームサイズが小さければHAROにしてたと思いますが、タイヤサイズは16インチで8歳まで乗れると言う事で、やはり大柄。
4歳でも大きい子ならコレで良さそうですが、息子は100センチ丁度といった感じだし、
父親の趣味もあって、

ダーカスワンに決めました。
援助を受けてもキツイ出費です。

こうして届いたダーカスワンを
聖夜に組み上げるワケですが、
パイプが短いだけで、大人用と
変わらない、
細部まで本格的な仕上がり。


そして、予定通り補助輪は付けません。

果たして息子はどのくらい乗れるんでしょうか。

まぁ、とりあえず、
喜んでもらえたら御の字ですね。





関西CX#6 マイアミランド戦

『それならホイールも組みましょうよ』

ランクルのステアリングを握ったまま、どこか楽しそうにヨッシャンが言った。

『もっつさんにはチューブラー絶対いいですって、ずっと言うてますやん…』
呆れ調子でソウ君が続ける。

美山戦の帰りの車内での話だった。
ま、フレームが修理から帰ってきてから
考えるよ。
と、返したけど、
年内はとても無理だろう。

ムーブメントにヨッシャンが預けてる
チューブラーリムを組んでもらったとして、ギリギリシーズン最終戦に間に合うだろうか。

次はマイアミ戦。
砂地獄に重いフレームはあまりにも不向きで、残留チケットどころか完走も怪しい、と憂鬱な気分を隠せずにいた。


吉報は翌日届いた。

『フレーム、今週工房から出荷されますよ。未塗装だけど、これで行きましょう。』

加えて、ムーブメントにお願いしていたヨッシャンのリムを突貫で組んでもらう事に。

これで、自分のフレーム、
KINFOLK-CXで、レースを走れる。

『パイプも太くなって、チューブラーですからね。』

ヨッシャンがパーツを組み付けながら
嬉しそうに言った。
ヨッシャンから、
修理ついでにどうですか?との提案で、
ダウンチューブをサイズアップ。
剛性、軽量化にも貢献、それより
正直見た目だろうか。

今風で逞しい仕上がりになる。

こういう事が出来るのがクロモリフレームの面白いところだし、

何より最初からそうであったかのように仕上げてくる職人さんの技術には、
感嘆の声を禁じ得ない。

レース前日の夜、
バイクは仕上がった。

スタートを待つ間、
妙な緊張で、
ソウくーん、トイレ行きたいわー。
『えっ?さっき行ったでしょ?!』

まぁそーなんだけど…

ソウ君は2列目で、
自分は前回の37位が響いて
7列目スタート。

でも、

何故か悪くないとおもえた。

スタートの合図と共にクリートを拾い、
左から、いや、

前の人が緩やかに左に寄る、
空いた右から前、前!前へ!

3、4列目の人達と群れになって第一コーナーへ飛びこんだ。

軽い。何もかもが。

気がつくとソウ君を抜き、
SKRKのSSCXライダーの1人、
イモセさんとデッドヒート。

得て不得手が随分違う。

とにかく脚のある走りを見せるイモセさんに対して、僕は場数で会得した小賢しいテクニックで対抗する。

そこへ『モッさぁーん、がぁんばってぇ〜〜!』と黄色い声?!

おそらくイモセさんのお連れの女性で、
あれ、まさか俺の事紹介して下さったのかな?
なんて思いながら前に出るも、
イキリすぎたのかコーナーでミス、
そこを突かれラインを許してしまい、
焦って次のコーナーでもミス。

こうなると、もう追いつけない。

イモセさんはアッと言う間に見えなくなってしまった。

そのまま
順位は下がる中、
むかえる最終周回。

失意のその横を、
若者が『うがあああっ!』と
声を上げて前へ出る。

いや、このままじゃ、
ヨッシャンにも申し訳立たない。

せめてその彼を抜き返し、
そのまま譲らずにゴール。

23位、39%。

ヨッシャンが、
切符獲得おめでとう、と言ってくれたけど、なんだか不甲斐ない。
11位でゴールしたイモセさんと健闘を讃え合う中、

さっきの応援について彼女に直接礼を言うと、
はにかんだような表情で会釈されて、
なんだか少し申し訳ない気分になったので、
でも、
貴女のあの応援のお陰で
あの時頑張れたんですよ、

と付け足した。


その数分後、

久々にC2、SKRKのオグさんと遭遇すると、
彼はこう言った。

『いやー、モッツさんとウチのモッちゃん(イモセさん)のSS勝負面白かったですけど、モッツさんとモッちゃんで、もうどっちの応援か分からなくてw』



…『どっちの応援か分からなくてw』…



……まさか……


……あるいは………


(完)




CLUG(自転車スタンド)

自転車はご存知の通り税金が掛からないので、
油断してると段々増えていくもの。

故に、
ほとんどの自転車乗りは置き場に悩んでる事でしょうし、
自分も例に漏れず、とりあえず出動頻度の高い一台を軒先に駐輪するべく、
玄関に収まるラックを探しました。

マンションの玄関は一戸建ての様に広さもなければボルトでフックを打ち込むワケにもいかず、

立て置きは効果的なのですが、
立て置き式のラックは土台とつり具で案外場所を取ります。

そんな中発見したのがコレ。

ボルト二本で壁に打ち付けるタイプ
ですが、とにかく小さい。

石膏ボードにはアンカーを打ち込んでから設置と書かれてますが、
賃貸なので流石にそれはマズイでしょう。

しかし今は石膏ボード用の強力な
ピンがあり対荷重7kgの強力ピン二本をボルトの代わりに使えばイケる気がします。

設置。

震えるほどミニマム…

自転車を設置してみると、

やはりピンでは少々弱く少しグラつきます。

自転車を抜く時は、
引き抜けばいいのかな、と、
グイッと引いたら、


ズボウっ


と、ラックごと抜けました。
四方に広がったピンの針が
球根の根っこのようで、

思わず
笑ってしまいました。

ですが、

笑ってる場合ではありません。

押しピンの対荷重は引っ掛け荷重だという事は何となく気付いてはいました。

とにかく、なりふりかまってられなくなったのです。

そこで、DIYではおなじみ、
ディアウォールを使います。

ホームセンター等で4〜5百円で売られてる2×4(ツーバイフォー)角材の上下にスプリング入りのカップを付ける事で、突っ張り棒にする、という代物で、

賃貸でもボルトを打ち込めるので、
例えば棚を製作したりする事も可能です。

これを設置して、
そこに次こそボルトで打ち込む計画です。

とはいえ、あのミニマム感を捨てきれず、ヤスリ掛けしてペンキで白く塗ってみました。

北欧感出て、中々いいじゃないの…。

そして、clugのパッケージを展開すると、なんと罫書きの手間要らず。
このままドリルでデュンデュンと穴を開け、そこに付属の木ネジで固定すると、

ガッチガチに固定出来ました。

自転車を取り付ける時は、
前ブレーキを握って、そのままグリッと
押し込むと、バチンッと嵌ります。
中々の保持力で、
簡単には倒れる心配は無さそうです。

外す時も、タイヤを下に転がす感じで
抜くと、ニュルンと抜け出してきます。



clugは海外通販で1700円程で購入。
ディアウォール、角材、ペンキ、筆、ヤスリで、合計2200円くらいという事で、
縦型のラックとしては安く出来たんじゃないでしょうか。

自転車が無い時も、
物々しく無くて気に入ってます。








関西CX2016#5 大野ダム戦

今年の大野ダムは逆回りという事で、
例年より危険ではない気がしたし、

粘土質、急斜面の下りは後輪をズルズルとやりながら舵角を取る感じの、
テクニカルな楽しいコースだと思えた。

この手のコースは、
KINFOLKチームでもヨッシャンが上手い。

実際、比較的後方スタートの彼はジワジワ順位を上げていき、
最後までタレる事なく、スピード感のある走りを見せ、16/66位と好成績。

対して、
自分はと言うと、
なかなかNSFのセッティングが決まらない。
ソウ君とアレコレ試行錯誤して、
サドルの位置を変更。
今更だけど、
ポジションは自転車の性格を大幅に変える。

それで何となく乗れる気がした事と、

チームメイトのレースが好調だったという事で、気分も上がってきた。

グリッドに並ぶ、
スタートまでのあと五分が待ち遠しい。

町長さんのピストルでスタート、
上手くクリートを拾えた。
フラットバーのイイところは、
こんな時、変に力まない。

そこそこ前に出る事が出来たし、
前半は山登り。乗車するより担ぎが速い。
てってと走って前へ出て、
下りはリアをズルズルと滑らせて、
これがなかなかに楽しい。

思いの外速く山を抜ける事が出来た。
多分10番手あたりか。
コース後半はゴルフ場の平らなダートロード。うまくバンクにタイヤを当てながら走ると速度も上がる。

しかし1つコーナーを見誤って、
減速をかけてしまう。

後方からの息遣いに追われ、アスファルトに出たコーナーで慎重になり過ぎた所を抜かれる。が、

なんだ、ソウ君か。

いや、なんだも何も、チームメイトでも
真剣勝負やで!

と、その辺りで12位のコールを聞く。

そんな調子で二周目、三周目の
山の上で、
気付くと、僕は止まっていた。

というか、ペダルが重くなり、
ついには回らなくなって、

振り返ると後輪とブレーキの上に直径15センチはあろう泥玉が出来上がっていた。

泥玉には紅葉した枯葉も混じり、
季節感もあるなあ。

なんて考えてる場合でなく、
すぐさまひっ掴んでコーステープの外に
『クソがっ!』
と汚い言葉を吐いて、投げ付けた。
その様子を見てたギャラリーが笑っていて、
少し恥ずかしくなってしまった。

この感じはなんだか、でも、
少し懐かしい。

そういえば、ソウ君も昔ビアンキピスタで走ってた頃、ドングリ詰まらせてたっけな、なんて思い出しては、

一台、また一台と抜かれて行く。

最終回の山の登りは修行だ。
降車して押して行きたいが、
泥を拾うのを嫌って、
担ぎ、中盤以下の争いでも、
斜め前に同じくして担ぐ若者と
マラソン勝負に出る。

苦しい、チラとステムに目をやると、
ガーミンが心拍201を表示。

やっぱりな、と、絶え絶えに思いながら、
山頂前の大きな窪みを飛び越え、競り勝った。

が、その先の下りで
また泥玉を投げる度に抜き返され、
そのまま順位をさらにら下げつつも、

最後、
前の一台に食い下がるかたちで、
ゴール。

途中でツジケイ氏が2位昇格(おめでとうございます)、
というアナウンスを耳にしていて、
声援の中からヤギさんが5位という声も聞こえていたので、

案の定ゴール周りは友人、ライバル達で盛り上がっていて、
ソウ君も8位、SKRK森君9位。

必死で走って31位の、
なんとか完走した自分が、
その時は随分情けなく思えた。

しかし表彰式が終わった頃には
気がつくとヨッシャンとソウ君に、
自分のレースがどんなだったか饒舌に語る自分がいた。

苦しいし、結果は出なかった、
でも、
やはり楽しかったのだ。

楽しいからこそ強くなりたいし、
強くなる為にレースに出てるんじゃない。

『まぁ今期のモッツのテーマは原点回帰ですからね』

ヨッシャンが笑いながら言った。
CXフレームのジオメトリーが本当に素晴らしいとあらためて知りながら、

サブローザの事を、

シクロクロスを始めたあの頃を、
僕は思い出していた。





(写真は村山かほり様より)


関西CX2016#4 マキノ高原戦

息づかいは激しくなる一方で、

僕はロードバイクに跨り、
斜度13%を超える坂を登っている。

南大阪は柏原、

葡萄坂。

一年程前の自己記録を、
このロードバイクで塗り替えたい、
なんて思いながら、
ヨッシャンと2人、
この坂を登っていた。

3日前、

関西CXでも比較的好きなコース、
マキノ高原を戦ったが、

ソウ君と2人、激しい下位争い
(C3、41/53位(67%))の末、
敗退、

失意のドン底。

操作性に秀でたフラットバーは
楽しかったのだが
なぜか登りが全く踏めず
その原因を探るが、

自分が弱くなったという事ぐらいしか
思いつかない。

心中にはゴマンと言い訳を述べながらも、
結局どのみちそこに帰着する。
今年は、この
Black Market NSF 改

で戦うと決めたのだから。


葡萄坂を下り、
ヨッシャンと雑談しながら、
川沿いのサイクリングロードを快走する。

『モッツのフレームは塗装終わったら
香港ショーに出展する予定』
と言ってたけど、
こないだの戦績を見て、

『ここでモッツさんが降格という可能性が出てきて、香港送りはどうかと考えてる』と言われ、

…降格?!…

と、我にかえる。
そうか、このままだと降格…。

どうやら、
何かと自分は驕っていたようで、
昇格なんて夢のまた夢。

とりあえず、今狙うのは、
残留か。

風の強いサイクリングロードも、
今日は追い風が吹く。

目標が決まれば、
後は踏み続けるしかない。

しばらく走って、

コーヒーショップの前に自転車を置き、
そこで初めて脚が疲れてる事に気付いた。

小さなテーブルに並べられたカップを
見て、なんだかゲイっぽいな、
と苦笑しあって、

すすった温かいラテは、
存外胃袋に染み渡るように、
僕らの身体を癒してくれた。












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